先住民族関連ニュース

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国連環境計画、「世界の先住民の国際デー」にラジオ放送による気候変動への適応の取組を紹介

2012-08-25 | 先住民族関連
EICネット - 2012年8月24日
 国連環境計画(UNEP)は、「世界の先住民の国際デー」にあたる2012年8月9日、ラジオ放送を通じて気候変動への適応を図る、ペルー先住民社会の成功例を紹介した。アンデス山脈南部、ペルーのクスコとアプリマク地方は、近年、気候変動の影響でジャガイモ、メイズ、キノアなどの伝統的作物に大きな打撃を受けている。海抜3000メートルを超える、都市の気候研究施設から遠くはなれた地において、人々を助けるのがラジオである。ケチュア語とスペイン語の放送で、気候変動が地域にもたらした問題を指摘し、対処方法を伝える。農業従事者には適応対策を採用するよう促す。作物多様化、高温に耐性のある在来種の栽培など、他のコミュニティの成功体験も紹介される。農民は他の地域の成功例を真似て、作物と収量の改善を目指すことができる。ペルーのラジオ放送はUNEP、国連開発計画(UNDP)、国連食糧農業機関(FAO)、汎米保健機構(PAHO/WHO)の協働イニシアチブとして実施されている。【国連環境計画】
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=27934&oversea=1

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伊達・ポンマ遺跡でアイヌ協会支部が「シンヌラッパ」

2012-08-25 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2012年8月23日(木)朝刊】
 近世アイヌ文化期(1660年ごろ)の墓が発掘された伊達市向有珠町にあるポンマ遺跡で22日、アイヌ協会伊達支部(山崎よし子支部長)による先祖供養の儀式「シンヌラッパ」が行われた。
 発掘されたのは向有珠町82・2、旭川市内の建設会社の社有地(約1300平方メートル)。宅地造成に伴い、今月上旬から伊達市噴火湾文化研究所が緊急の発掘調査を進めていた。
 調査の途中、貝塚や畑跡のほか、17基の墓も出土。埋められていた層や形状、副葬品などから近世アイヌ民族の墓と断定。埋葬者を供養するシンヌラッパを実施した。
 儀式には同支部の会員や土地所有者、工事、発掘作業員らが参列。祭司に合わせて祈り、「ヌサ」と呼ばれる祭壇に酒や果物をささげた。
 同研究所によると、大人と同じ副葬品とともにひつぎに納められた子どもの墓もあり、青野友哉学芸員は「埋葬法の特徴から身分の特定につながるのではないか」と話していた。住居跡は確認されていないが、発掘する可能性もあるという。調査は9月中旬まで実施する予定。
(菅原啓)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2012/08/23/20120823m_06.html

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