
結婚を間近に控えたジョンウォン。彼はある日、最終電車の中で眠っている幼い姉妹を目撃する。
しかし、翌日のニュースで姉妹が毒殺されていたことを知る。
そして、それ以来、家族団らんを夢みて用意した4人がけの食卓に、殺された姉妹が座っている姿を度々目にするようになるのだった。
やがて、ジョンウォンは自分と同じようにその姿が見えるという女ヨンと出会う。ジョンウォンには7歳までの記憶がなく、彼女には過去を見通す不思議な力があった。ジョンウォンはヨンの助けを借りて失われた記憶を呼び戻そうとするのだったが…。
ホラー映画ということだが、それほど怖いシーンはなし。
マンションの自分の部屋で、一人でいる時、いきなり殺された姉妹が見えるところのみ、ちょっと怖かった。
ホラーとしては、恐怖度30%くらいでいまいち。
だからといって、サスペンスとしても、正直、消化不良気味。
最後まで見ても、途中の疑問が明らかにならず、これだけすっきりしない映画も珍しい。頑張って問題を解いたのに、答えを見ると結局答えがなかった、そんな感触だ。
映像はなかなか凝っているのはわかるが、心理的に不快感を与える映像が多いのも、この映画が好きになれない理由のひとつ。ホラー映画の中には、結構残酷に人が殺されたりしても、そんなに嫌悪感が湧き出ないものもたくさんあるのに、この映画はダメだった。
今までのイメージを壊すかのようなチョン・ジヒョンの女優としての意気込みは買うが、僕としては「猟奇的な彼女」の時の彼女の方が魅力的でよかったな。