北海道新聞 11/08 05:00
カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の誘致の是非を巡り、道議会最大会派の自民党・道民会議(53人)は7日、IR検討調査会の役員会を開き、議論を本格化させた。経済効果などに期待する声の一方、慎重論も相次いだ。26日開会予定の第4回定例道議会までに結論を出す方針だが、知事選候補選びから続く会派内の分裂も相まって、先行きは不透明だ。
調査会役員や議長経験者ら14人が出席し、冒頭以外は非公開で約1時間行われた。遠藤連会長は、鈴木直道知事が年内に誘致の是非を判断すると表明していることに触れ、「議会の応援態勢を確認した上で(誘致を)表明したいと考えていると捉えている。しっかりと議論しよう」と述べた。
出席者によると、苫小牧市を有力候補地とするIRと来年4月開業のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(胆振管内白老町)との相乗効果への期待など、誘致推進を求める意見が出された。一方、政府が定めた施設規模の要件が過大と指摘する声や、「議論は尽くされていない」(ベテラン道議)と慎重な議論を求める発言も相次いだという。
会合後、喜多龍一元議長は報道陣に「カジノは北海道になじまない」と語った。
自民会派は、今春の知事選候補選びで鈴木氏を擁立した党道連執行部側と、当時の国交省北海道局長を推す勢力が対立。5月の道議会議長選や、現在も続く道議会新庁舎への喫煙所設置問題でも分裂状態に陥り、道幹部は「IR問題は第4ラウンドだ」とつぶやく。各案件で態度を鮮明にしない議員が複数おり、今回も誘致推進派と慎重派の間で綱引きが行われそうだ。
調査会の田中芳憲幹事長は会合後、「定例道議会が迫っている。厳しい状況だが、会派内合意を目指す」と述べた。次回役員会は21日に開く方向で調整している。(村田亮、内藤景太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/362694
カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の誘致の是非を巡り、道議会最大会派の自民党・道民会議(53人)は7日、IR検討調査会の役員会を開き、議論を本格化させた。経済効果などに期待する声の一方、慎重論も相次いだ。26日開会予定の第4回定例道議会までに結論を出す方針だが、知事選候補選びから続く会派内の分裂も相まって、先行きは不透明だ。
調査会役員や議長経験者ら14人が出席し、冒頭以外は非公開で約1時間行われた。遠藤連会長は、鈴木直道知事が年内に誘致の是非を判断すると表明していることに触れ、「議会の応援態勢を確認した上で(誘致を)表明したいと考えていると捉えている。しっかりと議論しよう」と述べた。
出席者によると、苫小牧市を有力候補地とするIRと来年4月開業のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(胆振管内白老町)との相乗効果への期待など、誘致推進を求める意見が出された。一方、政府が定めた施設規模の要件が過大と指摘する声や、「議論は尽くされていない」(ベテラン道議)と慎重な議論を求める発言も相次いだという。
会合後、喜多龍一元議長は報道陣に「カジノは北海道になじまない」と語った。
自民会派は、今春の知事選候補選びで鈴木氏を擁立した党道連執行部側と、当時の国交省北海道局長を推す勢力が対立。5月の道議会議長選や、現在も続く道議会新庁舎への喫煙所設置問題でも分裂状態に陥り、道幹部は「IR問題は第4ラウンドだ」とつぶやく。各案件で態度を鮮明にしない議員が複数おり、今回も誘致推進派と慎重派の間で綱引きが行われそうだ。
調査会の田中芳憲幹事長は会合後、「定例道議会が迫っている。厳しい状況だが、会派内合意を目指す」と述べた。次回役員会は21日に開く方向で調整している。(村田亮、内藤景太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/362694