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台湾アミ族の音楽を世界に向けて発信!Sumingにインタビュー

2012-07-21 | アイヌ民族関連
2012年7月20日 12:28 (サーチナ)
 7月7〜8日の2日間に渡って開催。今年で30周年を迎え、日本で一番歴史のあるロックイベント「ピースフルラブ・ロックフェスティバル」。沖縄出身のミュージシャンを中心に、人気・実力を備えた計21組の出演者が登場したが、今年は台湾と韓国のミュージシャンが出演。アジア色を打ち出した内容となった。台湾代表として本コンサートに出演し、伸びやかな歌声とパフォーマンスで観客を魅了したSuming(舒米恩/スミン)に話を聞いた。先住民・阿美(アミ)族のSumingは、故郷の音楽とアイデンティティを大切にしているアーティストだ。
――「ピースフルラブ・ロックフェスティバル」という沖縄のビッグイベントに参加して、いかがでしたか?
 歴史がある音楽イベントで、この会場もまた古い歴史を持つ場所だと聞きました。本当に特別な気持ちでステージに立ったんです。とても緊張しました!
――アカペラで始まり、台湾の景色を思わせる曲や観客に呼びかけての大合唱。印象的なステージでした。
 阿美(アミ)族には楽器が無いので、いつもみんなで一緒に歌っています。日本のみなさんに楽しんでほしいと思い、阿美族の伝統的な歌と現代風の歌、そして日本語の歌も披露しました。
――台湾ではいろいろなイベントに参加されていますが、このような海外の音楽フェスに参加する機会はありましたか?
 今までカナダ、アメリカ、フランスに行きました。今年は香港や中国にも行きました。声がかかるようになって、機会がどんどん増えています。
――セカンド・ソロアルバム「阿米斯」をリリースしたばかりですが、どんなコンセプトのアルバムですか?
 現代に生きる若い世代の阿美族を、音楽で表現しました。最近の阿美族の音楽は、西洋に影響されている部分もあるので、僕はさらにラテン風にしたり、エレクトロニックにしたり、交響曲スタイルも取り入れました。世界の若い人たちに阿美族の音楽を聞いてもらいたい、という思いを込めたんです。北京語や日本語の歌詞をつけた曲も入れました。沖縄に来る前にリリース記念ライブを台北で開きましたが、日本のファンの方も見に来てくれました。
――Sumingさんを応援する、日本のファンは多いですね! 沖縄以外でも来日ライブの実績がありますが、今後も日本を意識した活動を続けていきますか?
 はい。日本もしっかり活動エリアに入れています。10月6日、東京青山の「月見ル君思フ」でライブを開催します。翌7日には「吉祥寺キチム」でスライド&トークライブを。8日にも「月見ル君想フ」台湾イベントへの出演を予定しています。
――音楽活動だけでなく、ドラマや映画でも活躍されていますが、俳優としての活動予定はありますか?
 あります。『夢十七』という映画を昨年末に撮り終えて、公開を控えています。僕はバイク屋のオーナーを演じましたが、夢がいっぱいつまった楽しい映画。楽しみにしていてください! 9月にはミュージカルへの出演予定もあって、阿美族の曲をたくさん歌います。会場は台北・中正紀念堂の國家音樂廰です。音楽活動は、村の子どもたちのために毎年開いているチャリティーライブがあるので、今年もその準備をします。
――最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
 夏は台東や花蓮の各地で、阿美族の豊年祭が行われるので、日本のみなさんにぜひ見ていただきたいと思っています。博物館などで知識を得るよりも、お祭りで阿美族の文化を体験してほしいのです。台湾を知り、阿美族のことも知ってほしい。音楽から阿美族を知るのが一番簡単な方法だと思いますので、僕の歌をぜひ聞いてください。(取材・文責:饒波貴子)
http://topics.jp.msn.com/entertainment/china/article.aspx?articleid=1213223

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スポーツビジネスから観光産業へ! 注目浴びるトライアスロン

2012-07-21 | 先住民族関連
日経トレンディネット 2012年07月20日
 7月27日から始まるロンドンオリンピックで、日本人初のメダルが期待されているトライアスロン。
 “過酷な競技”というイメージとは裏腹に、最近は一般の人たちの間でも「マラソンの次に来るもの」として人気が高まっており、国内の競技人口や大会数は年々増えている。こうした傾向は日本に限ったものではなく、世界的にも同様だ。
 その頂点に立つのが“トライアスロンの聖地”といわれるハワイ島のコナで毎年10月に開催されるアイアンマンレース(スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km)だ。2012年は10月13日に開催される予定となっている。
アイアンマン70.3の登場でトライアスロンが一大スポーツビジネスに発展
 多くのトライアスリートが出場を夢見るコナのレースは、今やワールドチャンピオンシップ大会(「IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP」)との位置づけになり、世界20数カ国で開催される“予選”に参加して必要なポイントを稼がないと出場できない。年齢や性別でカテゴリー分けされる一般(エイジ)クラスの選手はともかく、エリートと呼ばれるプロの選手たちは、1レースで優勝しただけでは出場資格が得られないのが実情。
 しかし、競技時間が8時間を超える過酷なレースを転戦して戦うのは、プロといえども至難の業。そこで登場したのが、アイアンマン70.3(ハーフアイアンマン)だ。
 アイアンマン70.3は、通常のアイアンマンの半分の距離で競う。よって選手はレースによる消耗が抑えられる。シリーズポイントも獲得できるので、自分の体調と相談しながら今回はフル、次回はハーフといった参戦が可能になったわけだ。
 また、アイアンマンシリーズの管理を行うWTC(World Triathlon Corporation)では、大会数を増やしてより多くの参加者を集められるようになった。
 今シーズンはアイアンマンが31レース、アイアンマン70.3が60レース、合計91レースが世界各地で行われる予定だ。日本でも6月24日に愛知県常滑市で「IRONMAN70.3セントレア常滑ジャパン」が行われ、その公式ホームページにも「ワールドチャンピオンシップ出場権を手にしよう!」とあり、コナの出場権獲得を目的とした参加者が多いこともうかがえる。同時に、ホームページでは開催地の紹介もされており、アイアンマンレースをきっかけに、街そのものへの関心も高めたいという気概も感じる。
 さらに「アイアンマン」の名がついた大会を開催するための権利料はかなりの高額といわれる。今や「アイアンマンレース」は一大スポーツビジネスになっているのだ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20120718/1041995/?ST=life&P=1

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自然を糧にした先住民…デルス・ウザーラ(1849?~1908)ロシア沿海地方

2012-07-21 | 先住民族関連
(2012年7月20日 読売新聞)
 ロシア極東・沿海地方の大地を覆い、どこまでも広がるタイガ(針葉樹林)。巨匠・黒沢明監督の映画作品でその名を知られるようになったデルス・ウザーラは、シカやイノシシ、クマなど野生動物の楽園を自在に駆け巡り、大自然の豊かな恵みを糧として生きた先住民の一人だ。
 今から100年あまり前、帝政ロシアの命を受けた若き陸軍士官ウラジーミル・アルセニエフは、辺境の地だった沿海地方の地図作製のため広大な山野を探検した。地図上の空白地帯で一行の進路を案内したのがデルスだった。
 アルセニエフが書き残した記録を、黒沢明監督が1975年、ソ連との合作「デルス・ウザーラ」で映画化した。
 天涯孤独の射撃の名手。風が運ぶかすかなにおいを手がかりに遠くからでも獲物を見つけ、空や雲の色から気象の変化を読み取る研ぎ澄まされた五感。大自然を相手に生き抜くための「おきて」をたどたどしいロシア語で説くデルスに心から信頼を寄せるアルセニエフ。そして悲劇的な結末――。
 作品は米アカデミー賞の外国語映画賞に輝いた。映画でアルセニエフを演じたロシアの名優ユーリー・ソローミンさん(77)に「デルスの世界に触れたいのならぜひ見て来なさい」と勧められ、6月末、撮影地アルセニエフを訪ねた。地名は、陸軍士官の名からつけられたものだ。
 沿海地方の中心都市ウラジオストクからバスに約4時間揺られて着いた小さな町には、今も中心部に共産主義の祖、マルクスとロシア革命の父、レーニンの像が残っていた。デルスとアルセニエフはこの町の近くの森で初めて出会ったとされる。
 スギやカシなどがうっそうと茂る静かな森の中。水辺で10羽近いカルガモ一家が身を寄せていた。シラカバの葉がざわめいた。枝の上で黒い小さな影が素早く動いてどこかへ消えた。リスだろうか。足元には、豊富な野イチゴ。
 撮影時、映画に出てくるアムール・トラを調教した猟師レオニード・ダニレビチさん(74)は「私も森の中でイノシシやクロテンなどをたくさん捕った。昔は町からそう遠くない森に先住民が住んでいたが、今は遠くまで行かないと会えなくなった」と話した。
新婚カップルが誓い
 町を見下ろす高台の公園に行くと、デルスとアルセニエフの石像が立っていた。高さ3メートルほどの像の前でアレクサンドルさん(24)とナタリアさん(24)の新婚カップルが、シャンパンで乾杯を重ねる家族や友人らの祝福を受けていた。
 「デルスは町の誇り。結婚の日にカップルがこの公園を訪れ、誓いを立てるのが町の伝統なんです」とナタリアさん。
 「カピターン(隊長)」。「デルス!」。映画の中のデルスとアルセニエフが互いを呼び合う声が、町を取り囲む森のかなたから響いてくるような気がした。(文と写真 緒方賢一)
デルス・ウザーラ
 ロシア極東の先住民ゴリド(ナナイ)の猟師。1906~07年、アルセニエフの探検に同行。その後、アルセニエフ一家と極東の街ハバロフスクで暮らすが、都市生活が息苦しくなり故郷の森へ帰ることを決意。旅立ちの直後、何者かに殺された。映画の原作の邦訳は平凡社・東洋文庫から出版されている。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/trip/earth/20120713-OYT8T00900.htm?from=os4

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蠣崎波響が描いたアイヌ民族の肖像画 「夷酋列像」松前で23日公開

2012-07-21 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 07/20 16:00)
 約220年前、松前藩家老の蠣崎波響(かきざきはきょう)がアイヌ民族の指導者たちを描いた肖像画「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」が23日、収蔵するフランス・ブザンソン市の美術館から松前町に初めて「里帰り」する。25日からは道立函館美術館でも公開されるほか、研究者によるシンポジウムも開催。多くの謎が残る制作背景や海外流出の真相解明に注目が集まる。
 夷酋列像は、1789年(寛政元年)に起きたアイヌ民族最後の武力蜂起「クナシリ・メナシの戦い」で、戦いの収束に協力した長老ら12人を描いた連作肖像画。松前藩ナンバー2の家老で画家でもある波響が、1年以上かけて制作した。
 毛の一本一本まで細密に描かれた異民族の肖像は話題を呼び、当時の天皇も鑑賞したという。原画は少なくとも2組制作されたが、国内に残るのは函館市中央図書館の2枚のみ。全体像は全国に出回る写本でしか知ることができず、「幻の名作」と呼ばれてきた。
 ところが1984年、2組目の原画のうち11枚が意外な場所で発見された。フランス東部・ブザンソン市の美術考古学博物館だ。このニュースは新聞やテレビで盛んに報道され、88年と91年の2回、函館市内のデパートや美術館で公開された。函館での公開はこの時以来、21年ぶりとなる。
 松前城で23日行われる1日限りの特別公開は、天守閣の1階展示室でブザンソンの原画11枚が展示される。入場無料。天守閣前の屋外で行われるオープニングの式典にはブザンソンのジャンルイ・フスレ市長も参加するほか、公開開始に合わせて道アイヌ協会函館支部がアイヌ民族と和人の先祖を慰霊する「カムイノミ」の儀式を行う。
 25日に始まる函館美術館の特別展示では、ブザンソンの11枚に加えて、函館に残る2枚も同時に展示される。同日、市芸術ホールで開かれるシンポジウムでは、ブザンソン美術考古学博物館のエマニュエル・ギゴン館長が講演し、列像の研究者4人が最新の研究成果を報告する。(大城道雄)
 展示やシンポジウムの日程は次の通り。
 ◇23日▽午前9時20分 オープンセレモニー(松前城)▽同10時 カムイノミ(同)▽同10時~午後3時 夷酋列像公開(同)▽午後6時 歓迎祝賀会(函館・五島軒)
 ◇25日▽午前9時30分~午後5時 「夷酋列像」特別展示(道立函館美術館、9月9日まで)▽午後1時30分~午後5時 夷酋列像再発見シンポジウム(函館市芸術ホール)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/389102.html

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