新緑の季節です。黄金週間をいかがお過ごしでしたでしょうか。わたしは、長くほったらかしていた庭を精力的に整理して耕し、ヤマアジサイの苗を植えました。
インターネットであれこれと苗を買いそろえ、ヤマアジサイは「土佐の緑風」「瀬戸の月」という品種を選びました。母方のルーツが高知にあるからです。
また、愛犬(ミニチュアダックスフンド・オス)の最期を看取りました。そろそろお迎えが近いかもしれないと息子に伝えたその翌日、まるで彼を待っていたかのように静かに息を引き取りました。
2005年生まれ17歳。大往生。お昼には自分で歩いてなんとか水を飲もうとしていましたが、夕方は横になって動かず、息が苦しそうでした。夜中、ふと目が覚めたら亡くなっていました。
動物って凄いです。偉かったなぁと関心しながら深夜の「おくりびと」となりました。思えば、犬の成長、老い、死から学ぶことが多かったように思います。
以下、議員活動と少し離れますが、よろしければおつきあいください。
もともと実家で両親が飼っていた犬を、父が亡くなったときに我が家で引き取りました。母がおおいに自由に外出できると思ったからです。もともと犬が好きだったわけではありません。
思いおこせば20代、初めての海外旅行、ロンドンでひとり目覚めた朝。わたしは公園を散歩しました。そこには「犬の散歩」ではなく「人が犬と散歩する」風景がありました。
華奢な女性がピーと笛を吹くと霧の向こうから、大っきな犬がさっそうと駆けてきた! そのときわたしは日本では犬を飼いたくないな、絶対に飼わないでおこう、と心に誓いました。
それ以来、ペットショップのガラスケースのなかで過ごす子犬をみることもできませんでした。虐待に等しいと思ってしまうからです。正直、10数万円?無理‼、餌代よりも人間の食材‼です。
なのに犬を飼ったのは、祖父母の家で子犬だったダッチをみて「僕も犬を飼いたい」とひとり息子が言ったからです。
もちろん、毅然と、いえ猛然として反対しました。彼は珍しくぽろぽろと涙をこぼし「わかった」と諦めたように頷きました。次の日、家の近くで「子犬譲ります」の張り紙に気づきます。
よくよく考えれば、譲ります=無料ではなかったのですが、ミニチュアダックスフンドだったので妙に気になりました。ダッチはやがて家で飼うことになるだろう、同い年の同じ犬種を飼って慣れておきたいと思いました。
そこで息子には内緒でこっそりと張り紙の主を訪ね、なんと「生まれて間もない子犬たちが広い柵のなかで兄弟姉妹じゃれあう姿」をみたのです。
兄弟に攻撃され(じゃれている)憤慨しつつも毅然としていたクッキー(ミニチュアダックスフンド・メス。昨春他界。享年16歳)。「この子となら暮らせそう」「家にひとり女子がいるのも悪くない」と決断しました。
後日、我が家にやってきた夜はずっと泣いていました。この「泣く」という感情が、犬にも飼主にもたいそう重要だったということが、今にしてわかります。親兄弟から引き離して迎え入れたのだ、大事にしてやらなくては、という飼主としての自覚がわたしに芽生えました。
言葉を話せないだけで、人間の2、3歳くらいの理解力はあるように思えます。犬の成長とともに、人間の子どもよりも成長した犬の方が、こちらのことをよく理解する、感情の豊かさを実感しました。
さて、久々の投稿に長々と「わたくしごと」を書きましたが「枕」はここまで。2019年に改正された「動物の愛護及び管理に関する法律」についてお伝えします。
6月から犬や猫などのペットにマイクロチップを埋め込む情報登録(個体識別証)が義務づけられます(取扱業者対象)。マイクロチップには世界で唯一の15桁の数字(ISO規格の個体識別番号)が記録されています。
動物病院などで獣医師が専用の注入器で皮下に埋め込み、これをもとに飼い主の情報を登録します(環境省データベース)。迷子や災害で離ればなれになったときにも個体識別番号を読み取ることができます。いわば飼い主の責任が明確にされます。
環境省:令和4年6月1日から開始するマイクロチップ登録制度に関する飼い主の方向けQ&A
さらに生後56日以下の犬猫の販売も禁止されます。生まれたばかりの犬猫をあまりに早く親兄弟姉妹から引き離すと、健全なコミュニケーションを身につけることができず、噛みついたり暴れたり問題行動を起こす確率が高まるそうです(結果的に虐待を助長するとも)。
動物取扱業者が守るべき数値基準(飼養施設、繁殖方法、展示方法など)も明記されました。これにより法的根拠をもって悪徳業者を取り締まることができやすくなります(業者の事情と抵抗?により施行は延期されているらしい)。
わたしたち飼主になる側にも、狭いガラスのケースに糞尿もそのままにフードを与えられているような子犬・子猫の姿に「これはダメだ!」と思える感覚が要ると思います。
インターネットで子犬や子猫、あるいは珍しい生き物が変える時代。飼主となるわたしたちにできることは優良業者から愛犬・愛猫を迎えいれることです。倫理的・道徳的消費といいます。
そのためにはペットショップのスタッフやブリーダーとよく話しあって(対面販売)、子犬・子猫の様子、飼育環境をしかと見極めなければなりません。アニマルウェルフェア、こどもたちにも、ぜひ知ってもらいたい言葉です。
画像
在りし日のダッチ&クッキー
パパさんの帰宅を待っている
お母さんが居ても知らんぷり
クッキーはマイクロチップを装着
家に来てすぐ香港に移り住む話があり
動物病院でお願いして埋めました
装着しないと入管を通れません
獣医さん「え?それなんです?」
「調べて取り寄せます!」
というのが日本の状況でした
子犬に泣く泣くマイクロチップや
いくつもの予防接種を続けて打ち
法律が異なる日本と香港の間で
右往左往し遂に円形脱毛症に
結局、渡航の話はなくなりました
チップが必要なのはダッチだった!
一度は上賀茂署で預かってもらい
一度は高槻警察で保護されました
実家の両親は可愛がるばかりで
躾には無頓着、支離滅裂
わたし、躾、頑張りましたよ!
インターネットであれこれと苗を買いそろえ、ヤマアジサイは「土佐の緑風」「瀬戸の月」という品種を選びました。母方のルーツが高知にあるからです。
また、愛犬(ミニチュアダックスフンド・オス)の最期を看取りました。そろそろお迎えが近いかもしれないと息子に伝えたその翌日、まるで彼を待っていたかのように静かに息を引き取りました。
2005年生まれ17歳。大往生。お昼には自分で歩いてなんとか水を飲もうとしていましたが、夕方は横になって動かず、息が苦しそうでした。夜中、ふと目が覚めたら亡くなっていました。
動物って凄いです。偉かったなぁと関心しながら深夜の「おくりびと」となりました。思えば、犬の成長、老い、死から学ぶことが多かったように思います。
以下、議員活動と少し離れますが、よろしければおつきあいください。
もともと実家で両親が飼っていた犬を、父が亡くなったときに我が家で引き取りました。母がおおいに自由に外出できると思ったからです。もともと犬が好きだったわけではありません。
思いおこせば20代、初めての海外旅行、ロンドンでひとり目覚めた朝。わたしは公園を散歩しました。そこには「犬の散歩」ではなく「人が犬と散歩する」風景がありました。
華奢な女性がピーと笛を吹くと霧の向こうから、大っきな犬がさっそうと駆けてきた! そのときわたしは日本では犬を飼いたくないな、絶対に飼わないでおこう、と心に誓いました。
それ以来、ペットショップのガラスケースのなかで過ごす子犬をみることもできませんでした。虐待に等しいと思ってしまうからです。正直、10数万円?無理‼、餌代よりも人間の食材‼です。
なのに犬を飼ったのは、祖父母の家で子犬だったダッチをみて「僕も犬を飼いたい」とひとり息子が言ったからです。
もちろん、毅然と、いえ猛然として反対しました。彼は珍しくぽろぽろと涙をこぼし「わかった」と諦めたように頷きました。次の日、家の近くで「子犬譲ります」の張り紙に気づきます。
よくよく考えれば、譲ります=無料ではなかったのですが、ミニチュアダックスフンドだったので妙に気になりました。ダッチはやがて家で飼うことになるだろう、同い年の同じ犬種を飼って慣れておきたいと思いました。
そこで息子には内緒でこっそりと張り紙の主を訪ね、なんと「生まれて間もない子犬たちが広い柵のなかで兄弟姉妹じゃれあう姿」をみたのです。
兄弟に攻撃され(じゃれている)憤慨しつつも毅然としていたクッキー(ミニチュアダックスフンド・メス。昨春他界。享年16歳)。「この子となら暮らせそう」「家にひとり女子がいるのも悪くない」と決断しました。
後日、我が家にやってきた夜はずっと泣いていました。この「泣く」という感情が、犬にも飼主にもたいそう重要だったということが、今にしてわかります。親兄弟から引き離して迎え入れたのだ、大事にしてやらなくては、という飼主としての自覚がわたしに芽生えました。
言葉を話せないだけで、人間の2、3歳くらいの理解力はあるように思えます。犬の成長とともに、人間の子どもよりも成長した犬の方が、こちらのことをよく理解する、感情の豊かさを実感しました。
さて、久々の投稿に長々と「わたくしごと」を書きましたが「枕」はここまで。2019年に改正された「動物の愛護及び管理に関する法律」についてお伝えします。
6月から犬や猫などのペットにマイクロチップを埋め込む情報登録(個体識別証)が義務づけられます(取扱業者対象)。マイクロチップには世界で唯一の15桁の数字(ISO規格の個体識別番号)が記録されています。
動物病院などで獣医師が専用の注入器で皮下に埋め込み、これをもとに飼い主の情報を登録します(環境省データベース)。迷子や災害で離ればなれになったときにも個体識別番号を読み取ることができます。いわば飼い主の責任が明確にされます。
環境省:令和4年6月1日から開始するマイクロチップ登録制度に関する飼い主の方向けQ&A
さらに生後56日以下の犬猫の販売も禁止されます。生まれたばかりの犬猫をあまりに早く親兄弟姉妹から引き離すと、健全なコミュニケーションを身につけることができず、噛みついたり暴れたり問題行動を起こす確率が高まるそうです(結果的に虐待を助長するとも)。
動物取扱業者が守るべき数値基準(飼養施設、繁殖方法、展示方法など)も明記されました。これにより法的根拠をもって悪徳業者を取り締まることができやすくなります(業者の事情と抵抗?により施行は延期されているらしい)。
わたしたち飼主になる側にも、狭いガラスのケースに糞尿もそのままにフードを与えられているような子犬・子猫の姿に「これはダメだ!」と思える感覚が要ると思います。
インターネットで子犬や子猫、あるいは珍しい生き物が変える時代。飼主となるわたしたちにできることは優良業者から愛犬・愛猫を迎えいれることです。倫理的・道徳的消費といいます。
そのためにはペットショップのスタッフやブリーダーとよく話しあって(対面販売)、子犬・子猫の様子、飼育環境をしかと見極めなければなりません。アニマルウェルフェア、こどもたちにも、ぜひ知ってもらいたい言葉です。
画像
在りし日のダッチ&クッキー
パパさんの帰宅を待っている
お母さんが居ても知らんぷり
クッキーはマイクロチップを装着
家に来てすぐ香港に移り住む話があり
動物病院でお願いして埋めました
装着しないと入管を通れません
獣医さん「え?それなんです?」
「調べて取り寄せます!」
というのが日本の状況でした
子犬に泣く泣くマイクロチップや
いくつもの予防接種を続けて打ち
法律が異なる日本と香港の間で
右往左往し遂に円形脱毛症に
結局、渡航の話はなくなりました
チップが必要なのはダッチだった!
一度は上賀茂署で預かってもらい
一度は高槻警察で保護されました
実家の両親は可愛がるばかりで
躾には無頓着、支離滅裂
わたし、躾、頑張りましたよ!