先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ遺骨 返還、長期化か…独「所有権、政府にはない」

2016-08-20 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年8月19日 19時30分(最終更新 8月19日 20時49分)
 【ベルリン中西啓介】ドイツで収蔵されているアイヌ民族の遺骨について、独政府は「連邦政府ではなく国の財団に所有権がある」とし、距離を置く姿勢を示している。遺骨返還が被害の補償要求につながる事例もあるためだ。ただ、専門家は遺骨返還に関する法律がないため、最終的には政府の政治判断が必要と指摘。返還要請には収集状況など詳細な情報の特定が必要で、交渉は長期化する可能性がある。
 独国内にある17体の遺骨のうち11体は、国の機関「プロイセン文化財団」(SPK)が所有し、財団に属する政府系機関が管理する。独政府は返還について「政府の支援で作られた人体資料の取り扱い『指針』に基づいて、SPKが判断する」と取材に回答。SPKは「どのような解決策を目指すかによって、SPKの代表が決定するか財団理事会に諮ることになる」と答えた。理事会は中央政府と州政府の代表で構成される。
 この取り扱い指針の策定に携わった弁護士のクラウディア・フォンゼレさんは「アイヌの遺骨返還は財団が単独で判断できる問題ではない」と指摘する。サハリンで収集された遺骨については、ロシアとの外交問題になる可能性があるなど、国の省庁間で異なる利害を調整する必要があるとみられるためだ。
 ドイツでは近年、旧植民地の独領南西アフリカ(現・ナミビア)で、20世紀初頭に殺害された先住民の遺骨の存在が問題化した。当時は指針がなく、独政府は政治判断で返還を支持。所蔵する大学は2011年に遺骨を返還した。だが、返還でナミビアによる補償要求が強まり、現在も両国間の懸案になっている。
 フォンゼレさんは「返還が不当行為の裏付けとされ、補償を求める声が強まった。独政府は用心深くなり、単純な返還はあり得ない」と説明する。骨など先住民の人体資料の返還は主に21世紀になってから国際問題化した。返還の法的枠組みがなく、国際的な交渉事例が少ないことも交渉長期化の要因になっている。
 17体の遺骨のうち残る6体は民間団体が保管する。返還要請には国所有の遺骨同様、身元や収集状況の特定が前提だ。フォンゼレさんは日独の専門家による共同調査を先行させ、必要な情報の収集に当たることも有効と指摘している。
http://mainichi.jp/articles/20160820/k00/00m/030/025000c


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東神楽森林公園『グランピング&マルシェ』後編

2016-08-20 | アイヌ民族関連
Pen-Online-2016/08/19

さて、旭川デザインウィーク期間に東神楽森林公園で開催したグランピングイベントの続きでございます。
3つのグランピングのテントのスタイリングを担当させて頂いていましたが、そのうち2つは前回にご紹介させて頂きましたので、最後の寝室に設定したテントに使用させてもらった家具などについて触れたいと思います!
3つ目のグランピングテントは寝室。中央に配置したメインのベッドは東京ベッド製造販売株式会社さんから発売された、小林幹也さんのデザインによる《プレーリー》のクイーンサイズのウォールナット仕様です。こちらは匠工芸さんがOEMで製造しているものとなります。赤い布張りの円形スツールはアルフレックスさんの《ピーアイ》。4本脚の木製スツールは匠工芸さんのショールームからお借りした非売品のものでした。プリミティブな雰囲気がちょうどよく、無理矢理お貸し出し頂いてしまいました。
東神楽森林公園『グランピング&マルシェ』後編
入り口を入って左側を向いて見た、やや引きの絵。手前はアルテックさんに都内から送って頂いた、カルセリのオットマンです。
空間全体の構成として、このテント内に使用している木製の家具は、ウォールナットなど濃いダークブラウン系やブラックのもので揃え、壁に飾った川村則子さんのアイヌアートの作品やクッション類、ラグなどのテキスタイルは赤系の色味をセレクトしています。
入り口を入って右側には、タイム&スタイルさんの座椅子《RIKU》の両肘バージョンを2脚セットさせてもらいました。低座で圧迫感を感じさせず、テント内での使用にはぴったりでしたね。手前にトレイテーブルのように合わせたのは、PPモブラーのフルーツボウル《PP586》です。この量感のある木の質感とフォルム。やっぱり良いですね。こちらはスカンジナビアンリビングさんの取り扱い品となります。
そして横には、アルテックのティートロリー901のヘラ・ヨンゲリウスモデルをスタイリングさせてもらいました。飾らせて頂いた壷やボウル、横に置いたアイアンの置物などは、旭川で見つけたアンティークショップ、soften GARAGEさんにお貸し頂きました。
ベッド脇に置いたワードローブは、恵比寿のショップ、アスプルンドさんから送って頂いたものです。サファリスタイルの家具を製造するP&Bのトランク型家具のシリーズのひとつ《GENTLEMAN'S VALET》です。これひとつあるだけで、クラシカルなグランピングの雰囲気が出ますね。
ベッドの上にアレンジした2つのクッションはベイルートの作家、BOKJAによるのもの。女子受けも狙いまして、シックなウォールナットの家具やベッドリネンに映えるようにセットしてみました。
こちらもベッド横。川村則子さんのアイヌアート作品を飾った壁下のあたりのスタイリングです。右のテーブルは匠工芸さんの製品で、積んだヴィンテージのトランクはアスプルンドさんのもの。国鉄時代のランタン、木彫りの像、植物と鉢は、soften GARAGEさんからお借りしたものです。
東神楽森林公園『グランピング&マルシェ』後編
その横に置かせてもらったラウンジチェアは、匠工芸さんの《アメディオ》。まるで海外メーカーのデザインのような造形ですが、デザインは蛯名紀之さんによるもの。残念ながら廃盤になってしまったようで、この時も匠工芸さんのショールームの展示品の現品をお貸し出し頂きました。座り心地も低座で安定感があって心地よく、幅広のアームとスポークを用いた背もたれを組み合わせた迫力のあるデザインも好みの1脚でした。
中央に置いた円形のものはスピーカーです。テント内で心地よい音楽を楽しめるようにセットさせてもらったもので、B&Oの無線LAN・Bluetooth対応スピーカー、B&O PLAYのA9です。脚と前面のカバーの色味を選ぶことができ、インテリアとしても家具などに組み合わせがしやすく、おすすめです。
ということで、寝室テントのスタイリングに使用させて頂いた家具などをご紹介させて頂きました。
今回は旭川デザインウィークのイベントということで、旭川に工場を構えるメーカーさんの家具を中心にセレクトし、またアイヌの現代アート作品をスタイリングさせて頂くことで、この土地でしかできない、旭川ならではのグランピングスタイルを実現させて頂きました。
アレンジさせて頂く小物なども、できればこの土地にあるショップからお借りできればと思っていた会期前の数日。。。
そこで見つけたのがアンティークショップのsoften GARAGEさんでした。小さいながらも素敵なショップで、直前に無理を言っていくつも商品をお貸し頂きました。
オーナーの佐々木さんが国内で見つけたアンティークの家具や雑貨を取り揃えていて、基本的にはすべて1点もの。掘り出しものも多いので、旭川に行く機会がある方は是非soften GARAGEさんに寄ってみて欲しいです。佐々木さん、本当にありがとうございました!
世界に誇れる国産の木製家具を製造している、旭川の家具メーカーの製品。スタイリングでは、PPモブラーにアルテックなど、海外メーカーの製品も組み合わせてスタイリングさせて頂きましたが、このようなミックスは都内のショップやイベントなどでも、なかなか見られない。。。
実際にスタイリングさせてもらった感触としても、旭川の家具と海外ブランドの家具を並べても、全く違和感がなかったです。それはやはり、品質の良さ、高いクオリティを兼ね備えているからだと思います。もっとこのような提案が色々なところで見られるようになると良いのですが。。
恥ずかしながら、これまで旭川の家具デザインに関して、かなり無知な状態であったのですが、今回のイベントを通して、工場の職人さんや作り手の人、メーカーの方々に触れ、その高い技術、クオリティに感銘を受けました。そしてもっと沢山の人に、この良さを伝えられればよいなと感じました。
機会があれば、また来年、旭川デザインウィークの期間になにかのかたちで参加できれば嬉しいです。
なんと言ってもこの季節の旭川は素晴らしい気候。大自然の中で過ごす開放感、心地よさは素晴らしいのです!
このイベントにご協力を頂きました、すべてのみなさま、本当にありがとうございました!
では、また!!!
http://www.pen-online.jp/blog/m-kawai/1468412187/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

25日から20周年作品展 アイヌ刺しゅうサークル「フッチコラチ」

2016-08-20 | アイヌ民族関連
苫小牧民報(2016年 8/19)

作品を手に来場を呼び掛けるフッチコラチ代表の岡田さん
 白老町で活動しているアイヌ刺しゅうサークル「フッチコラチ」(岡田育子代表、12人)が設立20周年を記念し、25~28日に町コミュニティセンター1階ロビーで作品展を開催する。50点以上の力作をそろえ、このうちパネル作品を毎日入れ替えるなど工夫を凝らす計画だ。岡田さんは「日常生活で使える手作り雑貨を展示する。ぜひ見に来てください」と来場を呼び掛けている。入場無料。
 フッチコラチが結成されたのは1997(平成9)年4月。アイヌ文様に関する研修で知り合った仲間2人と共に発足。一般募集で集まった総勢10人と共に活動を始めた。町内の郵便局などで年1回のペースで展示会を開催。近年は他サークルなどと合同で作品を展示してきたという。
 現会員のうち7人がアイヌ文化振興・研究推進機構主催の工芸品展で奨励賞や入選に入賞。道アイヌ協会主催のコンテストでも奨励賞、優秀賞を獲得するなど外部機関からの評価も高い。岡田さん自身も同協会から優秀工芸師に認定されている。
 これまで制作してきた作品はサークル内全体で5000点以上に上る。コースターやランチョンマット、テーブルセンターなど種類は多岐にわたるが、「設立当初から『今の生活に使えるアイヌ雑貨を作る』ことを理念にしてきた」と岡田さん。生地と色の色彩バランスなども考慮しながら手作りされた作品は展示会などでも人気が高く、購入希望者や制作依頼も数多く寄せられているという。
 20周年記念展では数ある作品の中から、各会員の思いを込めた力作を展示する予定。期間中はアイヌ文様の無料体験コーナーを会場内に設置するほか、先着で粗品をプレゼントすることにしている。
 岡田さんは「先祖から伝えられてきた素晴らしい文化を途絶えさせるのはもったいないと思い、始めた取り組みが20年を迎えた。これからも自分たちなりに布や色で表現することを続けていきたい」と話している。
 開場時間は正午から午後5時、26~28日は午前9時30分から午後5時(最終日のみ午後3時で終了)。
http://www.tomamin.co.jp/20160841768

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >> 

2016-08-20 | アイヌ民族関連
『週刊金曜日』【3】8月26日(1101)号予告  2016.8.19
●特集 アイヌ民族
●先住権を認めない日本政府の新・アイヌ新法
●八十数年ぶりに返還されたアイヌ遺骨 平田剛士/木村聡
●祖父から父、そして息子へ「アイヌ」を引き継ぐ・受け継ぐ
●アイヌ・ツーリズムへの招待
●漫画『ゴールデンカムイ』でアイヌを知る 木村元彦

第2特集
●「相模原障がい者施設殺傷事件」が突きつけるもの
●検証 匿名報道の波紋           粟野仁雄
●「時計の針が何十年も巻き戻される危機感」    ?原和久
●助け合う力、人を信じる社会を衰退させないために 海老原宏美
●相模原殺傷事件と平成ネオ・ナショナリズム
~陰謀論・スピリチュアリティ・右派思想     中島岳志
【原発事故】●除染・帰還政策にお墨付きを与える「環境放射能除染学会」
~「環境省には対処能力がないから無理」と黙認? まさのあつこ
【日米関係】●オバマ大統領の核先制不使用に反対した安倍首相の欺瞞
【防衛】●無力さが証明された「ミサイル防衛」   田岡俊次
【東京都知事】●築地市場移転問題で試される小池都知事の胆力 横田一
【事件】●石巻3人殺傷事件 黙殺された「事実誤認」  片岡 健
【児童虐待】●茨城チルドレンズ・ホームで性虐待  小宮純一
【自民党】●稲田朋美「防衛大臣」の怖さと危うさ  安倍首相の「非常識人事」の極み  成澤宗男
http://www.labornetjp.org/news/2016/1471567257491staff01

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豊漁感謝の伝統儀式 一般来館者も興味津々-白老・アイヌ民族博物館

2016-08-20 | アイヌ民族関連
苫小牧民報(2016年 8/18)

作法に基づいてマカジキを解体する伝承課職員
 白老町のアイヌ民族博物館で17日、豊漁に感謝する「シリカプ送り」と、先祖供養の「シンヌラッパ」と呼ばれる伝統儀式が行われた。同館職員や担い手研修生らが伝統的な作法に基づき、神や先祖に対する感謝の祈りをささげた。儀式の中ではマカジキの解体も行われ、夏期研修で来館した札幌大学のウレシパクラブのメンバーや一般来館者など多くの人が関心を寄せた。
 シリカプ送りは豊漁を神に感謝する儀式。かつて夏のカジキ漁やクジラ漁の出漁時と漁獲後に行っており、日胆地方の太平洋沿岸に住むアイヌ民族には重要な位置付けにあった。同博物館では2003年から毎年8月17日にこの伝統儀式を再現しており、今年で13回目を数える。
 マカジキはマキリと呼ぶ小刀を使いながら、作法に基づいて目やひれなど部位ごとに丁寧に解体し、祭壇にお供え。司祭を務めた新井田幹夫さんや若手職員が儀式の意味などを分かりやすく参加者に解説しながら執り行われた。
 また、シンヌラッパでは、伝統家屋チセの横に設置されている祭壇前で先祖や物故者に呼び掛けながら酒や供物などが供えられた。
 静内町出身でアイヌ民族の子弟という芦沢一行さん(20)は札大ウレシパクラブの一員として儀式を見学。「実際に見るのは初めて。一つ一つの作法にも意味があり、厳かな雰囲気をひしひしと感じました」と感想を語っていた。
http://www.tomamin.co.jp/20160841740


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒグマやエゾシカを喰らう!『ゴールデンカムイ』作中料理を再現するコラボ飲食店が1日限定オープン

2016-08-20 | アイヌ民族関連
日刊アメーバニュース-2016年08月18日 12時50分
週刊ヤングジャンプ(集英社)にて連載中の漫画『ゴールデンカムイ』作品の中に登場する”狩猟料理”をリアルに再現して提供する再現料理店『渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒』が9月22日(木・祝日)に一日限定でオープンします。
完全予約制となっており、8月19日(金)にオープンする特設サイトで申し込み受付が行われ、抽選結果は9月12日(月)ごろに発表される予定。
明治末期の北海道を舞台に、日露戦争帰りの元陸軍兵とアイヌ民族の少女が伝説の金塊を求めて激しい戦いを繰り広げる冒険活劇『ゴールデンカムイ』。「マンガ大賞2016」にて大賞を受賞した話題作で、当時の北海道で食べられていたグルメを中心に、綿密に描かれる調理工程や食事描写が注目を集めていて、ファンの間では異色のグルメ漫画として知られています。
コミックス8巻の発売記念イベントとして実施されるコラボレーション『渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒』では、「マンガに登場するあの料理は本当に美味しいのか?」をコンセプトに渋谷にあるジビエ料理店・渋谷百軒店ノ小屋の全面協力を得て、熊やウサギといった食材を特別に調理して”狩猟料理”を販売。
原作第8話に登場した「ウサギのチタタプの汁物」や、第25話に登場した「エゾジカの塩焼き」、第42話に登場した「子持ち昆布の串揚げ」、さらに主人公たちが命がけで戦うヒグマを使った料理などをコースメニューとして全品無料で提供されます。
『渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒』は完全予約制のため、誰もが味わえるわけではありませんが、食べたくても食べれなかった『ゴールデンカムイ』のジビエ料理が食べれるまたとない機会。ぜひチェックしておきましょう!
http://news.ameba.jp/20160818-620/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劇と音楽と映画の融合!豊田利晃×窪塚洋介で描く『怪獣の教え

2016-08-20 | 先住民族関連
THE TEACHINGS OF KAIJU』が9月に再演決定
T-SITEニュース-016年8月18日 (木) 18:36 配信 エンタステージ
『怪獣の教え THE TEACHINGS OF KAIJU』が、2016年9月に再演される。本作は『青い春』、『空中庭園』、『モンスターズクラブ』などで知られる映画監督の豊田利晃が、初めて舞台の演出・脚本・映像を手掛けたもの。演劇と音楽と映画を融合させた全く新しいエンターテイメントとして、昨年11月に神奈川・横浜赤レンガ倉庫 赤レンガホールで初演された。
出演は、国家の秘密を暴露し政府から追われる天作役に窪塚洋介、天作の従兄弟でサーファーの大観役に渋川清彦、世界の島を転々としながら暮らし“怪獣の教え”の秘密を知るクッキー役に太田莉菜が初演から続投。
また、豊田が中村達也らと組む音楽ユニット「TWIN TAIL」と、オーストラリア先住民族の管楽器ディジュリドゥの奏者で画家としても活躍するGOMAが音楽を担当する。
ライブシネマ 演劇+音楽+映画『怪獣の教え THE TEACHINGS OF KAIJU』は、9月21日(水)から9月25日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演される。
http://top.tsite.jp/news/stage/o/30216741/?sc_int=tcore_news_geinou

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先住民の「伝統領域」に関する公聴会 立法委員、十分な対話求める/台湾

2016-08-20 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2016/08/18 18:32

先住民の銃猟の権利を訴えるブヌン族の人たち=2015年12月台湾・台東で撮影
(台北 18日 中央社)行政院農業委員会は5日、台湾原住民(先住民)が古くから支配してきた「伝統領域」での森林資源採取に関する管理規則の草案を公表した。これを受け、アミ族出身の高ロ・以用立法委員(国会議員)は17日、専門の研究者を招いた公聴会を開催。先住民の自然的主権と生態保護の両立を実現できるよう、各界に対して十分な対話を求めた。(ロ=さんずいに路)
草案では先住民の伝統領域土地や慣習などを定義。先住民が森林資源の採取を申請する場合の区域や種類、時期、対価の有無などが規定されている。この草案は先住民の森林資源使用に関する伝統的権益の保障を目的としたもの。施行後は、先住民は伝統文化や祭祀、個人的な利用に基づき、国有林や公有林で野生植物や菌類などの産物を合法的に採取できるようになる。
高ロ・以用議員は、部族や集落、地域によって採集の権利に対するニーズが異なると指摘。草案が十分にこれらに対応できるのか疑問を呈した。さらに、先駆的な試験計画を実施し、集落自身が森林資源管理の内容を練れるように提案した。
政治大民族学科の官大偉副教授は政府の取り組みを評価した一方、内容面の欠陥を指摘。原住民族委員会と定義を統一し、共同で管理委員会を設置するよう求めた。
台北医学大医学人文研究所の林益仁副教授は、既存の制度は「共同管理」ではなく、先住民が「管理されている」とし、「共治」の考え方を提起。協議や分け合い、分担を重視し、林務局と集落が同等の権利と責任を有する制度の創設を求めた。
林務局の林華慶局長は、共同管理は同局の将来的な目標で、関連の手続きは先住民の感情に配慮して行っていくとの方針を表明。審査の仕組みについては、まず集落と委員会を設置し、同局だけで一方的に決定することはないと強調した。また、数カ所の集落に先駆計画への参加を呼び掛け、次第に集落による自主管理の比率を高めていく考えも明かした。
(王承中/編集:名切千絵)胜
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201608180011.aspx


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ゴールデンカムイ』の“狩猟料理”を完全再現! 一日限定のコラボ店オープン!

2016-08-20 | アイヌ民族関連
マイナビニュース-2016/08/17
 週刊ヤングジャンプ』で好評連載中の『ゴールデンカムイ』コミックス8巻が、2016年8月19日(金)に発売される。それを記念し、作品の中に登場する“狩猟料理”をリアルに再現して提供する再現料理店「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒 supported by 渋谷百軒店ノ小屋」が、9月22日(木)に一日限定でオープンすることが決定した。
 2014年より週刊ヤングジャンプで連載を開始した『ゴールデンカムイ』。明治末期の北海道を舞台に、日露戦争帰りの元陸軍兵とアイヌ民族の少女が、伝説の金塊を求めて陸軍第七師団や新撰組の残党らと激しい争いを繰り広げる冒険活劇だ。
 作者の徹底的な取材により、20世紀初頭の北海道の様子が迫真のリアリティをもって描かれており、その中でも特に“食事”の描写に対する評価が高く、ファンの間では異色のグルメマンガとしても話題になっている。そして、各界のマンガ好きが選考委員となり面白いと思う漫画を選出する「マンガ大賞2016」では大賞を受賞するなど、現在最も注目を集めている作品の一つだ。
 今回、「マンガに登場するあの料理は本当に美味しいのか?」をコンセプトに、本格ジビエ料理店「渋谷百軒店ノ小屋」の全面協力の下、熊やウサギを始めとする食材を特別に調達して、作品の中に登場する“狩猟料理”を実際に提供する料理店「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒」を一日限定でオープンする。
 マンガの描写を参考にしながらレシピを再現し、ウサギ肉のつみれを行者にんにく等で味付けした「ウサギのチタタプ(※プは小文字表記)の汁物」や、入手困難なシャチの脂肪を使った油で揚げた「子持ち昆布の串揚げ」、さらには作中で主人公たちが命がけで戦うヒグマを使ったスペシャル料理等をコースメニューとして全品無料&完全予約制で提供。マンガの中の料理を実際に提供する前代未聞の再現料理店、この機会にぜひ足を運んでみては?
作品の料理を再現するに当たり、当時の北海道の生活や調理法を調べ、現在との違いを比較することができ、貴重な経験をさせていただきました。この作品をきっかけに色々な方がジビエ料理に興味を持って頂けると嬉しいです
渋谷百軒店ノ小屋・料理長
■「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒 supported by 渋谷百軒店ノ小屋」
日時:2016年9月22日(木)11:00~/12:30~/15:30~/17:00~(1時間・完全入替制)
住所:東京都渋谷駅道玄坂2-18-14 日美ビル(渋谷百軒店ノ小屋内)
料金:コース料理を無料提供
予約:8月19日(金)に開設する特設サイトにて受付予定
※受付期間は8月19日(金)~9月4日(日)。多数の申込みが予想される為、抽選の上、9月12日(月)を目処に当選者のみに連絡。
http://news.mynavi.jp/news/2016/08/17/563/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2000年前の地層からクマ彫刻出土 北海道・礼文島

2016-08-20 | アイヌ民族関連
日本経済新聞 2016/8/17 20:16
 北海道礼文島で北海道大などが進める発掘調査で、約2千年前の続縄文文化期の地層から、海獣の骨でできたクマの頭をかたどった彫刻が出土したことが17日、分かった。続縄文期の地層からクマの彫刻が出土したのは北海道北部では初めて。
 発掘に参加した北大アイヌ・先住民研究センターの加藤博文教授は「クマへの特別な信仰を持つ後続のオホーツク文化、アイヌ文化の成り立ちを知るヒントになる」と話している。
 続縄文時代は、本州では弥生―古墳時代に当たる。北海道では稲作が発達せず、縄文文化を色濃く残す続縄文文化が広がった。5日に出土した彫刻は大きさ約3センチで、頭の裏側に折れた跡があり、容器の柄などに装飾として付いていたとみられる。礼文島にクマは生息していないが、彫刻は写実的で、実際にどこかでクマを見た人が島内で制作した可能性が高いという。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17H77_X10C16A8000000/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

能への情熱と、生々しい文化が残る佐渡を歩く

2016-08-20 | アイヌ民族関連
雛形-2016/08/17
文・坂本大三郎(山伏)

千葉県で生まれ、東京を経由して山形の山で暮らしている僕にとって、はじめて訪れる佐渡への旅。淡い水色の空と、深い青の海、フェリーの行く先の遠くから、だんだんと大きくなってくる島の岩肌や樹木の緑が6月の光の中で揺らめいて、海上を通り過ぎていく風が心地よかったです。
フェリーから見えた佐渡島
今回僕が佐渡を訪れたきっかけは、編集者でライターの上條桂子さんに「佐渡に伝わる能を観に行かない?」と誘っていただいたことでした。同行者は美術家の泉イネさんと料理家のyoyoさん。また写真家の梶井照陰さんに佐渡を案内していただけるということで、なんだか贅沢な旅です。有名な佐渡金山もあり、鉱脈を探し出して金属を作り出すことは山伏の重要な職能だったので、島に古い山伏文化の痕跡があるのではないかと僕はワクワクしていました。
佐渡金山跡。
遠い場所だと思い込んでいたけれど、山形から新潟まで車で3時間弱、フェリーに乗って2時間半。佐渡に到着してみると「こんなに近いんだ」と意外でした。時間感覚には個人差があるのでしょうけれど、そういえば佐渡は新潟県。僕が暮らしている山形の隣です。天気の良い日には月山の山頂から佐渡が見えることもあるくらいなのです。
船着場に到着しての第一印象は「意外と街なんだな」でした。港の周りは漁村というより小さな繁華街と住宅街が混在しているようでした。僕はもっと鬱蒼とした森に包まれた土地を想像していたのでした。
カタカナの「エ」のような形をした島で、フェリーが到着した両津があるのが「エ」の中央、東側の部分。そのあたりに街が集中して、南部と北部は森と山になっている印象です。
また車で走ってみると、思っていた以上に佐渡が巨大な島であることがわかってきました。佐渡の周囲は262キロもあるそうです。東京から名古屋まで263キロなので、そこから想像すると距離感がつかみやすいでしょうか。後に佐渡の人たちと話をしていた中でも「佐渡が思っていたよりデカい」は佐渡あるあるとして、観光客によく言われるのだそうです。
03_佐渡を歩く
04_どこか懐かしい街の景色05_佐渡の畑で咲いていた植物
街並みは東京などの都心と比べると30年、40年前の風景のようにも見えてきます。シャッターの降りた店も多く、少し寂しげです。でも古い建物が残っていたりしてどことなく心地よい風景のように僕の目には映りました。こういった外界とは地理的な意味でも遮断された島特有の文化に関して、民俗学者の赤坂憲雄さんが「島は閉じることによって開かれている」と述べていましたが、佐渡の閉じ方、開き方が気になってきました。
今回は島の南に位置する草苅神社でおこなわれる能を観ることが目的のひとつでした。佐渡には全国の能舞台の1/3があると言われ、能が盛んな土地だそうです。また世阿弥が島流しにされた土地としても知られ、江戸時代に入ると金山を管理する奉行として大久保長安という人物が佐渡にやってきて能を広めたと伝えられています。
山伏修行場の跡。砂金も採れたという
この“大久保長安”が個人的にはかなり興味を惹かれる人物でした。世阿弥の婿である金春禅竹を中興の祖として持つ金春流の猿楽師を祖父に持ち、父も甲斐に流れ武田信玄のお抱えになった芸能者である大久保長安は、金山の開発などを担う家臣として取り立てられます。山伏は鉱山開発を職能とし、また芸能を各地に伝え祭を行った人たちでした。この大久保長安自身が、山伏的な性格をもって、山伏たちを使っていたのではないだろうか、かなり奇怪な側面のある人だったのではないかと、そんな想像が浮かびます。時間があるときにじっくり調べてみたいと強く思いました。
07_祭りの日
この日は各地で祭りがあり華やかな雰囲気だった
そしていよいよ能を観るために草苅神社を訪れました。神社周辺ははじめに想像していたような鬱蒼とした森を背後に持つ場所で、集落を横切る川を中心に、視界が開けた広々とした空間で、そこには地方でよく目にする誘致されたという精密機械をつくる工場もあり、森のはずれに神社と、能舞台が建てられていました。曇り空の下、緑の青臭さが空気に重みを与えているように感じられました。
能舞台の前の芝生の上にはすでにおおよそ100人ほどの観客が座って待っていました。みんな能を心待ちにしている様子です。草苅神社では1863年から能の上演がおこなわれていたと記録にあるとのことで、思っていたよりは新しいもののようです。
09_能舞台
佐渡各地に廃墟のようにな朽ちかけた能舞台が多くあり、定期的に能がおこなわれているのは8棟のみとのことでしたので、佐渡の能は古くから何事もなく続けられてきたものではなく紆余曲折を経ておこなわれているものなのかもしれません。各地で伝統芸能が消滅していく時代に、いまでも能をおこなっている人たちには様々な苦労があるんだろうなと想像しました。
傷んだ能舞台。
実際に能がはじまってみると「上手だ」と思いました。民間に伝わっているいくつかの能を見学したことがありましたが、それらは普段別の仕事を持っている人が時間を見つけておこなっているもので、荒々しく雑なものが多く、僕はどちらかといえばそういった民間の芸能に惹かれてしまうところがありますが、草苅神社の能は綺麗で、それだけ佐渡の人たちが情熱を持っておこなっているんだと、それは島の大きな財産だと感じました。
11_大野亀2
12_大野亀を行く
それから梶井さんには島の北部の、海岸線にある見晴らしの良い大きな岩や修験者が修行した洞窟などに連れて行ってもらいました。
北部の方はより辺境感があり、心が躍りました。なかでも大野亀とよばれる海に突き出た小高い丘……というか小山が興味深く、その名前の「オオノカメ」の「カメ」はアイヌ語の「カムイ=神」からきているという説があると梶井さんから教えてもらいました。佐渡には縄文期の遺跡もあるし、縄文文化との関連が深いと考えられるアイヌの言葉と佐渡の地名に共通点があることが、とても面白いことに思えました。
佐渡の縄文遺跡。現在は畑になっている。
また佐渡を巡ってくる中で目についたのは、明治時代におこなわれた廃仏毀釈運動の痕跡がかなり雑な状態で放置されていることでした。
廃仏毀釈とは明治政府がおこなった、天皇を頂点とした神道で国を治めるために、それまで信仰されてきた寺院や宮廷の書物にのっていない土着の神や精霊の祠を破壊した運動のことです。
14_廃仏毀釈
廃仏毀釈運動がおこなわれた場所では、その地域の大きな神社に道々の神や精霊の祠がまとめて運び込まれ、そのほかの仏像は焼かれたり捨てられてしまうことが多いのですが、佐渡では集落の端にある、草でぼうぼうの古びたボロ小屋などに雑多に仏像が放置され、明治時代の出来事がつい数年前のことのような生々しさで残されていました。
15_首
良いとか悪いとかを簡単に決めつけてしまうのは避けたいですが、このことは僕にとってかなり興味深いことでした。島が「閉じることによって開かれる」のなら、ここには時間が閉じ込められていて、隠されてしまいがちなものが意図せずに開かれていると、僕にはそう感じられました。
多くの能舞台が残され、能や伝統を愛する人たちが存在しつつも、他の地域では隠されている文化の傷跡が生々しく開いている土地。それが数日という短い時間の中で僕が佐渡対して持った感想でした。その文化的な凸凹感というか、両義性に僕は惹かれます。きっと近いうちに再び佐渡を訪れたい。
佐渡という土地がひそやかに何かを語りかけてきてくれている。そんな風に思える旅でした。
profile
さかもと・だいざぶろう/山伏。千葉県出身。山伏と関連が考えられる芸術や芸能の発生や民間信仰、生活技術に感心を持ち祭りや芸能、宗教思想の調査研究を行う。現在は山形・東北を拠点にし、自然と人との関わりをテーマに執筆・制作活動をしている。2016年にはこでまでに出会ったモノや本を扱う店「十三時」を山形市にオープン。著書に『山伏と僕』、『山伏ノート』など。
写真・文:坂本大三郎(山伏)
https://www.hinagata-mag.com/report/12974

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ語トランプ好評 白老の民族博物館でも人気

2016-08-20 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2016年 8/17)

アイヌ民族博物館で販売しているアイヌ語トランプ(右)とアイヌ語かるた
 白老町のアイヌ民族博物館で販売しているアイヌ語トランプが観光客から好評だ。苫小牧市の及川久美子さん(57)が「日本やアイヌの言葉の文化に多くの人に触れてほしい」と製作。同博物館では1000円という手頃な価格帯と手軽さが喜ばれ、数度にわたって追加注文する人気ぶり。及川さんは「皆さんに喜んでいただけてうれしい」と話している。
 及川さんが企画・考案したアイヌ語トランプはカタカナとローマ字で読み、日本語と英語で意味をそれぞれ記しているのが特徴。”こんにちは”の意味の「イランカラプテ」をはじめ、”ありがとう”の「イヤイライケレ」など54の単語が書かれている。
 博物館では民芸品などを扱うミュージアムショップ「イカラカラ」で7月上旬から、トランプと「ことわざかるた」(2000円)の2種類の取り扱いをスタート。新聞などで紹介されたこともあり、当初から話題を集め「通信販売で本州から購入を申し込む人もいる」と人気ぶりに驚く。
 博物館ではこれまでに50個近くのトランプを販売。札幌市の紀伊國屋書店札幌本店や新千歳空港内の売店など約20カ所でも取り扱っているといい、手軽にアイヌ語を勉強できるとしていずれも売れ行きは好調という。
 及川さんは現在、タイ語や中国語、韓国語版のアイヌ語トランプ制作も構想中。「2020年には東京オリンピックが開かれ、外国からたくさんの観光客がやってくる。それまでに北海道やアイヌの文化を知ってもらえるよう取り組みたい」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/20160841708


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする