長谷川に架かる3つの橋の補修補強工事です。
既設のコンクリートを斫(はつ)り
亜硝酸リチウム(*1)が入ったポリマーセメントモルタル(*2)を塗り込んで
断面修復工(*3)が完了。
*1 亜硝酸リチウム
コンクリート補修用混和剤として開発された工業用化学製品で
色は薄い黄色または青色の透明な液体
*2 ポリマーセメントモルタル
セメント、砂利にポリマーディスパージョンまたは再乳化形粉末樹脂を混合したモルタル
セメントモルタルに比べ、接着性、防水性、乾燥収縮性、耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性などが向上する
*3 断面修復工
コンクリート構造物の劣化や衝撃などによるコンクリート断面の欠損および剥落した場合の修復や、中性化や凍害、塩害などの劣化因子を含んだ部分を取り除いた場合の断面修復を目的とした補修工法
そのあと
全体を高圧洗浄機で洗ってキレイにし
シラン系表面含浸材(鉄筋腐食抑制型)(*4)をコンクリートに塗って
表面含浸工(*5)が完了。
*4 シラン系表面含浸材
コンクリート表層に吸水抑制機能を与える浸透性の保護材
*5 表面含浸工法
コンクリート表面に含浸剤を塗ることによって、コンクリート表層の組織を改質し、構造物の耐久性を向上させる工法
橋の上では・・
エポキシ樹脂(*6)を低圧注入工法(*7)でコンクリートの内部に注入し、地覆(じふく)のひび割れ補修が完了。
*6 エポキシ樹脂
分子内にエポキシを基に有する化合物の総称
接着力が強く、酸素・水分の透過性が低い
接着剤だけではなく、塗料、電子部品、土木、建築などの幅広い分野で使用されている
*7 低圧(樹脂)注入工法
圧縮空気、ゴムやバネなどの復元力を利用して加圧できる専用器具を用いて
コンクリートに発生したひび割れに補修材料(エポキシ樹脂、セメント系注入材など)を注入する工法
作業が簡単で人手が少なくて済み、確実かつ安定してひび割れに注入できるので均一な品質が得られる
あゝ・・・
橋梁補修補強工事って
専門用語が多くて覚えるのがたいへん
けど
シラン系?
そんなんシランけど
なんてアッチを向いてあきらめずに
粘り強く覚えていきましょう。
などと思うおじさんなのでありました。
(みやうち)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます