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白老町商工会が町内7業者に助成 地域特性生かした商業・観光振興事業

2016-08-14 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2016年 8/13)
 白老町商工会が募集していた「地域特性を生かした商業・観光振興事業」で、応募8件のうち7件が助成対象に選ばれた。町内の飲食店や水産加工会社、菓子製造などで、それぞれ新製品開発や既存商品の改良、店舗リニューアルを進め、町内の観光産業活性化などを図る。
 同事業は国の地方創生加速化交付金を活用。町から総額1000万円の補助を受け、商工会が実施。7月5日に開かれた選考委員会で7件を選定した。
 採択されたのは▽イタリアンカフェバーTocchi(助成額100万円)▽アイヌ民族博物館(200万円)▽スイコウ(魚卵人)(180万円)▽フォーレ白老(130万円)▽白老フーズ(160万円)▽蒲原水産(180万円)▽しらおい菓子工房まいこ(50万円)。
 商工会によると、今回は製造加工分野の採択が多く、水産加工事業者ではスイコウが専門機関と連携したスケトウダラの魚醤(ぎょしょう)開発と、新たな特産品のレシピおよび試作品開発、来店者などへのモニタリング調査を実施。蒲原水産は新たに導入する薫製機を活用した白老産魚介類や白老牛、卵、農産物の高付加価値化を進める。
 シイタケの製造販売を手掛けるフォーレ白老は外部専門機関の協力の下、自社生産しているシイタケを活用したハヤシライスを開発。鮮魚1次加工の白老フーズは生産加工ラインの機械化による生産体制の強化と、前浜産サケを原料にイクラしょうゆ漬けの商品化などに取り組む。
 飲食店関連ではTocchiが地場産品を活用した新商品開発とメニューの多言語化表記、店内改修による来店者拡大を図る。しらおい菓子工房まいこも新製品開発とオリジナルデザインのギフト用パッケージ開発などを手掛ける。
 アイヌ民族博物館は「民族共生象徴空間に関連した取り組みの一環」(商工会担当者)として、2017年1月14日から約1カ月にわたり、文化の新たな魅力発信に向けた企画展を開催する。
 商工会が進める同事業は、地域特性を生かした新商品やサービス開発、商品改良、生産・販売体制の強化などの取り組みを対象に3年連続で実施。初年度の14年度(事業総額800万円)が6件、15年度(同1000万円)は7件をそれぞれ採択している。
http://www.tomamin.co.jp/20160841587



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迫真のNHKスペシャル アマゾン最後の秘境で先住民に最接近

2016-08-14 | アイヌ民族関連
ZAKZAK-2016.08.13
 リオ五輪男子サッカーで、日本がナイジェリアやコロンビアと死闘を繰り広げたブラジル北部アマゾン川流域のマナウス。そこからさらにペルー国境付近まで源流をたどると、文明社会と隔絶された秘境があるのだ。
 7日放送のNHKスペシャル「大アマゾン 最後の秘境 第4集『最後のイゾラド 森の果て 未知の人々』」(総合テレビ)は、秘境の人々と接触を試みた迫真の撮影記録だった。
 カメラが追うのは、部族名も言語も人数もわからない『イゾラド』(隔絶された人々)と呼ばれる謎の先住民族。ここ数年、イゾラドの目撃情報が相次いでいた。
 森に猟に入り、弓矢で腹を射抜かれた集落の若者が生々しい傷跡を見せ、「恐怖で夜も眠れない」と語る。取材班は、ペルー政府と交渉し、イゾラドを監視する複数の最前線基地に陣取って、粘り強く彼らを待つ。
 やがて現れたイゾラドの一家。精悍な顔つきの男性とその妻、それに子供たち。みな全裸に近く、男性は性器の先をひもでくくり、腰回りのひもで固定していた。彼らのいる対岸に木船で渡る調査団の長は、文明化した別の先住民の男性で、一部通じる単語を駆使しながら、バナナなどを渡して打ち解けていく。
 カメラマンの1人も同行を許され、「ノモレ」(友だち)という言葉だけを覚えて上陸するが、イゾラドたちに「お前は誰だ」と詰め寄られる。集落の若者がイゾラドに襲われた背景や、森林に迫る乱開発などの実態も浮き彫りになる。
 24日午前0時59分(23日深夜)からNHK総合で再放送。 (中本裕己)
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20160813/enn1608131533011-n1.htm

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ロシアで最も汚染された街ノリリスク

2016-08-14 | 先住民族関連
BLOGOS-2016年08月12日 18:50
 ロシアにはいくつもの単一産業都市がある。つまり、ほぼすべての住人が同じ大企業に勤務している街である。ロシアNOWがこのような都市をシリーズで特集する。ロシアの最も豊かで最も汚染された街ノリリスクでは、住人はどのように暮らしているのだろうか。
 クラスノヤルスク地方の北部に位置する北極海沿岸の都市ノリリスク。この街について話すとき、「最」という言葉がよく使われる。世界最北端の主要都市、ロシアで最も汚染された都市、世界で最も寒い都市など。ノリリスクの人口は17万人(外国人は特別な招待状を持っていないとこの街に入ることができない)。ほとんどの住民がロシア有数の資金力のある企業「ノリリスク・ニッケル」で働いている。ノリリスク・ニッケルは非鉄金属の生産量で世界一であり、同時に、北極圏の壊れやすい環境を汚染している。
ノリリスクの歴史
 タイミル半島の南部には、人々が何世紀もかけて移り住んできた(北方先住民族やロシア人が暮らしていた)が、ノリリスクの歴史が始まったのは、グラグ(矯正・奉仕労働収容所)がここに設置され、鉱山・冶金コンビナートが建設された、1930年代である。
 図書館の職員タチヤナ・ラヴルシナさんはこう話す。「私の家族はノリリスクの先住民と言える。祖父は建築家で、レニングラードからここに流刑され、初期の建物を建設した。だから、ノリリスクの中心部はネフスキー大通りにそっくり」
 ここに来ることになったレニングラード(現サンクトペテルブルク)の人の多くが、ノリリスクの文化を形づくった。ノリリスクの人はずっと、教養が高く、知的で、先進的と考えられてきた。
 「多くの部分にこれが残っている。街にはいくつもの大学があり、劇場、美術館、博物館があり、高等教育を受けている人の割合がシベリアの他の街と比べても高い」とタチヤナさん。
「街の周辺には砂と有毒な煙」
 だが、ノリリスクの暮らしにはたくさんの問題がある。主要な問題は環境。ノリリスクは正式に、世界の汚染された街のワースト10に入っている。非鉄金属の生産には、有害物質の大量の排出がともない、周辺の数十キロのツンドラを何十年も焼いてきた。
 製錬所に勤務するタチヤナさんの双子の兄弟セルゲイさんはこう話す。「自然なんて残ってないよ。街の周辺はツンドラじゃなくて、かなり前から月面と化してる。何も育たず、砂があって、有毒な煙がただよってる。街がちょっとずれていて、有害物質が毎日ここに降り注がないことがせめてもの救い。毎日だったらここには何も残ってなかっただろうね」
別の問題
 別の大きな問題は孤立。道路は近隣の村にしか続いておらず、大きな都市に行くには、船か飛行機を利用しなくてはならない。厳しい北部の気候や大嵐により、唯一の空港はよく閉鎖される。地元の住民は数日または数週間、飛行機を待つのに慣れている。移動の問題は、供給の問題ももたらす。大嵐になると、野菜、果物、新鮮な肉を数週間見かけなくなることもある。
 タチヤナさんの娘婿マクシム・クリュコフさんはこう話す。「ノリリスクを出るのは休暇の時だけ。僕と妻が進学先をサンクトペテルブルクにしたのもそのため。若い時を大都市で過ごしたかった」。とはいえ、サンクトペテルブルクに7年暮らした後、夫婦はここに戻ってきた。どちらもノリリスク・ニッケルに勤務しながら、娘を育てている。なぜ戻ってきたのだろうか。「一番の問題はお金。すごく良い役職を提案された。これなら数年で不動産をサンクトペテルブルクで購入できるし、戻ることもできる」
「この街には独自の魅力がある」
 近年、クリュコフ夫妻のように、ノリリスクに働きに来る若者は多い。会社の給与は国内有数の高さであるため、ロシア全土から、また隣国から、ノリリスクにやって来る。給与の高さはソ連時代から知られていた。ただ、このような流入が必ずしも歓迎されているわけではない。
 「街は(ソ連崩壊後の)1990年代に激しく老朽化した。多くの人が去り、若者はここに来なかった。それでも子供時代から慣れ親しんできた真の知的な街には変わらなかった。その後、ロシア南部、カフカス、中央アジアから人がここに来るようになった。街は大きく変わり、すさんだ地区が現れた」とタチヤナさん。
 セルゲイさんの意見は異なる。「若者が北極圏を開拓し、厳しい北部に打ち勝ってきた場所がノリリスク。街が存在し続けるのなら、どこから人が来ようと構わない」
 マクシムさんもセルゲイさんと同じ考えだ。「一生ノリリスクにいるわけじゃない。ここの気候は過酷だし、環境も悪い。いろいろあるけど、この街には独自の魅力がある。どれだけの労力がここに注がれてきたか。僕にも自分なりの貢献をする用意があると思う」
http://blogos.com/article/186873/

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