毎日新聞 2012年07月13日 地方版
◇「原子力利用問い直して」
災害をテーマとした第4回土曜講座「3・11以後に見えてきたもの/隠されていくもの」が、和歌山大学松下会館(和歌山市西高松1)で開かれた。教育学部の内田みどり准教授が講師を務め、高校生や近くの住民ら約80人が熱心に耳を傾けた。
内田准教授は「交付金を出して貧しい地域に産業をもたらし、住民に安全と信じ込ませる原発の地域開発には無理がある」と説明。また、ウランの産地はオーストラリアの先住民の土地やアフリカの貧しい国で、放射能により土壌などが汚染されていると指摘した。「事故を起こした日本は、採掘現場の負担にも目を向けるべき」と述べた。
その後、参加者は数人のグループに分かれ、「なぜ被爆国の日本が、平和利用ならば原子力を使っても良いと認識してきたのか」をテーマに話し合った。「原爆は悪いと小学校の先生に教えられてきた(兵器として使わなければ良いと考えた)からでは」と話した男性に対し、内田准教授は「科学者たちも平和利用なら良いと考えてきた。なぜ分離して考えられたのかを立ち止まって問い直してください」と訴えた。【川畑展之】
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20120713ddlk30040388000c.html
◇「原子力利用問い直して」
災害をテーマとした第4回土曜講座「3・11以後に見えてきたもの/隠されていくもの」が、和歌山大学松下会館(和歌山市西高松1)で開かれた。教育学部の内田みどり准教授が講師を務め、高校生や近くの住民ら約80人が熱心に耳を傾けた。
内田准教授は「交付金を出して貧しい地域に産業をもたらし、住民に安全と信じ込ませる原発の地域開発には無理がある」と説明。また、ウランの産地はオーストラリアの先住民の土地やアフリカの貧しい国で、放射能により土壌などが汚染されていると指摘した。「事故を起こした日本は、採掘現場の負担にも目を向けるべき」と述べた。
その後、参加者は数人のグループに分かれ、「なぜ被爆国の日本が、平和利用ならば原子力を使っても良いと認識してきたのか」をテーマに話し合った。「原爆は悪いと小学校の先生に教えられてきた(兵器として使わなければ良いと考えた)からでは」と話した男性に対し、内田准教授は「科学者たちも平和利用なら良いと考えてきた。なぜ分離して考えられたのかを立ち止まって問い直してください」と訴えた。【川畑展之】
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20120713ddlk30040388000c.html