カンピドーリオの丘より、ベネツィア広場を眺める。
ローマの中心に位置する広場。泊まっていたホテルが、この東南の方向にあったため、夜タクシーに乗って帰るたびに、この広場を通っていた。道が集まってきているため、交通量が多く、自分では絶対運転したくないと思った。
右手に見える白い大きな建物は、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂。1870年のイタリア統一の立役者で初代国王となったヴィットリオ・エマヌエーレ2世の偉業を記念して建てられた。周囲の景観に溶け込めていないと地元の人には言われているようだが、柱廊の上に立っている、勝利の女神の乗る4頭立ての馬車のブロンズ像などは、日本人の僕の目から見ると、いかにもローマらしいと思うのだがどうだろうか。
ヴェネツィア広場から東南に伸びるフォーリ・インペリアーリ通りに沿って、たくさんの遺跡が並んでいる。その一つのフォロ・ディ・チェザーレ(カエサルのフォロ)。
”foro”と伊和辞典でひくと、”フォーラム・公共広場”とでてくるが、そこからもわかるとおり「フォーラム」という言葉の語源になっている。古代ローマの中心地といえば、当然、フォロ・ロマーノが思い浮かぶが、このフォロ・ディ・チェザーレは、ローマの人口増加に伴いフォロ・ロマーノが手狭になった紀元前50年頃、ユリウス・カエサルが私財を投じて建設したもの。
この周りには、フォロ・アウグスト、フォロ・トライアーノ、トラヤヌスの市場といった遺跡が並んでいるが、今回は時間がないため見れず。そのままカンピドーリオ広場裏手の階段を降りて、フォロ・ロマーノへ向かうことに。
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