先住民族関連ニュース

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アイヌ遺骨収集保管で札医大謝罪(動画)

2019-11-20 | アイヌ民族関連
NHK11月19日 19時12分
札幌医科大学は19日記者会見を開き、アイヌの人たちの遺骨を研究目的で墓から掘り起こすなどして収集し、返還に時間を要したことについてアイヌの人たちに苦痛を与えたとして謝罪しました。これについて道アイヌ協会は、大学側が謝罪するのは初めてだとしています。
アイヌの遺骨は明治から昭和にかけて、研究目的として道内各地の墓地から掘り出されるなどし、札幌医科大学では200体以上が保管されていました。
これらの遺骨について大学は19日記者会見を開き、三浦哲嗣医学部長は「研究者にアイヌ民族の文化や宗教的儀礼に関する理解が十分ではなかったことや、研究計画の妥当性や倫理性を大学として審査して管理監督する体制がなかった」と述べました。
その上で、遺骨の返還についてアイヌの人たちの希望に十分に応えられてこなかったとし、「これらの事実を深刻に受け止めて深く反省し、アイヌの方々が受けてこられた苦痛と苦難に対しおわび申し上げます」と謝罪しました。
また三浦医学部長は、保管していた遺骨について、遺族などから返還の希望が寄せられた一部を除いて、来年4月に白老町でオープンする「民族共生象徴空間」、愛称=ウポポイの慰霊施設へ移したことを明らかにしました。
北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は、大学側が謝罪するのは初めてだとした上で、「それぞれの大学の立場がある中、浮かばれる気持ちも少しは出てきている。ただ、遺骨の発掘をめぐってはいまだ不明な部分が多く、慰霊施設への集約後も各大学は検証を進め、この問題に向き合い続けてほしい」と話しました。
一方、今月5日に記者会見を開いた北海道大学は、アイヌの人たちの遺骨の収集と保管について、▼違法な収集は確認できず、▼当時の倫理上、許容されていたなどとし、「反省と謝罪は別である」として謝罪は行わない考えを示していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191119/7000015481.html?fbclid=IwAR1LS4nAUzvzv4AdqgSvPOrYzn7h5ETASVNgZXH426StHkIiUBQC9lbPym8

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遺骨収集でアイヌ民族に「苦痛と苦難」 札医大が謝罪

2019-11-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/20 01:29 更新

過去の遺骨の収集過程などに触れ、謝罪の言葉を述べる札幌医大の三浦哲嗣医学部長
 北大や札幌医大など全国の12大学が保管しているアイヌ民族の遺骨を胆振管内白老町に建設中の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」に集約することに関連し、札医大は19日、保管する遺骨の大半をウポポイ内の慰霊施設に移送したことを公表した。遺骨収集過程で、アイヌ民族から同意を得る手続きなどについて「今日の研究倫理から適切とは言えないものもある」とし、同大として初めて謝罪した。
 同大は、公共工事などの際に発見され、道や市町村教育委員会などから寄託されたものを中心に遺骨263体を保管していた。同大は「移送した遺骨数を公表しない」としているがアイヌ民族側から返還申請のあるものや裁判で係争中のものを除き、19日までに納めたと説明した。
 札医大で会見した三浦哲嗣医学部長は、このうち同大の研究者が発掘した43体の収集方法について「その時代の関係法令に沿っていた」としつつ、趣旨説明や合意の手続きが「今の基準から問題が多い」と説明。寄託元との調整などから返還に応じられなかった点にも触れ、「アイヌの方々の苦痛と苦難におわび申し上げます」と陳謝した。
 一方、出土地への返還ではなく、ウポポイに集約することに対して批判があることについては「われわれとして判断することは難しい」とし、「(返還手順を示す)国のガイドラインに従い、誠意をもって対応していきたい」と述べるにとどめた。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/366344

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北海道)アイヌ民族遺骨収集を謝罪 札幌医科大

2019-11-20 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2019年11月20日03時00分
 研究目的などとして研究者らが収集、大学内に保管されていたアイヌ民族の遺骨について、札幌医科大学(札幌市中央区)は19日、会見し、三浦哲嗣医学部長が「アイヌの方々が受けてこられた苦痛と苦難に対し、おわび申し上げる」と謝罪した。この問題で同大が公式に謝罪するのは初めて。遺骨は一部を除いて、白老町に来春オープンする民族共生象徴空間(ウポポイ)の慰霊施設に集約する国の方針に基づき、移送された。
 「アイヌの方々への趣旨説明と同意取得の手続きについては、研究ごとに個別に対応がなされており、今日の研究倫理の観点からは適切とは言えないものもある」
 19日会見した札幌医科大の三浦医学部長は、用意した文書を読み上げ、「返還までに多くの時間を要し、アイヌの方々の希望には十分応えられなかった事例もあった。深く反省し、アイヌの方々が受けてこられた苦痛と苦難に対し、おわび申し上げます」と謝罪した。アイヌ遺骨問題で同大が公式の場で謝罪の言葉を口にするのは初めてのことだ。
ここから続き
 同大では1950~94年の間、遺骨を対象とした研究が行われた。不適切だった点について三浦医学部長は、「アイヌ文化や宗教的儀礼への理解が十分でなかったり、研究の計画や事後処理が各講座にほぼ一任されており、今のように妥当性や倫理性を大学として審査、管理する体制がなかった」などと説明した。
 同大保管のアイヌ民族の遺骨は263体。大学で発掘したものが43体、市町村の公共工事や発掘調査で見つかったものが138体、工事現場で発見されたものが78体など。遺骨は1体ずつ桐(きり)の箱に納められ、性別や見つかった場所などの情報を添えて学内にある納骨施設に保管されてきたという。
 アイヌ民族の遺骨は北大や東大など全国12大学が1500体以上を保管。国の方針に基づいてウポポイに集約されることになっており、各大学から移送されているが、文部科学省は「静謐(せいひつ)な環境で行いたい」として、日程などは公表していない。
 札幌医科大では、地域返還の請求や返還を求める裁判が続いている遺骨を除き、今月に入ってからウポポイへの移送を終えたことも明らかにした。集約前の状況で同大が持っている情報については、地域返還に役立つよう協力したいとしている。
 アイヌ民族の遺骨を巡っては、北海道大学が今月、保管体制について「適切な配慮を欠き真摯(しんし)に反省している」などと述べたが、「謝罪」の言葉はなかった。(芳垣文子、磯部征紀)
https://digital.asahi.com/articles/ASMCM62NMMCMIIPE022.html?_requesturl=articles%2FASMCM62NMMCMIIPE022.html&pn=4

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札幌医科大がアイヌ10+ 件に謝罪 慰霊施設への遺骨移送受け

2019-11-20 | アイヌ民族関連
サンスポ 2019.11.19 20:15
 北海道白老町に来年4月に開設されるアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の慰霊施設に、全国12大学が保管するアイヌ民族の遺骨が順次移されていることを受け、札幌医科大は19日、遺骨の研究の一部が倫理に反していたなどとしてアイヌに対する謝罪の声明を発表した。
 声明では「遺骨研究は、アイヌへの説明と同意の手続きに今日の研究倫理の観点から適切とは言えないものがある」とし「研究者のアイヌ文化や宗教的儀礼に関する理解が十分ではなかった」と釈明、「深く反省し、アイヌの苦痛と苦難に対しおわび申し上げる」とした。
 声明を読み上げた三浦哲嗣医学部長は「法的な手続きは踏んでいても倫理的にアイヌの心情や歴史を勘案していたとは言えない」と述べた。
 遺骨は、大学の研究者らが明治時代以降に研究目的でアイヌの墓地から持ち去るなどし、2018年10~12月時点で、12大学で遺骨1574体、346箱が保管されていた。
https://www.sanspo.com/geino/news/20191119/sot19111920150021-n1.html

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札幌医科大がアイヌに謝罪 慰霊施設への遺骨移送受け

2019-11-20 | アイヌ民族関連
共同通信 11/19(火) 18:58配信
 北海道白老町に来年4月に開設されるアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の慰霊施設に、全国12大学が保管するアイヌ民族の遺骨が順次移されていることを受け、札幌医科大は19日、遺骨の研究の一部が倫理に反していたなどとしてアイヌに対する謝罪の声明を発表した。
 声明では「遺骨研究は、アイヌへの説明と同意の手続きに今日の研究倫理の観点から適切とは言えないものがある」とし「研究者のアイヌ文化や宗教的儀礼に関する理解が十分ではなかった」と釈明、「深く反省し、アイヌの苦痛と苦難に対しおわび申し上げる」とした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191119-00000150-kyodonews-soci

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柳・芹沢収集、アイヌ民族の手仕事ずらり 札幌で展覧会開幕(動画)

2019-11-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/20 05:00

 札幌市中央区の道立近代美術館で19日、展覧会「アイヌの美しき手仕事 柳宗悦と芹沢銈介のコレクションから」が開幕した。
 「アイヌの―」は、民芸運動家で思想家の柳宗悦(1889~1961年)と、柳を師と仰いだ染色工芸家で人間国宝の芹沢銈介(1895~1984年)が収集したアイヌ民族の染織、木工芸などを中心に展示し、美の本質に迫る。
 開会式で主催者の公益財団法人アイヌ民族文化財団の中村睦男理事長は「手から生み出された品々に宿る美しさに目を向けていただきたい」とあいさつした。来年1月13日まで。
 同館では「友田コレクション 西洋版画の名品」「追悼 松樹路人展」「瀧川嘉子展」も開幕した。来年3月15日まで。(土屋孝浩)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/366410

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アイヌ協会代表理事・山丸さんが講演、思いなど語る【白老】

2019-11-20 | アイヌ民族関連
室蘭民報 2019.11.19

旧アイヌ民族博物館勤務時代などを振り返る山丸さん(中央)
踊り見せることも大事
 白老アイヌ協会代表理事の山丸和幸さん(71)を話者に招いた「フチ・エカシのお話」(同実行委員会主催)が16日、白老町コミュニティセンター内の「かふぇピラサレ」で行われ、山丸さんは「アイヌとして生きる」思いなどを語った。
 約30人が耳を傾けた。「親に、お前はアイヌの血が入っているということは言われたことはありません。言う必要がなかったんだと思います」と山丸さん。「高校のとき、初めて自分の戸籍謄本を見て、自分がアイヌだと意識しました」と話した。ポロトコタンでの土産店、旧アイヌ民族博物館での仕事ぶりを説明、「マリモの唄」を歌った。
 象徴空間「ウポポイ」に関しては「来た人たちが満足して帰ってもらえるかどうかが一番大事だと思う。気掛かりなのは踊りも社台で一生懸命やっている。それはそれで大変素晴らしいことなんだけれど、なんせ内々だけでやってしまってないか。阿寒なんかに目の肥えた人方がいるわけですから、彼らにも見てもらったりすることが大事。建物も素晴らしいけど、踊っている人たちも素晴らしいなぁっていうのが一番大事になってくるのかな」「他の国の先住民族のあり方を見ることによって、今のアイヌはどうなんだろうと考えさせることができる。ぜひ民族交流をすべき」などと熱っぽく語った。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/14689

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「胸がカッと熱くなる」文明という名の侵略に立ち向かった2人の男の物語

2019-11-20 | アイヌ民族関連
週刊文春 2019年11月21日号

豊﨑由美が『熱源』(川越宗一 著)を読む
 樺太(サハリン)生まれのアイヌ、ヤヨマネクフ。帝政ロシアの不当な搾取と理不尽に反抗の声を上げたために、サハリン島へ流刑にされたリトアニア生まれのブロニスワフ。一九世紀末から約四十年間に及ぶ、実在する二人の生の軌跡を描いた川越宗一の『熱源』を読むと、強者の論理や文明という名の侵略に立ち向かった懸命な精神に触れ、胸がカッと熱くなる。
 幼い頃に流行病で両親を亡くし、引き取ってくれた遠縁の一家と共に北海道に移住。美しい妻をめとり、息子をもうけるものの、痘瘡で妻を失い、彼女の「いつか生まれた所へ帰りたい」という願いをかなえるために樺太に帰郷。幼なじみの「理不尽の中で自分を守り、保つ力を与えるのが教育」だという言葉に共感し、アイヌの子どもたちのための学校を作る手助けをするようになるヤヨマネクフ。
 十五年という懲役刑期と、その後の流刑入植囚としての十年が明けなければ自由になれない現実に押し潰されそうになりながらも、サハリンの原住民のひとつであるギリヤークの人々と仲良くなり、彼らの言葉や文化を書き記すことで自分を保ち、やがて民族学者になるブロニスワフ。
 ロシア人や和人(日本人)に、「未開人」と差別され、いずれ滅びゆく運命にあると決めつけられていたアイヌの人々。その一人として、「俺たちはどんな世界でも、適応して生きていく。俺たちはアイヌですから」「アイヌって言葉は、人って意味なんですよ」と誇りを失わないヤヨマネクフ。白瀬率いる南極探検隊に犬ぞり担当として参加することにもなるこの傑物の生涯に、武力行使による「弱肉強食の摂理」ではなく、その摂理そのものと戦うことで故郷の独立運動を成就させたいと願うブロニスワフの生き方を交錯させ、作者は真に強い人間像を見せてくれる。
「生きるための熱の源は、人だ。/人によって生じ、遺され、継がれていく。それが熱だ」。ヤヨマネクフが南極大陸で抱く思いそのままに、この小説には大勢のアイヌやギリヤーク、二葉亭四迷や大隈重信、金田一京助といった実在の人物が登場して、互いの「熱」をぶつけ合う、重ね合う。その熱によって「強いも弱いも、優れるも劣るもない。生まれたから、生きていくのだ。すべてを引き受け、あるいは補いあって」というシンプルな真理があぶり出される物語なのだ。
 アイヌの音楽や物語を録音したブロニスワフ。ヤヨマネクフの口述を筆記した『あいぬ物語』や、アイヌの少女・知里幸恵による神謡の日本語訳を出版した金田一京助。「子孫が己を振り返らねばならなくなった時のために。文明が、野心やら博愛やら様々な衣をまとって全ての境界を曖昧に煮溶かしていく時代のために」遺そうと尽力した人たちの中に、川越宗一が『熱源』をもって加わったのである。
かわごえそういち/1978年、大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科中退。16世紀から17世紀にかけ日本、朝鮮、琉球を生きた男達を描く『天地に燦たり』で2018年に松本清張賞を受賞した。
とよざきゆみ/1961年、愛知県生まれ。書評家。著書に『ニッポンの書評』他、共著『文学賞メッタ斬り!』等。「鮭児文学賞」を主宰。
熱源
川越 宗一
文藝春秋
2019年8月28日 発売
https://bunshun.jp/articles/-/15483

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Stretching the Canvas: Eight Decades of Native Painting

2019-11-20 | 先住民族関連
dailysun 11/18/2019
開催中
10:00-17:00(木曜は20:00まで)
National Museum of the American Indian
1 Bowling Green(bet. Whitehall & State Sts.)
www.americanindian.si.edu/explore/exhibitions/item?id=975
無料
米国の先住民族アーティストによる近代美術の展覧会。オクラホマ州出身のディック・ウェスト(1912〜1996)の「渦巻きの空間」や、カルフォルニア州出身のリック・バートウ(1946〜2016)の「マッド・リバー・ウィヨット」など、1940年代から現在までに描かれた30人の作品を展示する。

「2004渦巻きの空間」(2004)。公式ホームページより
https://www.dailysunny.com/2019/11/18/event191118/

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アニマルクライシス 人間とクマ、崩れる「共存」

2019-11-20 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2019年11月20日 東京朝刊
住宅街をうろつくヒグマ(左奥)。右の自動車には人が乗っていて距離は近い=札幌市南区で2019年8月13日午後7時36分、貝塚太一撮影
 札幌市の住宅地で今年、ヒグマの目撃が相次いだ。里山の荒廃や農地の放棄が進み、住民との距離が縮まったためだ。生活を脅かす害獣として扱うのか、それとも保護すべきか。人間との共存のあり方が問われている。
 ●札幌市駆除に賛否
 「パン、パーン」。今年8月14日早朝、札幌市南区の住宅地で乾いた銃声が響いた。市が猟友会の協力を得て駆除したのは、体長140センチ、体重128キロで推定8歳の雌のヒグマだった。
 同じ個体とみられるヒグマは8月2日以降、夜間を中心に同区内で目撃が相次ぎ、サイレンやライトで威嚇し…
この記事は有料記事です。
残り1594文字(全文1853文字)
https://mainichi.jp/articles/20191120/ddm/013/040/020000c

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