中央フォーカス台湾 2016/01/07 11:58
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/72/6d15c026b685ce7ab9b64a174d59ffcf.jpg)
楊佩珍さん提供
(新北 7日 中央社)南部・阿里山の台湾原住民(先住民)集落では、ツォウ族の女性が中心となり、化学肥料や農薬、殺虫剤などを使わない無農薬・無化学肥料栽培が行われている。伝統的で自然な農耕方式は、消費者に安全な食物をもたらすとともに、下流に位置する水源の保護にも役立っている。
ツォウ族の文化を守ろうと、都会での恵まれた仕事を捨てて故郷の新美村(嘉義県)に戻ってきた楊佩珍さんは、集落の女性と共同で農業ブランド「打手機鄒」を設立。打手機鄒とはツォウ語で「たくましく団結力のあるツォウ人」を意味する。
楊さんとその理念に共感する周辺集落の人々は近年、野生愛玉やタケアズキ、アワ、キマメなどの栽培を復活させたほか、ショウガやサトウキビ、ユチャ、各種野菜なども育てている。
国内で消費する穀物の多くを輸入に頼っている台湾。楊さんが取り組む穀物の栽培復活には多くの困難が立ちはだかる。しかし、「失敗しても栽培し続ける。台湾の食物を取り戻したい」と楊さんは意欲をのぞかせる。穀物栽培には教育的価値もある。小麦を初めて見た集落の子供たちは、感動をあらわにしていたという。
同ブランドの事務所にはいまだにパソコンなどの設備が不足しているものの、楊さんは環境にやさしく、健康で安全な食物を消費者に届けることをモットーに今後も努力を続けていく。「豊作は喜びがいっぱい」と農業への情熱を示した。
(黄旭昇/編集:名切千絵)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201601070005.aspx
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/72/6d15c026b685ce7ab9b64a174d59ffcf.jpg)
楊佩珍さん提供
(新北 7日 中央社)南部・阿里山の台湾原住民(先住民)集落では、ツォウ族の女性が中心となり、化学肥料や農薬、殺虫剤などを使わない無農薬・無化学肥料栽培が行われている。伝統的で自然な農耕方式は、消費者に安全な食物をもたらすとともに、下流に位置する水源の保護にも役立っている。
ツォウ族の文化を守ろうと、都会での恵まれた仕事を捨てて故郷の新美村(嘉義県)に戻ってきた楊佩珍さんは、集落の女性と共同で農業ブランド「打手機鄒」を設立。打手機鄒とはツォウ語で「たくましく団結力のあるツォウ人」を意味する。
楊さんとその理念に共感する周辺集落の人々は近年、野生愛玉やタケアズキ、アワ、キマメなどの栽培を復活させたほか、ショウガやサトウキビ、ユチャ、各種野菜なども育てている。
国内で消費する穀物の多くを輸入に頼っている台湾。楊さんが取り組む穀物の栽培復活には多くの困難が立ちはだかる。しかし、「失敗しても栽培し続ける。台湾の食物を取り戻したい」と楊さんは意欲をのぞかせる。穀物栽培には教育的価値もある。小麦を初めて見た集落の子供たちは、感動をあらわにしていたという。
同ブランドの事務所にはいまだにパソコンなどの設備が不足しているものの、楊さんは環境にやさしく、健康で安全な食物を消費者に届けることをモットーに今後も努力を続けていく。「豊作は喜びがいっぱい」と農業への情熱を示した。
(黄旭昇/編集:名切千絵)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201601070005.aspx