生命領域という言葉は一般には使われていない。 私独自の言葉としてここでは自己生命が一体感を持ちうる領域と定義する。
たとえば小さくは家族であったり、家であったり、会社であったり、団体や地域であったりする。大きくは国や地球、そして宇宙まで広げることができるであろう。
自分という個体だけでは生きていくことはできないから、誰でもこの生命領域を持っていることは容易に知れるはずである。日常の営みはこの生命領域の拡大、維持に費やされていると考えてもいいわけである。
しかし、他者を押しのけ拡大する領域というのは相手を打ち負かす闘争が伴いますし、それには必ず限界がある。逆に相手の押されて縮小せざるをえない破目になることもある。
生命領域を他人を押しやることなく広げる方法はないのか。そう考
えるとだいたい領域を囲っているから囲った範囲に限定されるので囲いを作らなければそれこそ宇宙全体にまで生命領域を広げることができることになる。
それを教えるのが仏教で、実践が修行ということになる。
「仏法(生命の実物)は無量無辺」
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