
最近このブログ、食べ物のことばっかり書いている気がする。
まぁ、食べるのも、作るのも好きだから、どうしてもそうなってしまいますね。
そういえば、今読んでいる本の中に、こんな一節が書かれていた。
フランスがドイツに占領された時、かのチャーチルは、あんなに美味しいチーズを作り出す国が負けるわけがない、と言っ た。
偉大なる国家とは、偉大な料理法を持つ国である。
いくら世界を支配する大国であろうとも、不味いものを美味しいと考えている国には、本物の文化も芸術も生まれることはない。
悲しい兵器の開発よりも、美味しいものへの飽くなき追求に命をかける文明に、私は心ひかれる。
イタリア料理、中華料理、日本料理、フランス料理は、その歴史と奥行きの深さゆえに、世界各国で愛されている。
うん、確かにそうだ。
美味しいもの食べている時は、みんなにこやかな顔つきになっているし。
ちなみにこの本、すごくいいです。
辻仁成「いまこの瞬間愛しているということ」。
パリ料理界で、ミシェランの三ツ星獲得を狙うシェフと、日本人女性ハナとの純愛物語。
フランス料理の世界の厳しさ、おいしそうな料理、ミシェランの格付けの仕方など、興味深く読めます。もちろん、二人の純愛物語も、悲しいけれど、感動です。