阿 ア・くま・おもねる 阝部こざと

解字 「阝(おか)+可(まがる)」の会意形声。可には、まがるイメージがあり、それに阝(おか)がついた阿は、おかの曲がったところ。くまの意をあらわす。転じて、自分をまげておもねる意となる。
意味 (1)くま(阿)。山や川の曲がったところ。奥まってかくれた所。「山阿サンア」(山の奥まったところ)「水阿スイア」(川の曲がって奥まったところ) (2)おもねる(阿る)。へつらう。自分の気持ちを曲げて従う。「曲学阿世キョクガクアセイ」(学説を曲げて世におもねる) (3)人を親しみ呼ぶときに、つける接頭語。「阿母アボ」(おかあさん)「阿国おくに」(歌舞伎の祖)「阿呆アホウ」(おろか。たわけ) (4)梵語や外国語の音訳字。「阿弥陀アミダ」(人々を極楽に導く仏)「阿吽アウン」(吐く息と吸う息)「阿闍梨アジャリ」(徳の高い僧) (5)地名など。「阿波あわ」(旧国名。今の徳島県)「阿蘇山アソサン」(熊本県東北部にある活火山)
イメージ
「くま」(阿・痾)
「まがる」(婀)
音の変化 ア:阿・痾・婀
くま
痾 ア・やまい 疒部
解字 「疒(やまい)+阿(くま。まがって奧まったところ)」の会意形声。病気が奧まったところに入りこんだように治らないこと。
意味 やまい(痾)。こじれて長びく病気。「宿痾シュクア」(長い間治らないやまい)
まがる
婀 ア 女部
解字 「女(おんな)+阿(まがる)」の会意形声。しなやかに身体をまげる艶めかしい女。
意味 なまめかしく美しい。たおやか。「婀娜アダ」(美しくしとやか。女性の色っぽいさま)「婀娜アダな姿の洗い髪」(風呂上がりの女の、色っぽい姿の洗い髪)「婀嬌アキョウ」(①なよなよしてなまめかしい。美人。②漢・武帝の妻の幼名)
<関連音符>
可 カ 口部
解字 「口(くち)+丁カ(斧の柄にするまがった木)」の形声。仮借カシャ(当て字)して、許可、可能の意になるが、丁カ(曲がった木の柄)から「まがる」イメージがある。音符「可カ」を参照。
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。

解字 「阝(おか)+可(まがる)」の会意形声。可には、まがるイメージがあり、それに阝(おか)がついた阿は、おかの曲がったところ。くまの意をあらわす。転じて、自分をまげておもねる意となる。
意味 (1)くま(阿)。山や川の曲がったところ。奥まってかくれた所。「山阿サンア」(山の奥まったところ)「水阿スイア」(川の曲がって奥まったところ) (2)おもねる(阿る)。へつらう。自分の気持ちを曲げて従う。「曲学阿世キョクガクアセイ」(学説を曲げて世におもねる) (3)人を親しみ呼ぶときに、つける接頭語。「阿母アボ」(おかあさん)「阿国おくに」(歌舞伎の祖)「阿呆アホウ」(おろか。たわけ) (4)梵語や外国語の音訳字。「阿弥陀アミダ」(人々を極楽に導く仏)「阿吽アウン」(吐く息と吸う息)「阿闍梨アジャリ」(徳の高い僧) (5)地名など。「阿波あわ」(旧国名。今の徳島県)「阿蘇山アソサン」(熊本県東北部にある活火山)
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「くま」(阿・痾)
「まがる」(婀)
音の変化 ア:阿・痾・婀
くま
痾 ア・やまい 疒部
解字 「疒(やまい)+阿(くま。まがって奧まったところ)」の会意形声。病気が奧まったところに入りこんだように治らないこと。
意味 やまい(痾)。こじれて長びく病気。「宿痾シュクア」(長い間治らないやまい)
まがる
婀 ア 女部
解字 「女(おんな)+阿(まがる)」の会意形声。しなやかに身体をまげる艶めかしい女。
意味 なまめかしく美しい。たおやか。「婀娜アダ」(美しくしとやか。女性の色っぽいさま)「婀娜アダな姿の洗い髪」(風呂上がりの女の、色っぽい姿の洗い髪)「婀嬌アキョウ」(①なよなよしてなまめかしい。美人。②漢・武帝の妻の幼名)
<関連音符>
可 カ 口部
解字 「口(くち)+丁カ(斧の柄にするまがった木)」の形声。仮借カシャ(当て字)して、許可、可能の意になるが、丁カ(曲がった木の柄)から「まがる」イメージがある。音符「可カ」を参照。
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