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伝統の舟下ろしに150人 平取

2012-08-21 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 08/20 16:00)
 【平取】アイヌ民族伝統の舟下ろしの儀式「チプサンケ」(実行委主催)が19日、町内二風谷地区の沙流川で行われた。今年は2年ぶりに新しく作られたカツラの丸木舟1隻も加わり、計6隻を浮かべた。
 毎年この時期に行われており、今年で43回目。儀式に先立ち、二風谷アイヌ文化博物館横の伝統家屋ポロチセで、カムイノミ(神への祈りの儀式)や古式舞踊が行われた。
 長さ約5メートルの舟をトラックに乗せて、沙流川河岸の舟下ろし場所へ移動。夏の日差しの下、関係者や道内外からの観光客、大学生ら約150人が6隻に順番に分乗した。中にはバランスを崩して途中でひっくり返る舟もあったが、参加者は約1キロの川下りを楽しんだ。(田鍋里奈)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/397699.html

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オトイネップタワー:ビッキ彫刻、保存優先 住民要望で屋内へ−−北海道・音威子府

2012-08-21 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2012年08月20日 北海道朝刊
 ◇遺志では「自然は風雪という名の鑿を加える」
 アイヌ民族の現代彫刻家、砂澤ビッキさん(1931〜89年)が北海道音威子府(おといねっぷ)村に制作した野外彫刻「オトイネップタワー」について、村は年内にも全て屋内保存に切り替えることを決めた。折損したタワーの上部は既に屋内展示されている。ビッキさんは「自然は作品に風雪という名の鑿(のみ)を加えてゆく」として、彫刻を自然の変化に委ねる考えを示していたが、下部は破損が目立ちバラバラに崩壊する恐れがあるため、住民の要望を受け保存を優先する。(27面に「マイト君が行く」)
 ビッキさんは78年、音威子府に移住し、廃校になった小学校にアトリエ兼住居を構え、亡くなるまで創作活動を続けた。タワーは高さ約15メートルのヤチダモにブッポウソウ、乳牛などを彫り込んだトーテムポールで、「森と木彫りの街の象徴に」と制作した。80年9月、村民約250人がアトリエから音威子府駅前まで約7キロを人力で運んで設置し、村のシンボルとして親しまれてきた。
 90年4月に強風で二つに折れ、駅前から撤去されたが、02年に保存状態が良かった「乳牛」から下の高さ約6メートル部分を廃校前に再設置した。破損した上部は03年に村が廃校を改装して開業した「エコミュージアムおさしまセンター」(砂澤ビッキ記念館)の館内に展示している。
http://mainichi.jp/feature/news/20120820ddr041040003000c.html

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