スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

春の陽気の吉備路ポタ

2016-04-15 | 自転車

お昼からどんどん気温が上がって、まるで夏のような陽気に。

あんまり天気がいいので、ちょっとロードバイクに乗っとこうと。

数日前に、たまたま半額で売っていたビンディングシューズを見つけて購入。

というわけで、これ履いて初めての外ライド。

ちょっとテンション上がっちゃう。

この気温なんで、半袖ジャージで。

パンツも夏用でちょうどよかった。

古墳をバックに。

気持ちよーく道が続く、吉備路自転車道。

ただ、ここらへんの路面の状態はでこぼこで、少し走りにくいけど。

一面のレンゲ畑。

いつもの休憩場所の前には、菜の花も。

と、ちょっとだけど、気持ちよーいライドを堪能。

ほんと、いい季節になってきた。

ちょい花粉症で鼻水が出ちゃうけど。

距離:19.0km、時間:50分

読書。サイモン・シン / 「フェルマーの最終定理」

フェルマーの最終定理とは、

xn + yn = zn

この方程式において、nが2より大きい場合には整数解を持たないというもの。

 

17世紀のフランスに生まれた数学者のピエール・ド・フェルマーは、有名なピュタゴラスの方程式を変形させたx3 + y3 = z3 を考え付いた。そして、さらに変更を加え、指数を3より大きくしてみた。すると、指数が3以上になると容易に解が見つからないことに気付いた。

フェルマーの死後、そのメモ書きが発見された。ただ、フェルマーはその証明自体はそのメモに記さず、こう書き添えていた。

「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」

 

方程式だけならシンプルで小中学生でも理解できる、このフェルマーの最終定理は、この後、300年以上にわたり、世界中の多くの有名な数学者やアマチュア数学家が、この問題を証明しようと頭を悩まし、そして数多くのドラマが生まれることになる。

 

本書では、数学の歴史が紐解かれていくが、これがすごく面白い。

紀元前6世紀に生きた偉大な数学者であるピュタゴラス。

「万物は数なり」ということばを遺したピュタゴラスは、数と自然現象の間には法則があり、そしてその法則は数式で表せるということに気付いた。現在、科学が発展し、進歩してきたのも、これがもとになっている。

 

またこの話も興味深い。

ピュタゴラスは、少年を弟子にしようと、お金でつって、授業に出るたびに銀貨を与えるようにした。最初はいやいやお金のために学んでいた少年だったが、数週間が過ぎたころから貪欲に知識を求めるようになった。ピュタゴラスが少年を試すために、お金が無くなったので授業をやめなければならないと言うと、少年は、授業をやめるのは嫌なので、こちらからお金を払うと言い出したという。

学ぶことの楽しさ、知識欲を満たしていくことの楽しさを身をもって理解していたピュタゴラスならではの逸話で、感心させられた。

 

話がずれてしまったが、フェルマーの最終定理を解くために、300年以上もの間、多くの数学者がチャレンジしていく。

天才数学者でありながら、女性だったために不遇な生涯を送ることになったソフィー・ジェルマン、また天才数学者でありながらわずか20歳で決闘のため命を落としたガロア、モジュラー形式と楕円方程式との間に関連性があるのではないかと提案し、フェルマーの最終定理の証明に近づく足掛かりを作った志村五郎と谷山豊。

1995年にアンドリュー・ワイルズがついに証明することになるのだが、そこにいきつくまで、多くの数学者の努力と犠牲の上に成り立っていることを知り、読み終わった後は、感動と大興奮が待っていた。

ほんと、久々にドキドキワクワクしながら読んだ一冊。今年読んだ本の中で、ナンバーワンの面白さだった。

 

コメント
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