今時、天下の唯我独尊といえば菅総理、ひとりよがりのうぬぼれも極まっている。この首相のせいで日本における最大危機の中で最大不幸社会を作りつつあるのは嘆かわしい事態である。
過去においてはやはりすぐ頭に浮かぶの織田信長、その傍若無人ぶりは極まっている。この個性あってこそ日本を統一、革新できたというべきだが、それによって自らの滅びの因となっている。
菅首相や信長となると天下といっても日本のことだが、天上天下唯我独尊と、天上までとなると桁外れどころか比べようもないことになる。
天上天下唯我独尊は世界において最も勝れた者であるの意である。生まれたばかりの釈尊が7歩歩いて右手を挙げこの句を述べたと伝えられている。そんなことがあるはずがないところだがことばとしては素晴らしい。
出来上がった世界の中で俺が一番偉いんだとなれば傲慢、独善でしかないのだが、仏教的世界はそんなものではない。自己が生命体験することによって自己の世界の展開があるという世界の中では正にオンリーワンの存在なのである。
したがって、なにも釈尊だけが天上天下唯我独尊であるのではなく、我々誰でも天上天下唯我独尊なのです。それはあいつより俺は偉いという話ではないのである。