「硫黄島からの手紙」
クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作の第二弾。前作の「父親たちの星条旗」が良かったので、この作品にもかなり期待が高まる。見た後の感想としては、こちらの方がかなり完成度は高かったと感じた。
まずアメリカ人であるイーストウッドが、ここまで当時の軍国主義に染まった日本人の感情をうまく表現できていたことに驚いた。ハリウッドの戦争映画でありがちな、死にゆく人を美化するといったことなく、あっけなく多くの人が命を落としていく戦場を冷徹な視点で描いたイーストウッドの手腕はやはりすごかった。
「デスノート the Last name」
前編の続き。観る側は、ラストのオチが知りたくて映画館に足を運ぶのだが、その点ではまずまず無難にまとめたというところか。そこに行き着くまでの過程がだれるんじゃないかと心配だったが、今回はLと月(らいと)の頭脳戦に焦点が当てられており、それに弥海砂(あまねみさ)が加わり、緊張感溢れる心理戦が展開されて楽しめた。原作を読んだことがないので、そっちはどんな内容なのかちょっと気になるところ。