先住民族関連ニュース

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交易ガラス玉、実は松前製 アイヌ民族と物々交換 武家が内職?

2018-09-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/02 05:00

松前の武家屋敷跡地付近から見つかったガラス玉(関根達人教授提供)
 【松前】弘前大の関根達人教授(考古学)は、渡島管内松前町の武家屋敷跡近くで昨年8月に発掘したアイヌ民族の装身用ガラス玉14点を分析し、松前で製造された可能性が高いとの調査結果をまとめた。ガラス玉の製造地は従来、松前藩が交易を中継した本州や中国大陸とみられていたが、関根教授は、素材や製法が同一であることから、松前藩の武家がガラス玉を製造していたとみている。
 関根教授によると、道内でガラス玉製造の可能性が指摘されるのは初めて。
 発掘したガラス玉14点は、いずれも直径7~8ミリ、高さ5~6ミリの丸い形で、青などの色がつき、ひもなどを通す穴が開いていた。北前船の交易で運ばれた伊万里焼などと一緒に出土し、19世紀の幕末期のものとみられる。
 関根教授は昨年秋、東京理科大の中井泉教授(分析化学)に蛍光エックス線分析装置などによる調査を依頼。14点は、いずれも素材が「カリ石灰ガラス」だった。ガラスの気泡の筋が、中央の穴と直交する方向に見られるため、製法は金属棒にガラスをまきつける「巻き付け技法」と判明した。
 関根教授は「他から仕入れたガラス玉ならば材質や製法は多種多様になるはず。出土地近くの武家がまとまった量を製造していたと考えられる」として、和人とアイヌ民族の交易の解明につながると期待する。
 松前藩は19世紀、当時の蝦夷地(えぞち)の警備を幕府から任され、財政難に苦しんだという。関根教授は、武家がしちりんなどの日常品を使い、アイヌ民族と高価に物々交換できるガラス玉を内職で作った可能性があるとみている。
 道埋蔵文化財センター(江別)調査部の三浦正人主任は「ガラス玉を松前の城下で製造していたのであれば、他にもアイヌ民族向けに刀装具などの装飾品を作っていた可能性もある。城下町の発掘は始まったばかり。今後に期待したい」。
 松前町教委の前田正憲学芸員は「武家がガラス玉を作ったという文献記録は確認されていない。さらに発掘を重ね、慎重に検証を重ねる必要がある」と述べた。(高野渡)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/224113

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歴史と景観、活用策は 開港5都市会議始まる 函館

2018-09-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/02 05:00
 江戸末期に開港した函館、新潟、横浜、神戸、長崎の市民団体が都市景観について話し合う「開港5都市景観まちづくり会議函館大会」が1日、3日間の日程で函館市公民館(青柳町)で開幕した。初日は、各都市の参加者がそれぞれの活動を報告し、歴史をまちづくりに生かす知恵を学び合った。
 実行委(事務局・函館市)の主催で、約160人が参加した。横浜市の代表者は、開港当時に砲台などが作られた「台場」の価値を伝えるために、小学生向けの冊子を作製したことを報告。神戸市の代表者は、ライトアップできるモニュメントの製作や噴水と夜景を楽しめる広場の造成など「インスタ映え」を意識した取り組みに力を入れていることを紹介した。
 函館からは元町倶楽部会員の山本真也さん(63)、伝統的建造物を活用した複合商業施設を運営する「箱バル不動産」代表の蒲生寛之さん(34)、函館商工会議所中小企業相談所長の永沢大樹さん(45)が登壇し、まちづくり活動の歴史や現状を紹介。蒲生さんは「空き家を地域の資源として活用し、大人が楽しむ環境をつくっていくことが、将来のまちづくりにつながるのでは」と提言した。
 同大会は1993年から各都市の持ち回りで開かれ、函館開催は5回目。2日は、アイヌ民族の歴史やコンクリートに関連する産業遺産、ロシアの食と文化、函館の学生が考えたアイデアに基づく西部地区のまちづくり―の四つのテーマに分かれて分科会を開催。3日には各都市の代表者会議などを開く。(青山修二)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/224092

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国連委 アイヌ権利で日本に勧告(動画)

2018-09-02 | アイヌ民族関連
NHK 09月01日 07時32分
スイスのジュネーブで開かれた国連の人種差別撤廃条約委員会はアイヌの人たちの土地や天然資源に関する権利が十分保障されていないなどとして日本政府に改善に努めるよう勧告しました。
人種差別撤廃条約の加盟国から選ばれた18人の専門家でつくる委員会は4年ぶりとなる日本の人権状況に関する審査結果を8月30日公表しました。
この中でアイヌの人たちの状況についても取り上げられ、アイヌの言語や文化の保護の進展はある程度評価したものの、アイヌの人たちの土地や天然資源に関した権利は十分に保護されていないと懸念を示しています。
また、就職や進学、公共サービスについて、アイヌの人たちが差別されるケースが報告されているとして生活水準の格差が依然として残っているなどと指摘しています。
勧告には法的な拘束力はありませんが、委員会は日本政府に対しアイヌの人たちの差別の解消や天然資源などの権利の保護についてさらなる改善を求めています。
これについて、国のアイヌ政策を担当する内閣官房アイヌ総合政策室は「勧告の内容を精査し、アイヌ政策をより良いものにするのに生かしたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180901/0002723.html

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伝統儀式で無許可サケ漁阻まれる(動画)

2018-09-02 | アイヌ民族関連
NHK 09月01日 19時02分
アイヌの伝統儀式に使うサケを取るため、紋別市の男性が1日、許可を得ずに川で漁を行おうとしましたが、警察が出てサケを取ることはできませんでした。
漁を管理する道は事前に許可を申請するよう定めていて、男性は「先住民族であるアイヌが伝統的に行ってきたことで行政の許可は必要ない」と訴えています。
川でのサケ漁は先住民族の権利だと主張しているのは紋別アイヌ協会の畠山敏会長です。
1日は午前11時すぎに民族衣装を着た畠山さんと支持者たち20人余りが紋別市内を流れる藻別川に集まりました。
そして、儀式に使うサケを取るため川に網を入れようとしましたが、警戒していた警察官によって阻まれ、漁を行うことはできませんでした。
このため1日の伝統儀式は海でとれたほかの魚を代わりに使って行われました。
アイヌの人たちにとってサケは食料であるだけでなく神にささげる魚ですが、漁を管理する道は儀式の場合でも事前に許可を申請するよう定めていて、許可のない漁は法令に違反するおそれがあります。
畠山さんは「神々にサケをお供えしたいということを全く理解していない」と話し、先住民族の伝統儀式に行政の許可は必要ないと訴えています。
アイヌの人たちの権利をめぐっては、スイスのジュネーブにある人種差別撤廃条約委員会で先月30日、日本政府に対して天然資源や土地に関する権利が十分に保障されていないとして改善を求める勧告が出されています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180901/0002733.html

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コスプレで街歩き 小樽でアニメパーティー開幕

2018-09-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/01 19:32 更新

旧国鉄手宮線の遊歩道を練り歩くコスプレパレードの参加者
 【小樽】アニメや漫画の愛好家らが集う「小樽アニメパーティー2018」(実行委主催)が1日、小樽市中心部の商店街などで始まった。参加者は思い思いの衣装やメークでコスプレし、記念撮影や散策を楽しんだ。
 商店街活性化を目的に、2014年から開かれている。今回初めて行われたコスプレパレードには、約30人が参加した。
 明治末期の小樽などを舞台にアイヌ民族の少女らが活躍する漫画「ゴールデンカムイ」の登場人物や、アニメ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「カオナシ」になりきった参加者が、旧国鉄手宮線の遊歩道を約1キロにわたって練り歩いた。
 漫画「銀魂(ぎんたま)」のキャラクターに扮(ふん)したミスおたるの村上千草さん(22)、山口紗希さん(22)は「小樽にはたくさんのイベントがある。ぜひ、来て楽しんでほしい」と声をそろえた。
 最終日の2日は午前10時~午後5時。メイン会場となるサンモール一番街の飲食店「ニュー三幸」(稲穂1)には更衣室があり、入場料1800円。問い合わせは実行委(電)0134・27・6111へ。(渡辺佐保子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/224033

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北海道命名150年で式典 天皇皇后両陛下がご臨席

2018-09-02 | アイヌ民族関連
観光経済新聞 2018年9月1日

1869年に蝦夷地と呼ばれていた地が北海道と命名されて150年。その節目を祝う記念式典が5日、天皇、皇后両陛下のご臨席を得て、札幌市の道立総合体育センター「北海きたえーる」で開催された。道や経済団体などでつくる実行委員会の主催。全道各地から市町村長や道民など約2900人が出席した。
 実行委会長の高橋はるみ知事は式辞で、「先人から受け継いだふるさと北海道を50年、100年先の世代にしっかり引き継いでいかなければならない。アイヌの方々の自然に対する畏敬の念や共生の思いを大切にしながら、誰もが尊重し、支え合う活力に満ちた多様性のある社会を実現していく」と述べた。
 来賓の福井照内閣府特命担当相は「北方領土問題は北海道の歴史において重要な一部分。返還に向けた環境整備に積極的に取り組んでいく」とあいさつした。
 青少年の誓いでは、高校生3人が登壇し、「ふるさと北海道の発展に貢献する」と宣誓。松前神楽保存会による獅子舞や帯広カムイトウウポポ保存会によるアイヌ古式舞踊も披露された。
 式典後のステージでは、北海道の名付け親とされる松浦武四郎の記念館(三重県松阪市)との中継や、吹奏楽のパフォーマンス、平昌五輪女子カーリング銅メダルメンバーによる応援メッセージ、札幌出身の歌手、大黒摩季さんのスペシャルライブなどが行われた。
https://www.kankokeizai.com/北海道命名150年で式典%E3%80%80天皇皇后両陛下がご臨席/

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国連が「沖縄への基地集中は差別」と日本政府に勧告! 沖縄の民意を無視し辺野古移設強行する安倍政権に国際社会もNO

2018-09-02 | ウチナー・沖縄
リテラ 2018.09.01
『戦う民意』(KADOKAWA)
 昨日8月31日、沖縄県が辺野古の埋め立て承認を撤回する通知書を沖縄防衛局に提出した。今月8日に死去した翁長雄志知事が7月に承認撤回の手続きに入ったことを発表していたが、これは翁長氏の遺志であると同時に、前回知事選で県民が翁長氏に託した「辺野古新基地反対」という意思だ。
 政府は撤回の執行停止を申し立てる方針だといい、沖縄の民意を踏みにじる政治姿勢をあらためる様子はまったくない。だが、こうした政府の姿勢に、国際社会が厳しい目を向けている。8月30日、国連の人種差別撤廃委員会は日本の人権状況と政府の取り組みをまとめ、勧告を公表。同委は米軍基地の問題を「沖縄への差別問題」「沖縄の人権問題」として取り上げたのだ。
 まず、今回の勧告では、同委や他の人権機関から琉球・沖縄の人びとを「先住民族」と認めて権利の保護するよう勧告を受けてきたにもかかわらず、政府がその勧告を受け入れていない状況への懸念を示した上で、こう続けている。
〈米軍基地の存在により、民間地域での米軍機の事故に関して琉球・沖縄の人びとが直面している課題のみならず、沖縄の女性に対する暴力の報告にも懸念している〉
〈当委員会は、女性を暴力から守ることを含め、琉球・沖縄の人びとに適切な安全と保護を確保し、加害者に対する適切な起訴と有罪判決が確実になされることを締約国が保証するよう勧告する〉(翻訳は編集部による)
 米軍機の事故や繰り返され続けている女性への暴力に対して、日本は適切に対応するように──。ご存じの通り、沖縄では米軍機の墜落事故をはじめ、小学校や保育園への落下物事故が相次いでいる。さらに2016年には米軍属の男による女性殺害・死体遺棄事件も起こった。だが、こうした事故・事件が発生しても、安倍政権はまったくと言っていいほど対応策を取ってこなかった。これを国連は問題視しているのだ。
 しかも、この勧告では、〈加害者に対する適切な起訴と有罪判決が確実になされることを締約国が保証する〉ことを求めている。これは殺人などの凶悪事件やヘリ墜落などの大事故が起こっても日米地位協定に阻まれて捜査の主導権すらもてない状況を指摘するもので、つまりは不平等極まりない日米地位協定の見直しに向けた取り組みをおこなうよう、日本政府に要求していると言っていい。
 そもそも、同委では2010年にも沖縄への米軍基地の集中について「現代的な形の人種差別」と認定、「沖縄における不均衡な米軍基地の集中が住民の経済的、社会的、文化的権利の享受を妨げている」と指摘し、適切な対策を取るよう勧告していた。だが、日本政府はこうした沖縄の状況に対する勧告に対してことごとく聞く耳をもたず、時に開き直って正当化してきた。
 実際、国連人権理事会の特別報告者であるデービッド・ケイ氏は昨年、辺野古の新基地建設反対運動をリードしてきた沖縄平和運動センター・山城博治議長が逮捕・長期拘留されたことについて「不均衡な重い罪を科している」「抗議行動を萎縮させる懸念がある」と指摘。ケイ氏を含む3名の専門家らは日本政府に懸念を示した文書を送っていたが、日本政府の回答は「適切に対応した」「主張は完全に間違っている」というふてぶてしいものだった。
 そして、政府は沖縄を無下にするだけでなく、沖縄の状況を世界に発信した翁長知事にも刃を向けた。
http://lite-ra.com/2018/09/post-4222.html

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