平成22年④9月議会 補正予算第2号に関連して、お知らせします。
町制施行70周年を記念する年に、町文化財指定第1号「水無瀬駒」にちなんで、文化的・教育的効果のある地域密着の振興事業が企画提案されました。「将棋の駒のふるさと・島本町」「中将棋復興の地・水無瀬神宮」として、全国的に注目される可能性を秘めており、期待しています。
水無瀬神宮に遺されている「水無瀬駒」は、作者がわかるもっとも古い将棋駒で、「小将棋」と「中将棋」の二種類があります。小将棋とは現在日本で一般的に親しまれている将棋で、中将棋は江戸時代以前に貴族社会で愛好された古将棋のひとつです。中将棋は、ごく一部の愛好家によって指されているのみで、ルールを知っている人がほとんどありません。
加藤清正、所縁の熊本市は本妙寺に黄楊、漆書の中将棋駒が残っているそうですが、現存している駒は69枚。水無瀬神宮に残っている中将棋の駒は「歩兵」が1枚欠けているものの、92枚のうち91枚がそろっています。「玉将」の底に「86才」の銘があり、黄楊に墨書き。保存状態もよいです。
「酔象」「獅子」「鳳凰」「麒麟」と駒の名前も動きも個性的な中将棋は、駒の数92枚、捕った駒を使うことができないのが特徴。もっとも相手の駒を使える日本将棋のルールがむしろ画期的で、世界的には珍しいそうです。中将棋の指し方を無形文化財とらえて所縁の水無瀬神宮で伝承、復興できれば、それだけでも社会的意義があります。
10月16日(土)に歴史文化資料館にて「中将棋セミナー」(講演&対戦体験)、31日(日)は水無瀬神宮客殿にて、プロの棋士による「中将棋公開記念対局」(解説あり)が開催されます。町政70周年を記念する格調高い伝統文化事業としておおいに歓迎、楽しみにしています。追って詳細をお知らせいたします。
また、小学校4校で将棋連盟による一連の指導が年度内に予定されており、周り将棋・はさみ将棋・本将棋を含む日本の伝統的遊び「将棋」に親しみながら、本格的な技能の向上をめざすというものです。感動的なのは、水無瀬神宮客殿における決勝戦では水無瀬駒レプリカを使った実践を行い、郷土の文化財を体感させるという点。教育委員会が企画・主催することの意義がここに集約されています。
地域に眠っていた水無瀬駒という歴史・文化・美術的資源を活かし、将棋文化を地域で豊かにすることは、島本町民の郷土理解の向上につながります。水無瀬神宮・将棋連盟・地域住民の思いを集め、必ず成功する事業と確信しています。感心を寄せていただき、誇りをもって「将棋の駒のふるさと・島本町」を育てていただきたいと思います。
なお、一連の事業は、文化庁の「地域伝統文化活性化事業補助金」3,117,000円を活用して行われ、町の支出はありません。企画の素晴らしさが認められました。補助金が確定してから開催日までの準備期間は短く、スポーツ祭、文化祭の間で、関係各位には厳しいスケジュールとなります。町内外にPRできるよう応援します。
町制施行70周年を記念する年に、町文化財指定第1号「水無瀬駒」にちなんで、文化的・教育的効果のある地域密着の振興事業が企画提案されました。「将棋の駒のふるさと・島本町」「中将棋復興の地・水無瀬神宮」として、全国的に注目される可能性を秘めており、期待しています。
水無瀬神宮に遺されている「水無瀬駒」は、作者がわかるもっとも古い将棋駒で、「小将棋」と「中将棋」の二種類があります。小将棋とは現在日本で一般的に親しまれている将棋で、中将棋は江戸時代以前に貴族社会で愛好された古将棋のひとつです。中将棋は、ごく一部の愛好家によって指されているのみで、ルールを知っている人がほとんどありません。
加藤清正、所縁の熊本市は本妙寺に黄楊、漆書の中将棋駒が残っているそうですが、現存している駒は69枚。水無瀬神宮に残っている中将棋の駒は「歩兵」が1枚欠けているものの、92枚のうち91枚がそろっています。「玉将」の底に「86才」の銘があり、黄楊に墨書き。保存状態もよいです。
「酔象」「獅子」「鳳凰」「麒麟」と駒の名前も動きも個性的な中将棋は、駒の数92枚、捕った駒を使うことができないのが特徴。もっとも相手の駒を使える日本将棋のルールがむしろ画期的で、世界的には珍しいそうです。中将棋の指し方を無形文化財とらえて所縁の水無瀬神宮で伝承、復興できれば、それだけでも社会的意義があります。
10月16日(土)に歴史文化資料館にて「中将棋セミナー」(講演&対戦体験)、31日(日)は水無瀬神宮客殿にて、プロの棋士による「中将棋公開記念対局」(解説あり)が開催されます。町政70周年を記念する格調高い伝統文化事業としておおいに歓迎、楽しみにしています。追って詳細をお知らせいたします。
また、小学校4校で将棋連盟による一連の指導が年度内に予定されており、周り将棋・はさみ将棋・本将棋を含む日本の伝統的遊び「将棋」に親しみながら、本格的な技能の向上をめざすというものです。感動的なのは、水無瀬神宮客殿における決勝戦では水無瀬駒レプリカを使った実践を行い、郷土の文化財を体感させるという点。教育委員会が企画・主催することの意義がここに集約されています。
地域に眠っていた水無瀬駒という歴史・文化・美術的資源を活かし、将棋文化を地域で豊かにすることは、島本町民の郷土理解の向上につながります。水無瀬神宮・将棋連盟・地域住民の思いを集め、必ず成功する事業と確信しています。感心を寄せていただき、誇りをもって「将棋の駒のふるさと・島本町」を育てていただきたいと思います。
なお、一連の事業は、文化庁の「地域伝統文化活性化事業補助金」3,117,000円を活用して行われ、町の支出はありません。企画の素晴らしさが認められました。補助金が確定してから開催日までの準備期間は短く、スポーツ祭、文化祭の間で、関係各位には厳しいスケジュールとなります。町内外にPRできるよう応援します。