今日は、せっかく神楽坂の講座なので
ぜひともと着物にハカマ姿ですが
まだまだ暑いものの、夏着物は実家にあり
自宅にゃ浴衣なので、
ちょっとあちそうだけど、あわせ(二重)の木綿紺かすりを着た。
ハカマは凛とさせるもので、背にしたたる汗もまた涼し。
でっかい荷物も、自然と氣合いが違っているから
洋装よりは軽く感じられる。
足は白靴下に革靴なり。
参加者には芸者さんもいらっしゃるそうで、
折り紙のごとくその場で布を変化(へんげ)させる手技が
お仕事にもいっそうの華を添えたら、と願います。
神楽坂に上るということは、江戸城の外堀を通過したわけである。
そこにおらはる、清げなる娘さんらに
流れの風呂敷者がやってきて、こうして
暮らしに役立つ秘法を伝えては、いづこかへ去り行く。
時や族を超えた文化交流だ。
道中、琉球のタイフンに伴うような、ざざ降りの雨。
一応、防水の大風呂敷と傘はあるし
時には静まるだろう。
武道用のハカマがやや短めなのも助かる。
雨の中お越しのみな様には感謝します。
いっそ いっそう楽しくて有意義な講座にしましょう。
ふたたび晴れて、日当たりもよい外堀の池は
真っ黄緑色。
(・、ときは過ぎ~)
今や蒼き天復活し、晴れて蒸すけれど
講座無事完了し心地こそすっきりなれ。
お蔭さまで本や風呂敷買っていただき
残りと練習風呂敷をずんと背負いて
電車に乗っている。
そのまま絣着物とハカマ姿。
袴を締めると、不思議と鋭氣満つものか
大荷物負いながらもエスカレーターへ行かず
階段を選びてずんずん進めるものだ。
その後、用事で根津へ。
折しも祭礼の日で、屋台に人ににぎやか。
案外秋祭りってあるんだな。
僕がかようないでたちで歩いてるもんだから、
境内の縁日に来たる女子高生は
「何か・・・タイムスリップしたみたい」とつぶやいていた。
ただし、古きものは新たしきものを引き寄せるものだ。
温故知新は宇宙法則といえよう。
さぁみなさんも、昔のアルバムをめくりて
幼き自分に出逢ったら、今そして未来を想うことができ
大切な人を理解できないときも
その方の子ども時分の写真を観ると
氣付かなかった愛おしさを発見するでしょう。
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