地域高規格北川奈半利道路は開通しましたが、私たちの現場はこの先も続きます。
昨日から路床(ろしょう)の安定処理に入っています。
路床というのは路盤の下、深さ1mまでのことをいうのですが、「ろしょう」にしても「ろばん」にしても普通に使っていて、それが専門用語だとも認識していない言葉がありますね。
気をつけないと何をいっているか一般の人にはわからないことがあるのですが、相手は「それ何のこっちゃわからん」とは、まず言ってくれません。
開通式の前に、
「高規格道路は8月20日から通行できます」
という看板を出したときも、
「高規格道路は8月20日から供用開始します」
という言葉を書こうとしていて、
「供用(きょうよう)」というのが道路用語だということに気づき、あわてて通行と直しました。
地域住民の方々がわかる言葉で「土木」を語る。
このことを私に気づかせてくれたのは、「工事だよりを書く」という行為を通じてです。
現場は外部との接点であり、公共建設事業の最前線なのです。
そこを仕事場としている人間が独りよがりでは、お話しになりません。
これが意外と難しいことなのですが、自戒をこめて by ひの