徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

コミュニケーションはいくら取ってもいい~施主ヒアリング

2018-04-10 08:47:15 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 先週新規クライアントのお宅に出向いた。改めてヒアリングを行う為である。

 先月のイベントで知り合ったクライアントで、そのイベント時に話を聞き尚且つ自宅も見せて頂いた。

 がしかし、この日再度ヒアリングの場を設定して頂いた。

 イベント時にある程度のことは聞いてはいたが、そのときは本人のみで他の家族とは挨拶を交わした程度。

 今回は他の家族にも同席してもらい話を聞きたかった。

 

 手土産に酒田のお菓子を買ってクライアントに差し出した。お母さんの顔がほころぶ。手土産があるか無いかで先方の受け入れ方が変わる。

 これは以前私に相談に来られた方が、手土産持参で訪問されたときにその方から私が感じ取ったこと。以前ブログにも書いた内容だ。

 さて、ヒアリングはイベント時に居なかったお母さんの意見・要望事項を中心に話をした。

 住宅建築に関係のない話まですると、その人の人となりもかなり分かってくる。今回もお母さんの話にお母さんの人となりが垣間見れた。

 このヒアリングやるとやらないでは大違い。何回も足を運べばそれなりに親しくなり信頼も増す。

 コミュケーションを通して信頼を勝ち取れるなら、何度もコミュニケーションを取りたい。

 我々の仕事は自分自身への信頼でオファーを頂いている様なもの。

 コミュニケーションはいくら取っても取り過ぎということは無いと考える。今まで失敗したなと感じたときは、振り返れば全てコミュニケーション不足だった。

 この日のヒアリングも気がつけばお年寄りは寝るぐらいの時間になっていた。私の人となりが分かってもらえただろうか…。



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気配を感じ合うイエ現場日記180321~コンセント、スイッチ位置確認

2018-04-05 09:05:07 | 今日の現場
 3月初旬に無事上棟式を終えた気配を感じ合うイエ。

 

 骨組みである柱梁部分に取り付ける金物、筋交の設置状況の確認も数ヶ所是正はあったものの既に終了済。

 大工さんはサッシを取り付け、外壁の断熱材を充填して行きながら、内外部の造作作業に追われている。

 

 大工造作工事が進む中、電気工事屋さんが現場入りし各種配線作業が始まった。

 それに伴い設計図に従ってコンセントやスイッチ類のボックスの取り付けも行われる。

 

 このボックスの取り付けが大まかに終了した時点で、私は常にクライアントに確認してもらうことにしている。 

 スイッチやコンセントの他にも、インターホン、給湯リモコン等機器類の位置も現場内に示しておく。

 図面では理解したつもりになっているが、実際設置されたボックスや機器類の位置を確認すると、使い勝手を想像し位置の変更や追加が出てくるのが常。

 

 今回もクライアントチェックによって、数箇所の位置の移動と追加が出た。直ぐに電気屋さんがボックスの移動やテープで追加の位置を記す。

 クライアントの設置する備品等もここでより具体的にアウトプットできてくるのだ。

 ここ1ヶ月ほど好天に恵まれて作業も順調に進んでいる。さあ、もう完成まで1ヶ月半。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒田市斎場見学会と針生承一氏と区切りの決意

2018-04-04 08:09:01 | 建築つれづれ…
 新たに完成した酒田市斎場。設計者の建築家・針生承一氏を招いての見学会に3月23、24日参加した。主催は山形県建築士会酒田支部。

 

 見学会前日の23日夜は、針生氏の作品上映会と懇親会が開催された。上映会から針生節が炸裂する。

 「私は設計入札には絶対参加しない。」「やった仕事は全てコンペ、プロポーザルで勝ち取ったもの。」「酒田の松林は素晴らしい。本間様は偉大だ。」等々…。

 私も設計入札には異を唱える一人。建築設計はクリエイティブな領域、安いこと=良い建築設計ができることではないと思っている。

 

 氏と考え方が一致する部分が多かった私は、懇親会で針生氏の真ん前に陣取った。氏の独立前後の話や設計思想をふんだんに聞きたかったのだ。

 氏が帰るまで真ん前の席でストーカーのように建築話を引き出した。個人的に充実した懇親会であった。

 

 そして見学会の24日。針生氏とスタッフの説明に耳を傾けながら、素材や納まり、設計主旨を実際に確認。普段は絶対には入れないスタッフヤードにも立ち入る。

 

 
 
 こんな設計をしたい。したいではなくやれるはずだ。忙しさを理由にこなす設計になってなかったか?もっともっと建築に対するしつこさが有ればやれるはず。そう思って帰路に着く。

 独立後は住宅を中心とした木造小規模建築の設計活動がほとんどであった私が、昨年とある設計で久しぶりに鉄骨造の事務所ビルをやらせて頂いた。

 そのことで昔の感覚を思い出し、木造も面白いが鉄骨造、コンクリート造(RC造)もまた昔のようにやってみたいという気持ちが湧き出てきた。

 そこへ斎場見学会と針生氏との建築談義でその気持ちが一段と強くなった。

 木造の小規模建築だけでなく鉄骨、RCの公共施設や大規模建築への再チャレンジ。

 今年で事務所設立10周年。一つの区切りを迎える年度初頭に、一方に舵を切るのではなく全ての建築に向かうことを決意した。

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする