先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

修整の主要部分、元に アイヌ民族副読本

2012-07-18 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2012年07月17日
■アイヌ民族副読本 編集委で合意
 アイヌ民族の歴史や文化を扱った副読本の「修整」問題は、16日開かれた編集委員会で、発行元の財団法人「アイヌ文化振興・研究推進機構」(札幌市)による修整箇所を再検討した結果、主要部分は修整前の表現に戻すことなどで、編集委と財団側が合意した。財団は、遅れている今年度版を9月上旬をめどに発行し、小中学校に配布する。
 財団が道内外の教育委員会などに通知した修整は小4用6カ所、中2用5カ所。修整では、明治政府が北海道を「(アイヌ民族に)ことわりなく、一方的に日本の一部とした」との表現が削除されたが、復活が決まった。「歴史の改ざん」と編集委員らの反発が強かった。
 この部分を含めて4カ所は元の表現に戻し、7カ所は補足したり表現を改めたりすることになった。
 16日の編集委後、記者会見した財団の西田俊夫・事務局長は、修整の際に編集委を開催せず反発や混乱を招いたことを「おわびする」と謝罪。8月2日に開く臨時理事会で、編集委の結果を報告し、了承を得るとした。
 編集委員長の阿部一司・北海道アイヌ協会副理事長は「基本的に修整を元に戻す形となり、子どもたちの学習する権利も確保できた」と一定の評価をした。
 ただ、来年度版以降の副読本は財団側が新たな編集委員による作成を決めている。阿部氏は「(副読本の内容と編集委員を)変える必要はない。アンケートでも今の副読本は活用しやすいという回答が7割を超えている」と指摘した。次の理事会では、この点も協議される。(泉賢司)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001207170002

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書き換え部分を復活へ アイヌ民族副読本 推進機構が陳謝 

2012-07-18 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 07/17 06:57)
 小中学生向けのアイヌ民族に関する副読本を不当に書き換えられたとして、執筆者側が撤回を求めていた問題で、発行元の財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)は16日、札幌市内で編集委員会を開き、執筆者と協議した。機構側は書き換えについて「十分な検討をせず、認識が甘かった」と陳謝し、執筆者側の要望を受け入れ、元の表現を復活させることを正式に決めた。
 同機構は今年3月、道内の小学4年と中学2年を対象に2008年3月から配布している副読本について、執筆者12人には無断で一部修正するとした通知文書を道内の市町村教委に送付。これに対し、アイヌ民族や研究者ら執筆者側が「修正は和人が先住民のアイヌ民族から北海道を奪った歴史事実をゆがめるもので不当だ」と反論していた。<北海道新聞7月17日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/388076.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする