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アイヌ遺骨 日本政府が調査着手 独から返還に向け

2016-08-11 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年8月10日 20時04分(最終更新 8月10日 23時57分)

19世紀にドイツの研究者が描いた、アイヌの頭骨スケッチのコピー=ベルリンで2016年7月6日、中西啓介撮影
 【ベルリン中西啓介】アイヌ民族の遺骨がドイツで収蔵されている問題で、日本政府が遺骨の状況や収集の経緯に関する調査に着手した。内閣官房アイヌ総合政策室が外務省にベルリンにある二つの収蔵先から聞き取り調査をするよう依頼。必要な場合は人類学などの専門家を派遣することも検討する。返還交渉の前提となる遺骨の特定に向け、作業を進める方針だ。
 独国内に17体のアイヌの遺骨が収蔵されていることは、毎日新聞の報道で明らかになった。うち1体は19世紀末、札幌のアイヌの墓からドイツ人が盗掘していたことが分かっている。北海道アイヌ協会は遺骨の身元確認と返還を求めている。
 アイヌ総合政策室は「具体的な遺骨の情報は報道により初めて把握した」とし、北海道アイヌ協会に対し、海外にある遺骨に関する資料の提供を要請した。独国内では、政府系機関ベルリン博物館連合(SMB)が11体、民間団体「ベルリン人類学民族学先史学協会」(BGAEU)が6体の遺骨を保管している。
 今後、在ドイツ日本大使館の職員が、収蔵先の研究機関に赴き、遺骨の由来や現在の保管状況などについて調査する。両機関に保管されている遺骨はアイヌ以外も含め約1万2000体ある。遺骨が本当にアイヌ民族のものであるかなど詳細な調査が必要になる可能性が高い。由来の特定につながる19世紀以降の文献を調べるほか、ドイツに研究者を送ることも検討する。
 SMBの遺骨は、独中央政府と連邦州で構成する国の財団が所有権を持つ。独外務省は10日、「返還については、財団が国の支援によって作成した指針に基づいて行う」としている。盗掘により収集された遺骨は、ドイツの基準で返還対象となる可能性が高い。遺骨の調査が進んだ場合、返還には日本政府や北海道アイヌ協会による返還要請が必要になるとみられている。
http://mainichi.jp/articles/20160811/k00/00m/010/052000c

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先住民の文化を記録 台湾の学生ら4日間の調査に出発

2016-08-11 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾2016/08/10 17:40

中正大学台湾文学および創意応用研究所提供
(嘉義 10日 中央社)嘉義県阿里山周辺に住む台湾原住民(先住民)ツォウ族の伝統文化への認識と理解を深めようと、中正大学(嘉義市)の学生やツォウ族の若者らが9日、3泊4日の実地調査に出発した。
調査を行うのは阿里山郷南部の山美村にあるタナイク地区。ツォウ語で「憂いを忘れる場所」の意味がある。同村に住む人々の伝統的漁場だった。
関係者によると、今回の実地調査では学生らがツォウ族の若者と共同生活を行い、暮らしの中から文化を学ぶ。また、地元の高齢者から河川信仰の儀式や漁具の説明を受けるという。
調査の様子は文字や映像で保存する。同大台湾文学および創意応用研究所の江宝釵所長は、多くの集落の文化や知識が文字化や映像化する前に失われたとし、現代の科学技術で伝統文化を保存することは急務だと語っている。
(江俊亮/編集:齊藤啓介)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201608100012.aspx

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