全ゼンの解字を改めました。
全 ゼン・セン・まったく・すべて 入部

解字 上図は㒰ゼンで「入(屋根)+工(工具)」の会意。工具で屋根が完成し全てが出来上がること。下図の全ゼンは、工⇒王に変化した俗字で、のちにこの字が使われて正字となった。建物が、すべて(全て)完成し、欠けるところがない意味となる。
意味 (1)まったく(全く)。まったし。すっかり。すべて(全て)。「全快ゼンカイ」「全滅ゼンメツ」「全部ゼンブ」「全体ゼンタイ」 (2)欠けるところがない。そろう。まっとうする。「完全カンゼン」「全能ゼンノウ」
イメージ
「欠けるところがない」(全・詮・栓・筌・痊・銓)
音の変化 ゼン:全 セン:詮・栓・筌・痊・銓
欠けるところがない
詮 セン 言部
解字 「言(ことば)+全の旧字(欠けるところがない)」の会意形声。欠けめなく説明して、物事を明らかにすること。また、欠けることなく質問して調べる意もある。2010年指定の新常用漢字のため全は旧字になっている。全でも可。
意味 (1)あきらか。詳しく説き明かす。「詮解センカイ」(くわしく解明する)「詮釈センシャク」(説き明かす) (2)しらべる。「詮議センギ」(①話しあって物事を明らかにする。②罪人を取り調べる)「詮索センサク」(細かく調べる)」 (3)[国]せん(詮)。なすべき手段。ものごとをしたかい。「詮なきこと」「所詮ショセン」とは、つまるところ。けっきょく。
栓 セン 木部
解字 「木(き)+全(欠けるところがない)」の会意形声。隙間なく穴をぴったりとふさぐ木のせん。
意味 せん(栓)。穴や器の口などをふさぐもの。「耳栓みみせん」「血栓ケッセン」(血液が固まって固形物となったもの)「元栓もとせん」
筌 セン・うえ 竹
漁筌
解字 「竹(たけ)+全の旧字(欠けるところがない)」の会意形声。竹を欠け目なく編んで、魚を獲る漁具。
意味 うえ(筌)。魚を獲る道具。竹を編んで筒型や徳利型にし、入口に漏斗状のかえしを挿しこみ中に入った魚が出られないようにしたもの。うけ。もじ。「漁筌ギョセン」(魚をとる筌)
痊 セン・いえる 疒部
解字 「疒(やまい)+全の旧字(欠けるところがない)」の会意形声。体に欠けるところが無くなったので、病が癒(い)えること。
意味 いえる(痊える)。病気がなおる。「痊愈センユ」(病がいえること。痊も愈も、いえる意)「痊安センアン」(いえる)「病痊ビョウセン」(病がいえる)
銓 セン・はかる 金部
解字 「金(金属)+全(欠けるところがない)」の会意形声。金属が欠けるところなく詰まったものの意。[説文通訓定聲]には、「衡コウなり」とあり、棒ばかり(衡)に用いる錘 (おもり)をいう。転じて「はかり」「はかる」意味となる。
意味 (1)はかり。「銓衡センコウ」(①はかり。②はかりしらべる) (2)はかる(銓る)。はかって選ぶ。「銓択センタク」(はかりえらぶ)「銓序センジョ」(えらんで官位につける)「銓考センコウ」(はかり考える。選考)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
全 ゼン・セン・まったく・すべて 入部

解字 上図は㒰ゼンで「入(屋根)+工(工具)」の会意。工具で屋根が完成し全てが出来上がること。下図の全ゼンは、工⇒王に変化した俗字で、のちにこの字が使われて正字となった。建物が、すべて(全て)完成し、欠けるところがない意味となる。
意味 (1)まったく(全く)。まったし。すっかり。すべて(全て)。「全快ゼンカイ」「全滅ゼンメツ」「全部ゼンブ」「全体ゼンタイ」 (2)欠けるところがない。そろう。まっとうする。「完全カンゼン」「全能ゼンノウ」
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「欠けるところがない」(全・詮・栓・筌・痊・銓)
音の変化 ゼン:全 セン:詮・栓・筌・痊・銓
欠けるところがない
詮 セン 言部
解字 「言(ことば)+全の旧字(欠けるところがない)」の会意形声。欠けめなく説明して、物事を明らかにすること。また、欠けることなく質問して調べる意もある。2010年指定の新常用漢字のため全は旧字になっている。全でも可。
意味 (1)あきらか。詳しく説き明かす。「詮解センカイ」(くわしく解明する)「詮釈センシャク」(説き明かす) (2)しらべる。「詮議センギ」(①話しあって物事を明らかにする。②罪人を取り調べる)「詮索センサク」(細かく調べる)」 (3)[国]せん(詮)。なすべき手段。ものごとをしたかい。「詮なきこと」「所詮ショセン」とは、つまるところ。けっきょく。
栓 セン 木部
解字 「木(き)+全(欠けるところがない)」の会意形声。隙間なく穴をぴったりとふさぐ木のせん。
意味 せん(栓)。穴や器の口などをふさぐもの。「耳栓みみせん」「血栓ケッセン」(血液が固まって固形物となったもの)「元栓もとせん」
筌 セン・うえ 竹

解字 「竹(たけ)+全の旧字(欠けるところがない)」の会意形声。竹を欠け目なく編んで、魚を獲る漁具。
意味 うえ(筌)。魚を獲る道具。竹を編んで筒型や徳利型にし、入口に漏斗状のかえしを挿しこみ中に入った魚が出られないようにしたもの。うけ。もじ。「漁筌ギョセン」(魚をとる筌)
痊 セン・いえる 疒部
解字 「疒(やまい)+全の旧字(欠けるところがない)」の会意形声。体に欠けるところが無くなったので、病が癒(い)えること。
意味 いえる(痊える)。病気がなおる。「痊愈センユ」(病がいえること。痊も愈も、いえる意)「痊安センアン」(いえる)「病痊ビョウセン」(病がいえる)
銓 セン・はかる 金部
解字 「金(金属)+全(欠けるところがない)」の会意形声。金属が欠けるところなく詰まったものの意。[説文通訓定聲]には、「衡コウなり」とあり、棒ばかり(衡)に用いる錘 (おもり)をいう。転じて「はかり」「はかる」意味となる。
意味 (1)はかり。「銓衡センコウ」(①はかり。②はかりしらべる) (2)はかる(銓る)。はかって選ぶ。「銓択センタク」(はかりえらぶ)「銓序センジョ」(えらんで官位につける)「銓考センコウ」(はかり考える。選考)
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