徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

残念な新築アパート

2023-04-12 09:02:00 | 建築つれづれ…
 先月、息子の卒業式に出席してきたが、その足で娘のところにも足を運んで来た。

 

 以前住んでたアパートが古くて寒い。その上浴槽の排水が悪くシャワーだけの生活になっていた。

 そこで今年1月に新築アパートに引っ越した娘。 

 どんな部屋なのか興味津々に娘のアパートを雨の中訪れた。 

 浴室やキッチン、トイレなどの設備は申し分ない。間取りも良い。

 娘は隣室の音が結構聞こえると不満を漏らしていた…。アパートで隣室との遮音性能が低いのは致命的…。

 私が訪れた際は、隣の音が気にならなかったが、隣人にはこっちの声が聞こえていたのではないだろうか。

 いつもは娘一人だが、その日は私、妻、息子といつもより3人増での話声。うるさかったに違いない。

 さすがに現時点で壁の仕様までは確認できるはずもない…。

 それともう一つ。サッシの結露がひどかった。 

 ガラスはペアガラスで結露していないが、サッシのフレーム部分から半端ない結露。

 建築家として許せないレベルの結露である。

 よく見れば、アルミサッシを使用している。これでは結露するわけだ。。。

 せっかくペアガラスにしているのに、サッシが断熱性能の低いアルミだなんて…。

 最低でもアルミサッシより断熱性の高い、アルミ+樹脂複合サッシを使用してもらいたいものだ。

 建築家やきちんとした設計士が設計をしたとは思えないバランスの悪い仕様にガッカリ。

 娘のように知識のない人は、間取りや設備の良さはわかるが、サッシやガラスの仕様まではわからないよなあ…。

 私は通常、アルミ+樹脂複合サッシよりも断熱性能の高い樹脂サッシを自分の設計での標準仕様としている。

 家の断熱性能は窓から。

 隣室との遮音といい、窓の断熱性能といい、残念な新築アパートであった…。

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