徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

心療内科なごみクリニックで何を考えたのか-3

2017-01-18 08:50:23 | 医院・クリニック新築
 心療内科なごみクリニックで配慮した各室の設計上の注意点をあげてみる。

 

 診察室

 心療内科の場合、家族とともに診察を受けることも少なくない。一緒に診察に来た家族の為のイス等を置く広さが求められる。

 また、医師と患者さんは机を介して対面配置の場合が多いが、対面配置は敵対性を助長するとも言われ90度のコーナー配置とすることも多々ある。

 


 処置室

 処置室で行う作業は採血や血圧を測る、点滴を取る程度なのでそんなに広いスペースは不要である。

 
 相談室(面談室)

 初心の患者さんの問診や臨床心理士等によるカウンセリングを行う。特別な医療器材は必要ないのでなごみクリニックでは6帖の広さに設定した。


 院内薬局

 最近は院外薬局とするケースが多いが、心療内科で扱う精神薬は高価なものが多く、小さな調剤薬局では扱っていないこともあるためやむなく院内薬局とするところもある。

 また、精神薬を薬局で購入するするのを嫌がる患者さんもいるので患者さんのサービスという観点から院内薬局とするクリニックも少なくない。もちろん薬の保管庫の施錠と院内薬局自体の施錠は当然忘れてはならない。


 前回にも述べた通り、これらの部屋は出入口を複数設け医師・スタッフの避難経路を確保することが大事。

 なごみクリニックでは、院長室、スタッフ休憩室は中二階の設定とし、その下部をカルテ庫や収納庫、洗濯機置場として活用した。


 ~つづく~
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