納骨の時のオカシイと思った話を追加する。
住職から納骨の時に、お骨と位牌を持ってくるように言われていたので、当日風呂敷に包んで持っていった。
受付に顔を見知った老僧がいたので、「これをお願いします」と渡そうとしたら、位牌を手にして「オショウネ入ってますか」と聞かれた。一瞬何のことか分からず、「オショウネですか」と聞き直したが、すぐ「お性根」のことだと気がついて「入ってます」と答えた。位牌にわざわざ性根を入れるようなことをした覚えはないし、親父が死んで11年、拝んで来たものに今更入った入ってないもないものだろうし、「さあ?」と言えば金を取られる事になるかも知れないから、入っていると答えたのである。
たかが戒名の書いた木札に死んだ人間の性根なんてどうして入れるんだと言いたい。
墓の場合も建碑した時に性根入れをやるみたい。親戚の人で跡継ぎがなく、無縁仏となった人の墓を整理するとき参列したが性根抜きという儀式をやっていた。
坊さんがお経を詠んで性根を入れたり抜いたり、大真面目でやっているところが面白いといえば面白い。
大仏の掃除をする時も性根を抜いてからやるようで、掃除が終われば性根を入れるらしい。大体毘盧遮那仏というのは無量無辺の仏、宇宙全体にその性根が充ち満ちているのであるから、他所へ持って行きようがないのである。
坊ンさんに出し入れされてしまうな仏の性根って何なのか。性根を出し入れする坊ンさんの行為って罰当たりなことではないだろうか。