昨日、国立(くにたち)の裁縫先生宅へ
生地を買いに自転車を漕いだ。
往復2時間半ほど。
悠々と伸びる多摩の道。
セーターの上に何も羽織らなかったが、
坂を漕ぎつづけて体はホットに。
よい生地を得、またカエル。
多摩川を越える橋の上、かすかに潮の香ぞする。
東を見やり、はるか行く末の羽田沖。
江戸前のあなご居てるかな。
汐留に高層ビル群の立つ前、
故郷浅草の夜は潮香が漂ってきた。
時にはどっかしらかのクサヤまで。
あのころ、みんな若かった。
兄弟も犬も、両親も。
母は今月57歳を迎える。
僕の母が60間近とは実感が無い。
自分は精神年齢17才・・・
ゆったりと年を食っている。
早う(自らの考える)一人前の大人を迎えたいものだ。
先日のたき火でいぶされたズボンを洗うことにしたが、
代わりに履く冬用よそ行きが無い。
そこで今朝、麻のはぎれを縫い合わせて
シンプルなパンツをこさえた。
ずぼっと履き、腰回りは折り畳んで帯を締める。
麻は夏のイメージがあるが
水分を籠らせないので意外と暖かいのだ。
周りに柿渋を塗ればヒートアップっ☆
自炊をするように、衣食住(服づくり、家づくり)も
本当は自分や家庭でできるシンプルで易しい方法があり、
きっと初めはそうだった。
野蛮ではない、原初的な本質そのものの形で
無限の応用性を秘めている。
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