増補しました。
間[閒] カン・ケン・あいだ・ま 門部

解字 金文は門のとびらの隙間から月の光がさしこんでいる形の象形。ほそい隙間を表わす。篆文以後は月が門の中に入り込んだ。ほそい隙間・あいだ(間)の意を表わす。新字体で門の内側が日に変化した。
意味 (1)あいだ(間)。ま(間)。物と物とのあいだ。すきま。短い時間。「間隔カンカク」「間隙カンゲキ」「瞬間シュンカン」 (2)すきをねらう。うかがう。ひそかに。「間者カンジャ」「間諜カンチョウ」(スパイ) (3)へだてる。「間日カンジツ」(一日をへだてる。隔日)「間歳カンサイ」(一年をへだてる。隔年) (4)部屋。「居間いま」 (5)[国]ケン(間)。長さの単位。6尺(1.8メートル)
イメージ
「すきま・あいだ」(間・簡・澗)
「あいだ(時間)」(癇)
「形声字」(嫺・燗)
音の変化 カン:間・簡・澗・癇・嫺 ラン:燗
すきま
簡 カン・ふだ 竹部

竹簡(「手作りの世界史実物教材・竹簡」より)
解字 「竹(たけ)+間(すきま)」の会意形声。文字を書いた竹の札を一枚一枚紐で綴じたもの。竹と竹の間に隙間があるので簡と書く。また、竹簡の一枚を簡単といい、手軽な意となる。
意味 (1)ふだ(簡)。文字をしるした木や竹のふだ。「木簡モッカン」「竹簡チッカン」 (2)書物・手紙・文書。「書簡ショカン」 (2)手軽な。おおまかな。「簡単カンタン」「簡易カンイ」「簡素カンソ」 (3)えらぶ。よりわける。「簡閲カンエツ」(えらび調べる)
澗 カン・ケン・たに 氵部
解字 「氵(みず)+間(すきま・あいだ)」の会意形声。山と山の間に流れる川の意で、たにやたにがわを表す。
意味 たに(澗)。たにみず。たにがわ。「澗水カンスイ」(谷川の流れ)「澗谷カンコク」(澗も谷も、たにの意)
あいだ(時間)
癇 カン・ひきつけ 疒部
解字 「疒(やまい)+閒(あいだをあける)」の会意形声。筋肉のひきつけが反復して起きる間欠性ケイレンの症状。
意味 (1)ひきつけ(癇)。発作的に筋肉がひきつる病気。「癇病カンビョウ」(小児のひきつけ)「癇痙カンケイ」(ひきつけ) (2)感情がはげしく、すぐかっとなる気質。「癇癪カンシャク」(怒りやすい性質。また、その発作)「癇癪玉カンシャクダマ」(火薬を砂にまぜて紙に包んだおもちゃ。地面に投げると大きな音をたてる)
形声字
嫺[嫻] カン・ゲン・みやびやか 女部
解字 「女(おんな)+閒(カン)」の形声。カンは閑カン(しずか)に通じ、女がついた嫺カンは、ものしずかでしとやかな女性の意。「女+閑カン」の嫻カンは別体の字になっている。閑カンには、ゆとりがある意もあり、ゆとりを利用して物事を、ならう・なれる意ともなる。
意味 (1)みやびやか(嫺やか)。しとやか。優雅。「嫺雅カンガ」(嫺も雅も、みやびやかの意。=嫻雅) (2)ならう。なれる。熟達。「嫺習カンシュウ」(熟練する=嫻習)「嫺熟カンシュウ」(熟達する=嫻熟)
燗 ラン・かん 火部
解字 「火(ひ)+閒(ラン)」の形声。ランは爛ラン(煮る)に通じ、火で煮ること。閒カンにはランの発音はなく、爛ランを書き誤った異体字とされる。日本ではカンと発音し、お酒をあたためる意で使われる。
意味 (1)煮る。くずれるほど煮込む。 (2)[国]かん(燗)。酒をほどよくあたためること。「燗酒かんざけ」(温めた日本酒)「熱燗あつかん」
覚え方 ひ(火)で、すこしのあいだ(閒)、酒をあたため燗酒にする。
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
間[閒] カン・ケン・あいだ・ま 門部

解字 金文は門のとびらの隙間から月の光がさしこんでいる形の象形。ほそい隙間を表わす。篆文以後は月が門の中に入り込んだ。ほそい隙間・あいだ(間)の意を表わす。新字体で門の内側が日に変化した。
意味 (1)あいだ(間)。ま(間)。物と物とのあいだ。すきま。短い時間。「間隔カンカク」「間隙カンゲキ」「瞬間シュンカン」 (2)すきをねらう。うかがう。ひそかに。「間者カンジャ」「間諜カンチョウ」(スパイ) (3)へだてる。「間日カンジツ」(一日をへだてる。隔日)「間歳カンサイ」(一年をへだてる。隔年) (4)部屋。「居間いま」 (5)[国]ケン(間)。長さの単位。6尺(1.8メートル)
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「すきま・あいだ」(間・簡・澗)
「あいだ(時間)」(癇)
「形声字」(嫺・燗)
音の変化 カン:間・簡・澗・癇・嫺 ラン:燗
すきま
簡 カン・ふだ 竹部

竹簡(「手作りの世界史実物教材・竹簡」より)
解字 「竹(たけ)+間(すきま)」の会意形声。文字を書いた竹の札を一枚一枚紐で綴じたもの。竹と竹の間に隙間があるので簡と書く。また、竹簡の一枚を簡単といい、手軽な意となる。
意味 (1)ふだ(簡)。文字をしるした木や竹のふだ。「木簡モッカン」「竹簡チッカン」 (2)書物・手紙・文書。「書簡ショカン」 (2)手軽な。おおまかな。「簡単カンタン」「簡易カンイ」「簡素カンソ」 (3)えらぶ。よりわける。「簡閲カンエツ」(えらび調べる)
澗 カン・ケン・たに 氵部
解字 「氵(みず)+間(すきま・あいだ)」の会意形声。山と山の間に流れる川の意で、たにやたにがわを表す。
意味 たに(澗)。たにみず。たにがわ。「澗水カンスイ」(谷川の流れ)「澗谷カンコク」(澗も谷も、たにの意)
あいだ(時間)
癇 カン・ひきつけ 疒部
解字 「疒(やまい)+閒(あいだをあける)」の会意形声。筋肉のひきつけが反復して起きる間欠性ケイレンの症状。
意味 (1)ひきつけ(癇)。発作的に筋肉がひきつる病気。「癇病カンビョウ」(小児のひきつけ)「癇痙カンケイ」(ひきつけ) (2)感情がはげしく、すぐかっとなる気質。「癇癪カンシャク」(怒りやすい性質。また、その発作)「癇癪玉カンシャクダマ」(火薬を砂にまぜて紙に包んだおもちゃ。地面に投げると大きな音をたてる)
形声字
嫺[嫻] カン・ゲン・みやびやか 女部
解字 「女(おんな)+閒(カン)」の形声。カンは閑カン(しずか)に通じ、女がついた嫺カンは、ものしずかでしとやかな女性の意。「女+閑カン」の嫻カンは別体の字になっている。閑カンには、ゆとりがある意もあり、ゆとりを利用して物事を、ならう・なれる意ともなる。
意味 (1)みやびやか(嫺やか)。しとやか。優雅。「嫺雅カンガ」(嫺も雅も、みやびやかの意。=嫻雅) (2)ならう。なれる。熟達。「嫺習カンシュウ」(熟練する=嫻習)「嫺熟カンシュウ」(熟達する=嫻熟)
燗 ラン・かん 火部
解字 「火(ひ)+閒(ラン)」の形声。ランは爛ラン(煮る)に通じ、火で煮ること。閒カンにはランの発音はなく、爛ランを書き誤った異体字とされる。日本ではカンと発音し、お酒をあたためる意で使われる。
意味 (1)煮る。くずれるほど煮込む。 (2)[国]かん(燗)。酒をほどよくあたためること。「燗酒かんざけ」(温めた日本酒)「熱燗あつかん」
覚え方 ひ(火)で、すこしのあいだ(閒)、酒をあたため燗酒にする。
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