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アイヌ文化拠点空間整備へ【新ひだか】

2019-11-29 | アイヌ民族関連
日高報知新聞 2019.11.28
【新ひだか】町は26日、静内真歌地区の真歌公園に整備を予定しているアイヌ文化拠点空間について、関係団体などから意見を聞く「第1回町アイヌ施策懇談会」を、静内役場庁舎で開いた。本年度3月までに毎月1回開催し、年度内に基本構想を策定。2020年度以降に拠点空間の整備を進める方針だ。
 町は地域のアイヌ文化の保存・継承について、「『伝承者』の高齢化と担い手不足により、アイヌ文化の伝承活動は危機的状況にあり、地域町民にも普及している状況にはない」と現状を分析。 
 このアイヌ文化を肌で感じる機会を継続的に作り、違和感なくアイヌ文化を受け入れる拠点となる環境整備が必要という基本的な考えのもと、町は本年度「アイヌ施策推進地域計画」を策定。5月施行の国のアイヌ政策推進法に基づく新たな交付金(本年度第1弾交付は同町や平取町を含む道内12市町、道外1市に総額6億5881万円交付)を活用し、段階的にアイヌ文化拠点空間を含めた文化振興や福祉施策、地域・産業、観光振興などに取り組む。
 懇談会メンバーは13人で、シャクシャイン顕彰会、三石アイヌ協会、NPO法人新ひだかアイヌ協会、静内アイヌ協会、町文化団体協議会、しずない農協、新ひだか観光協会、町商工会の代表らで構成。
 これに役場企画課を事務局に関係7部署の10人でつくる庁舎内プロジェクトチームと、町から拠点空間の基本構想策定業務を委託しているコンサルタント会社「KITABA」(札幌市)と「北電総合設計」(同)が懇談会に加わっている。
 町内のアイヌ文化の特徴や歴史の基本情報として、初めに町博物館の斉藤大朋学芸員が解説。斉藤学芸員は「町(静内地区)にはアイヌ民族の中で主として静内以東に居住していた『メナシウンクル』と、日高西部から胆振にかけて居住した『スムンクル』の境界地で、古くから多様なアイヌ文化が存在する特異な地域」と紹介。
 また「アイヌの自立意識が非常に高く、文化を観光化することなく生活の中で受け継いできたのが特徴」と説明した。
 コンサル2社からは、アイヌ文化拠点空間の全体ビジョンのイメージ例を紹介。現在あるアイヌ関連施設を人材育成や交流人口の拡大、町民理解の促進機能を持つ多機能型交流施設への改修。同公園にあるシンボル的なシャクシャインのメモリアルゾーンで儀式やイベントを開催。伝統的生活空間(イオル)再現・体験ゾーン。公園内チャシ跡の長期的な調査を含む保存管理―などを示した。
 懇談会メンバーからは、アイヌ文化の観光化に慎重な人もいるという意見や、異なるアイヌ文化を伝える拠点に―などと発言。次回(12月)以降の懇談会で議論やビジョン内容を深める。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/14879

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北方民族サーミの音楽、ヨイクに触れる

2019-11-28 | 先住民族関連
Mikiki 2019.11.27

Exotic Grammar Vol.65-3
text:野崎洋子(THE MUSIC PLANT) , PHOTO:津田孝二
シャーマニズムと関連して誕生し、自然界とコミュニケーションを取るための方法として、また賛美と感謝を歌う讃歌として、現在に伝わってきた
 温暖化がこの地球上でもっとも顕著にあらわれているエリアとして注目をあびる北極圏。多大な量の氷が溶け、積雪量も毎年どんどん減少するなど未来への心配は尽きない。もともと冬は大陽の登らない極夜、夏は日の沈まない白夜の地である。人間が暮らしていく上で、あまりにも厳しい自然環境だ。
 この地に住む北方民族のサーミはいわゆる先住民族/少数民族の1つで、現在はノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアにまたがる地域に居住している。全体の人口は約5万人とも20万人と言われているが、環境問題に注目が集まる中、彼らの自然を敬うユニークなライフスタイルが現在世界中から注目されつつある。何百年も前から続く人間の基本的な生活様式を頑なに守る彼らから、私たち現代人が学ぶべき事は本当に多いのだ。
「ヨイク」は、サーミを特徴づける文化の1つで、音楽であり、儀式であり、自然界と交流するための手法の1つだ。サーミの人たちは、ありとあらゆる自然の事象の中にそれぞれの霊が存在していると考えており(日本の神道やケルトの考え方と似ている)、自然界の声を聞くことこそが厳しい気候の中で生き残っていく唯一の方法だと信じている。
 サーミの生活はシンプルでいながら機能的で合理的だ。多くの人々がトナカイの遊牧で生計をたてており、最近ではスノーモービルが大活躍しているそうだが、古くからの犬ぞり文化も今でも残っており、民族衣装である「コルト」の模様の一部にはアイヌの文様に似たパターンも見られるなど興味は尽きない。しかし他の異教徒同様、彼らにも差別され迫害されていた時期が確かに存在していた。16世紀にキリスト教が布教され始めてからサーミのこうした自然信仰と哲学は弾圧の歴史を辿ることとなる。
 サーミの受けた不当な差別は、北方ヨーロッパの黒歴史の1つとして本や映画で過去への反省とともに近年多くの映画や小説、音楽を通じて海外に住む私たちの知るところとなった。特に日本でも大ヒットした映画『サーミの血(原題:Sameblod)』は印象深い作品で、2016年東京国際映画祭で審査委員特別賞と最優秀女優賞をダブル受賞をするなど非常に高い評価を受けた。主人公のサーミの少女は進学を夢見て、故郷を捨て、家族を捨てて、都会へと移住することを選択していく。1930年代、サーミは他の人種より知能や身体能力が劣っているとされ、いくら学校の成績がよくても進学はかなわぬ夢だった。サーミの集落で暮らしているかぎり、彼女に明るい未来などのぞめるはずなどなかった。
 そんな彼女も何かというとヨイクをしょっちゅう唱えていた。寂しいとき、楽しいとき、行き詰まったとき、未来を夢見るとき。言葉にできない思いがあふれるとき、彼女の思いを運びヨイクは木霊する。特に妹と一緒にボートの上で歌うシーンは、湖面にうつる光とともにとても印象的だ。またスウェーデンの大学都市ウプサラで行なわれた学生の集まりで「ラップランドから来たの? ヨイクを歌って!」と好奇の目にさらされるシーンも。
 一方で現代のヨイクのアーティストというと多くの映画音楽に取り上げられたマリ・ボイネという女性シンガーが世界的に有名だ。80年代から活躍している彼女はジャズやロックを融合したソリッドなサウンドでメジャーから何枚か作品を発表し、日本盤が出たこともあった。サーミ独特の不思議な喉の使い方をする歌唱が印象的で、その音楽はサーミ人ばかりではなく多くの音楽ファンの支持を集めている。日本には一度札幌のフェスティバルで来日経験がある。
 またアンゲリットという有名な女性グループでの活動を経て、現在ソロ・アーティストとして活躍中のウッラ・ピルッティヤルヴィにも注目だ。小柄ながら圧倒的な存在感を感じさせるウッラのステージは一度観たら二度と忘れることはできない。最近は娘がデビューし母娘でユニットを組む他、ヨイクの文化を継承する新しい世代としておおいに注目されている。
 そのマリやウッラ他、多くのサーミのアーティストたちの活動を支えてきたのが、実はこの秋再来日するフローデ・フェルハイム。筆者が北極圏で観た少数民族のフェスティバルでのマリの公演でも、東京の小ホールで観た心温まるウッラの公演でも、フローデはキーボードを前にサウンドの要となって大活躍だった。主人公の歌を柔軟なアレンジでがっつりと支え、フロントのアーティストが演奏中にフローデに送る熱い信頼の視線は、彼女たちがいかにフローデを頼っているかを如実に表していた。
 フローデはノルウェーの北極圏モシェエンに生まれ、お父さんがサーミ人で、両親は二人とも教師だったそうだ。5歳の時にピアノを与えられ音楽の楽しさを発見し、ほとんど独学でピアノの演奏を習得。他の多くのミュージシャンがそうであったようにロックやポップスに染まりつつ学生バンドを結成するが「きちんとした音楽教育を受けた方がいい」という音楽の先生のアドバイスに従いトロンハイム(ノルウェーの北極圏における最大都市)の音楽院でクラッシックやノルウェーの伝統音楽を学ぶようになる。84年くらいから地元の劇場でプロとして活動を始め、合唱曲やさまざまな編成のアンサンブルを多く手がけ、作曲家、キーボード奏者として活躍。その後、ヨイクとロックやダンスビート、エレクトロニックを融合させたトランスヨイクというグループを結成し、同時に多くのアーティストのアルバムをプロデュースするなど、とにかく第一線でサーミの音楽シーンを支えて来た最重要人物といっても過言ではない。また研究者としても熱心に活動し『アナと雪の女王』の舞台のモデルとなったレーロースと呼ばれる地方の古い伝統歌の収集にも力を注いでいる。もともとレーロースはフローデのお父さんの出身地で、鉱山街とその周辺の地域は世界遺産に登録されている。他にもワークショップや研究書籍の執筆などその活動は多岐にわたり、ヨイクと世界各地の音楽家とのコラボレーションにも熱心に取り組んできた。そして最大の話題は2014年にディズニーの大ヒット映画『アナと雪の女王』のオープニングで使われた「ヴェリィ」という楽曲。この印象的なオープニング曲で、フローデはヨイクとデンマークの賛美歌を融合させ、まったく新しいスタイルの合唱曲を生み出したのだ。
 そしていよいよこの冬、フローデの4回目の来日公演が行なわれる。過去には姪で今年の春、ノルウェーのグラミー賞を受賞した女性シンガー、マリア・モッテンソンを伴って来日したこともあるが、今回は管楽器「山羊の角」(Goat Horn)を演奏するヒルデグン・オイセットとのユニットで、まずは「ヴェリイ」を歌った女声合唱団カントゥスとの公演に登場。
 その後、フローデとヒルダ二人のデュオ公演も決定しており、そこでは「聖歌」「合唱」を通じて声の可能性を追究してきたユニークなアーティスト、太田美帆を始めとする日本のアーティストたちとの共演も企画されている。
 なお蛇足だが、サーミの文化に興味をもった方は是非サーミの物語集「魔術師のたいこ」(レーナ ラウラヤイネン著 荒牧和子訳)を読むことをお薦めしたい。静かな中に熱い思いがあふれるファンタジーなので、サーミの文化、そしてヨイクに対する理解が深まることは間違いない。
寄稿者プロフィール
野崎洋子(Yoko Nozaki)
千葉県出身、日本大学文理学部卒。メーカー勤務を経て、90年ごろケルト音楽と出会う。96年には自身の音楽事務所を設立。現在までに300タイトル以上のCDを紹介、100本以上の来日ツアーを制作してきた。北欧の伝統音楽にかかわるようになってからは約15年。今まで行って一番感動した国はグリーンランドで、高野秀行さん、角幡唯介さんの著作を読みあさり、現在の夢は探検家になること。 THE MUSIC PLANT www.mplant.com
フローデ・フェルハイム(Frode Fjellheim)
作曲家/ピアノ、キーボード奏者。1959年、ノルウェーのモシェエンに生まれる。トロンハイム音楽院でクラシック音楽やノルウェーの伝統音楽を学ぶ。2014年に公開となったディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』のオープニング曲である《ヴェリィ》を作曲した。北欧の教会音楽とヨイクを取り入れた合唱曲は独特の美しさがあり、『アナと雪の女王』の世界的なヒットがきっかけとなって大きく注目されている。
LIVE INFORMATION
サーミのうた -ヨイクが響く-
○12/4(水)18:30 開場/19:00開演
会場:光明寺(東京都港区虎ノ門3-25-1)
【出演】フローデ・フェルハイム (ヨイク/ピアノ/キーボード)ヒルデグン・オイセット (山羊の角笛/トランペット 他)太田美帆(声)照井圭見/勝政美紀/大野田翠(UTAコーラス)
○12/7(土)13:30 開場/14:00開演
会場:奈良女子大学 記念館 講堂(奈良市北魚屋東町)
【出演】フローデ・フェルハイム (ヨイク/ピアノ/キーボード)ヒルデグン・オイセット (山羊の角笛/トランペット 他)太田美帆(声)松本太郎 (尺八)井原季子 (笙)
○12/8(日)18:00 開場/18:30開演
会場:島之内教会(大阪市中央区東心斎橋1-6-7)
【出演】フローデ・フェルハイム (ヨイク/ピアノ/キーボード)ヒルデグン・オイセット (山羊の角笛/トランペット 他) ゲスト:太田美帆(声) [from CANTUS/UTA]
「ヨイク」 トーク&声のワークショップ
○12/8(日)18:00 開場/18:30開演
会場:島之内教会 1Fシオンルーム
*15:00 受付
*15:15-15:45 津田孝二「サーミの暮らし」トーク
*16:00-17:00 フローデ・フェルハイム 「ヨイク」ワークショップ
www.harmony-fields.com/event/yoik2019.html
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/23508

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五輪マラソンの予算拡充を要請 自民道振興特委、二階氏に

2019-11-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/28 05:00
 自民党北海道総合振興特別委員長の吉川貴盛衆院議員は27日、党本部で二階俊博幹事長に2020年度北海道開発予算の拡充などを要請した。札幌で開催される20年東京五輪のマラソン・競歩に向けて、コースとなる道路改修などインフラ整備の支援を求めた。
 要請は非公開。吉川氏は19年度補正予算を含む道内関係費について申し入れ書を提出した。
 マラソン・競歩の札幌開催では、会場周辺整備やセキュリティー対策、救急医療体制づくりなどの予算を要請。出席者によると、二階氏は「北海道に開いてもらうのだから、しっかりと協力しないといけない」と応じたという。
 来年4月に開業するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の年間100万人の来場者目標達成のため、広報活動や夜間営業充実の関係予算も求めた。災害に関する20年度までの3カ年緊急対策の延長も要請した。(古田夏也、長谷川紳二)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/369091

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武四郎・アイヌ文化で協定 松阪市と札幌大、きょう 三重

2019-11-28 | アイヌ民族関連
伊勢新聞 2019-11-27 政治
【松阪】三重県の竹上真人松阪市長は27日、札幌市で札幌大学・同大学女子短期大学部の大森義行学長と、松浦武四郎やアイヌ文化に関する取り組みの交流・連携について協定を結ぶ。
松阪市小野江町出身の松浦武四郎(1818―88年)は北海道の名付け親として知られる探検家。同市が昨年度繰り広げた生誕200年記念事業を発展させようと協定を締結する。
同大学はアイヌの若者を受け入れアイヌ文化の担い手として育てる「ウレシパ・プロジェクト」を進めている。ウレシパはアイヌ語で「育て合う」という意味。
竹上市長と松浦武四郎記念館の山本命主任学芸員が同日、北海道庁や北海道アイヌ協会とともに同大学を訪問。同大学で協定に調印し、武四郎を生んだ松阪や武四郎について2人が講義する。
協定はアイヌ文化の振興と、武四郎や北海道史の研究の進展、同館を中心に毎年2月に開催している「武四郎まつり」でのアイヌ文化の交流を内容としている。
https://www.isenp.co.jp/2019/11/27/39003/

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アイヌ文化の展示充実へ 外国人客増で釧路市立博物館 中国語説明を追加 古式舞踊など映像で

2019-11-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/27 05:00
 釧路市立博物館(春湖台1)は、アイヌ文化への関心が高い外国人の来館者が増えていることなどから、アイヌ民族に関する展示を充実させる。本年度中に解説に中国語を追加。2020年度には、展示が難しい資料や古式舞踊などの無形文化を記録した映像を公開する。
 博物館は4階に道東のアイヌ民族を紹介する常設展示を設けており、衣服や首飾りなど約520点を展示している。
 近年、クルーズ船の釧路港への入港時を中心に訪日外国人客の来館が増え、初めて統計を取った18年度は全入館者2万7908人の1割近くの2022人が外国人だった。このため、現在、日本語、英語の2カ国語で表記している解説に中国語を加える。QRコードを添付し、スマートフォンなどで読み取ると、画面に中国語訳が表示される仕組みだ。
 今年6月からは外国人客を対象にアンケートを実施。国籍などを分析した上で、今後、ほかの言語を追加するかどうか検討する。
 博物館は国立民族学博物館などの調査でアイヌ民族の衣服としては世界最古の可能性が高いと判断された木綿衣(ルウンペ)を所蔵しているが、一部に退色などがあり、17年の特別展示を最後に一般公開を行っていない。20年度に新設する映像展示では、こうした資料のほか、地元のアイヌ協会などの協力を得て古式舞踊や儀礼などの無形文化を紹介する。佐藤志敦館長は「アイヌ文化は海外の方からも関心が強い分野。見せられなかった資料を映像で見ていただきたい」と話している。(光嶋るい)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/368631

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標準成分表にアイヌ食 ツルニンジン、タラの肝臓油… 文科省、食文化記録へ6種類

2019-11-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/26 14:15 更新
 アイヌ民族の伝統食品6種類が、文部科学省が食品の成分をまとめた「日本食品標準成分表」に初めて掲載される見通しとなった。文科省が年内にも追加版を公表する。成分表は栄養計算の基礎になるため、食べる機会の多いものを中心に掲載するが、今回は食文化の記録が主な理由。
 焼いて食べる「ツルニンジン」や、スケソウダラの肝臓油「たらのあぶら」、お茶にする「ナギナタコウジュ」、地中で育つ実をゆでて食べる「ヤブマメ」、実を干して煮物に入れる「キハダ」など計6種類を加える。アイヌ民族文化財団(札幌市)で文化の伝承活動に取り組む村木美幸さんは「成分が分かることで、安心して給食などの料理に使える。アイヌ文化を知るきっかけになればうれしい」と話す。
 文科省によると、海外の成分表には先住民の食品が盛り込まれていることもあり、2016年ごろからアイヌ民族の食品の追加を検討していた。今回は財団の協力で現物を入手し、成分を分析した。
 日本の成分表は1950年の初版以来、食品の追加を重ね、現在は2千種類以上についてエネルギーやタンパク質、ビタミンなどの量を表示している。学校給食や病院食作り、栄養指導などに活用されている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/368367

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「不自由展」札幌で考える 来月 危機感持つ有志企画

2019-11-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/26 05:00
 アイヌ民族や在日コリアンなどの歴史や現状を伝える企画展「北海道・表現の自由と不自由展」が来月21日に札幌市内で開かれる。愛知県の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」を巡る一連の問題に危機感を持った道内の有志が、抑圧の対象となりやすいマイノリティー(少数者)の権利などについてあらためて考えてもらおうと企画した。
 在日コリアンのチョウキム・シガンさん、アイヌ民族の石井ポンペさん、北大名誉教授の唐渡興宣さんら約30人が9月に実行委を結成。元従軍慰安婦を象徴した「平和の少女像」などを展示したトリエンナーレに脅迫や政府の介入が相次ぎ、「民族的少数者を萎縮させる」「権力に都合の悪いことが攻撃の対象になる」との懸念があったという。
 企画展では「平和の少女像」の高さ約10センチのレプリカやアイヌ民族の漁業権を訴えるサケの木彫りのほか、銃を構える兵士らを子どもたちが描き、パレスチナ自治区ガザから持ち出しが制限されている絵画数点を初公開。安倍晋三首相の街頭演説中に批判の声を上げた市民を道警が排除するなどした問題に関して当時の映像や資料も展示する。
 シガンさんは「自分たちの足元で起きていることについて、あらためて丁寧に考えるきっかけになれば」と話す。会場は、札幌市中央区北1西13の市教育文化会館。入場料は1人300円(中学生以下無料)。問い合わせは、実行委(電)090・2874・2689へ。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/368328

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<伸びゆく君へ>どんな自分も肯定 道が開ける 「マレウレウ」メンバー・八谷麻衣さん

2019-11-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/26 05:00
はちや・まい 1982年生まれ、37歳。マレウレウの活動やアイヌ語指導の傍ら、2017年から札幌国際芸術祭のアイヌ文化コーディネーターを務めている。マレウレウでの活動名は「マユンキキ」。アイヌ語で、マユンは「(チリンなど金属性の)美しい音が響く」の意味で人の声にも比喩的に使う。キキは「(かゆい部分を)かく」の意。札幌市在住。(阿部裕貴撮影)
 アイヌ民族の女性4人のボーカルグループ「マレウレウ」(アイヌ語でチョウの意味)のメンバー。民族に伝わるウポポ(伝統歌)を歌い継ぎ、国内外で公演している。
 音楽が好きで、10代はロックやソウル系の音楽を聴いていました。家族がアイヌ文化継承に携わっていたので、民族の歌や踊りは幼少期から身近でした。マレウレウの活動は文化伝承というより、自分たちの好きな歌を好きなように歌っている感覚。月1回から数回は各地でライブです。アイヌ音楽は声を使って情景や物語を表現できます。自分の声がほかのメンバーの声と重なると、ひと味違うハーモニーが生まれ、楽しいです。
 旭川出身で、母方の祖父はアイヌ文化伝承者の故川村カ子トさん。幼少期は民族伝統の踊りを舞うこともあったが、年齢が上がるにつれて離れていった。
 小学生までは無邪気でしたが、中学時代は斜に構え、自分に自信がない、暗い子になっていました。友達がいなくて、学校生活は楽しくありませんでした。旭川市内の高校に進学しましたが、すぐに行かなくなりました。ここにいても何もないと感じ、自分で飛行機を予約し、名古屋にいた友達の家に転がり込みました。親がびっくりして。迎えに来た父に「好きなことをしてよい」と言われました。
 旭川に戻り、16歳の時に地元のライブハウスに勤めた。好きな音楽を聴く毎日は忙しくも充実していた。閉店する20歳までの5年間、働いた。
 接客で大人と接するうちに、憧れるお姉さんができて、明るくなれました。ライブハウス閉店後は全国を放浪。地元に帰った23歳のある時、祖母からひいおばあちゃんがアイヌ語の母語話者(ぼごわしゃ)だったと聞いて、アイヌ語に興味を持ちました。ひいおばあちゃんの言葉がわからないのは寂しいと感じ、旭川市のアイヌ語教室に通いました。アイヌ語には日本語にない表現があるなど面白さを知りました。あの世に行ったら、ひいおばあちゃんとアイヌ語で話せたらいいなと思っています。
 マレウレウのリーダーで姉のレクポさんに誘われ、2008年にメンバーに。活動の傍ら、11年から3年間は胆振管内白老町のアイヌ民族博物館(当時)で行われていたアイヌ文化担い手育成事業に研修生として参加した。
 旭川以外の地域のアイヌ文化伝承の取り組みを知りたいと考え参加しました。アイヌ民族の女性が顔や手に施した入れ墨(シヌイェ)の研究に熱中しました。今も心を奪われています。旭川のアイヌ記念館に、墨を少しずつ肌に入れる絵があります。最初は怖かったけれど、アイヌ文化を学ぶうちに美しく見えてきました。昔の写真を見る度に当時の女性はなぜ入れ墨を入れたのか、どんな色だったのか、疑問が湧きました。考えてもわからないのでやってみるしかないと、自分で両手に入れました。
 もともと好奇心は旺盛で、学校の勉強も本当は好きだったといい、「新しいことを学ぶのは面白い」と話す。中高生には「どんな自分も肯定しよう」というメッセージを贈る。
 中高時代は自己肯定感がほとんどなく、つらかったですが、ライブやアイヌ語を通して出会った人たちのおかげで自分を受け入れる大切さに気が付きました。自分を肯定することで、周りの人が手助けしてくれたり、うまくいくことが増えたりして、道が開けると思います。笑顔も忘れずに。よく笑うことも大切です。今の目標は、マレウレウが年末の歌番組に出場することです。お茶の間に自然とアイヌ音楽が流れる日が来たら、すてきだなと思います。(聞き手・田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/368247

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アイヌ民具 デジタル保存 二風谷の博物館所蔵1500点、高解像度撮影 町教委、図録作成し活用

2019-11-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/26 05:00

二風谷アイヌ文化博物館が所蔵する資料の撮影風景
 【平取】町教委は、二風谷アイヌ文化博物館で所蔵するアイヌ民具など約1500点を高解像度のカメラで撮影し、画像データ化する事業を始めた。3年かけてデータをまとめ、図録を作るなどして館内外で活用していく考えだ。
 同館は、アイヌ民族初の国会議員となった故萱野茂氏(1926~2006年)が半世紀にわたり収集したイクパスイ(捧酒箸)やアットゥシ(樹皮衣)などアイヌ民具約千点を展示している。このほか保管しているものが約500点ある。
 重要有形民俗文化財に指定されたものも多く、町教委は経年劣化する前に、現存する作品を撮影し、データとして保存する必要があると判断。事業費は約1100万円で、国のアイヌ政策推進交付金を活用する。
 町教委文化財課の森岡健治課長は「高解像度で撮影された資料は、質感や細部までありのままに確認できる。アイヌ民具の中には実際に使用されて黒ずんだ箇所もあり、そうした細かな痕跡もきちんと保存できる」と強調する。
 撮影は文化財撮影を専門とする札幌のカメラマンに依頼し、19日から作業を開始。民具をさまざまな角度で固定し、均質に光を当てながら、約1メートルの高さに設置したカメラで撮影を重ねた。本年度は試行も兼ね、まず約300カット撮影する予定という。
 データは将来的には内部資料となる台帳や、館外に公開する展示物の図録作成に活用する。
 森岡課長は「学術的に重要な記録資料となるだろう。貴重な文化財の価値の見直しにもつながれば」と期待を寄せている。(川崎博之)
◆アットゥシのシは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/368220

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民族共生象徴空間「ウポポイ」の女性職員が語る、いまを生きるアイヌ

2019-11-27 | アイヌ民族関連
Forbes 2019/11/26 20:00
アイヌ民族舞踊を踊る長野さん(ASAKO YOSHIKAWA撮影)
近年、コミック「ゴールデンカムイ」のヒットにより、アイヌ文化が注目を浴びている。日露戦争後の北海道を舞台に、アイヌの少女が活躍する物語には、アイヌ語やアイヌ料理が随所に登場し、これをきっかけにコミックのファンたちが盛んにアイヌ文化を学んでいる。
とはいえ、現在のアイヌを理解している人は極めて少ないだろう。私は学生時代に東京のアイヌ料理店でアルバイトをしていた。そこにはたくさんの「ゴールデンカムイ」のファンが訪れていたが、現代のアイヌの話をすると、「アイヌってまだいるんですか?」と驚いた表情をする。もう過去の民族だと思っている人が多いのだ。
多くの人々が無関心な一方で、アイヌが多く暮らす北海道を中心に、民族に対する差別は続いている。以前ほどではないと言われているが、学校やSNS上などでアイヌに対する差別は繰り返されている。それらを受け、今年制定されたアイヌ新法では、アイヌに対するヘイトスピーチを禁じる文言が盛り込まれた。アイヌは一部の根強い差別と、多くの人の圧倒的な無関心に囲まれて、現代を生きている。
長野いくみさんは、1984年、住民の7~8割がアイヌだといわれる北海道平取町二風谷地区に生まれた。彼女は、平取町役場のアイヌ文化振興対策室(現アイヌ施策推進課)で、アイヌ民族に不可欠な生活・自然環境を復元・発展させる「イオル再生事業」や、大学生がアイヌ文化を合宿形式で学ぶ「大地連携ワークショップ」などに携わっていた。
2019年からは、2020年北海道白老町にオープン予定の民族共生象徴空間「ウポポイ」(国立アイヌ民族博物館や慰霊施設などの総称)の職員として、アイヌ文化の継承・発展に努めている。必ずしも自らがアイヌであることにポジティブだったわけではないという彼女に、話を聞いた。
──最初にお会いしたのは平取町役場時代でしたね。アイヌ文化にかかわる仕事をしたかったのですか?
実は看護師になりたかったんです。看護師だったおばの影響を受けたのだと思います。また、学生時代に入院したことがあったのですが、看護師さんたちの対応が素敵で、自分もその道に進もうと決意しました。
高校卒業後、資格を取るため専門学校に進学しましたが、自分には向いていないと考えてあきらめました。しかし、奨学金の返済をしなくてはならなくて、どこでもいいから働こうと思い、応募したのが平取町役場でした。
──平取町役場で働くことになったのは偶然だった?
はい。アイヌ文化とは関係のない部署での採用でした。総務課に配属され、受付や郵便物の仕分けなどなんでもやりました。そんななかで、全国に先駆けて「アイヌ文化振興対策室」が設置され、配属されることになりました。まさか、自分がアイヌ文化に関わる仕事をするとは思ってもいませんでした。
──それまで、アイヌ文化に関わりたいという思いはあったのでしょうか?
答えるのは難しいですね。自分がアイヌであることに前向きではない時期もありました。父方の祖母は相当苦労したようで、死ぬまで差別された話ばかりしていました。自分も差別されたことがあるし、同世代が差別されているのを目の当たりにしたり、話を聞いたりしていました。差別が怖くて。アイヌであることを隠しながら学生生活を過ごしました。
──どうしてアイヌ文化に対して前向きになることができたのでしょうか?
母方の祖母がアットゥシ*織をしており、幼い頃から生活の中で自然とアイヌ文化に触れていたので、興味はありました。でも、アイヌ文化振興対策室に異動になったことで、自分の心境が大きく変わったのだと思います。
仕事を通して、木彫や刺繍の工芸家さん、アイヌ語教室、平取アイヌ文化保存会、平取アイヌ協会ほか、全道各地でアイヌ文化に日々向き合っている人たちと出会い、そんな人々に惹かれていきました。そして、「なぜこれほどにアイヌ文化を大事に思っているのだろう?」と考え、自分も先祖が大切にしてきたアイヌ文化を学びたいと思うようになったのです。
──平取町役場では、イオル再生事業や、私も学生時代に参加した「大地連携ワークショップ」など、アイヌ文化に関わる重要な事業に取り組まれましたね。
さまざまな事業を通して、多くの方が二風谷を訪れ、アイヌ文化をより深く知ってくださることはとても嬉しかったし、やりがいもありました。大地連携ワークショップは、2018年から参加対象を大学生だけではなく一般にも広げ、とても人気の事業となっています。
──アットゥシ*織や木彫など、実際に体験してみるとさらにそれを実感します。技術の高さを身をもって感じることができました。
私も取り組めば取り組むほど、アイヌ文化の奥深さを知り、もっと向き合いたいという気持ちが高まりました。地域によっての違いもあり、平取町以外のことについても知りたくなりました。そして、そのタイミングで「ウポポイ」の募集を知ったのです。まったく自信はなかったけど、後悔したくないと思って応募しました。
──今年からウポポイのある白老町で働くことになり、平取町役場にいた頃とは生活は大きく変わりましたか?
全道から集まった若いアイヌの人たちやそれ以外の方々とともに、アイヌ文化に日々向き合う生活ができて、とても充実しています。いろいろな地域のアイヌ文化についても知ることができるし、ウポポイには豊富な音声資料も収蔵されています。自分のひいおばあちゃんや、そのまた先祖が歌っている音声もあって驚きました。
刺繍も踊りもまだまだできないことは多いのですが、今はできなかったことが少しずつできるようになることが喜びです。2020年のウポポイの開業に向けて、プロとしてきちんと踊りを披露できるよう、日々頑張っているところです。
自らのルーツや文化に誇りを持つことは、その人が生きていくために不可欠かというと、必ずしもそうではないだろう。だが、社会において自身のルーツや文化を否定されることは、存在意義の否定につながり、生きづらさや自己否定を生み出す。日本社会はその単一民族妄想によってアイヌに限らず多様なアイデンティティを持つ人々を積極的に、あるいは消極的に否定し、そのルーツや文化を破壊してきた。
2020年4月に、民族共生象徴空間としてオープンするウポポイ。グローバル化が急速に進むなかで、日本の先住民に対する政策は遅きに失した。
アイヌを文明に遅れた人々とみなす考えを背景に持った北海道旧土人保護法が廃止されたのは、つい最近である1997年のことであった。そして、アイヌを先住民族として初めて明記したアイヌ新法が成立したのが2019年4月。その間、アイヌ文化やアイヌ語は急速に衰退し、継承が難しい時期が続いた。これは、一部の人々による差別や偏見だけでなく、多くの人々による無関心がこの状況をつくってきたと言えるだろう。
そして、近年の国際的な先住民族へ権利保護の要請の高まりに応じて、政府が主導してアイヌ文化を振興するための政策として計画されたのが、このウポポイであった。
大和民族とアイヌは古くから交易などでかかわりがあり、アイヌは大和民族のことを「シサム*」(良き隣人)と呼んできた。しかし、江戸時代の大和民族商人の進出や明治以降の政府の同化政策によって、アイヌの人々の言語や文化を継承が難しい状況に追い込み、誇りを奪ってきたことも事実である。
長野いくみさんのように、自身のルーツを思いながら、あらためて一歩を踏み出した人たちも少なくない。ウポポイの開業まで、あと半年に迫っている。外国人労働者や外国人観光客など、海外からやってくる人々との共生が盛んに議論されているが、ぜひウポポイを訪れ、まずは自国にすでにあるもう一つの文化に理解を深めるシサム*が増えることを願っている。
*アットゥシ、シサムの「シ」は、アイヌ語表記では小文字となる
https://forbesjapan.com/articles/detail/30732

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奄美民謡とアイヌ音楽のコラボレーションプロジェクト・Amamiaynuが初のホールコンサート開催決定

2019-11-27 | アイヌ民族関連
スパイス 2019/11/26

奄美民謡とアイヌ音楽のコラボレーションプロジェクト・Amamiaynu(アマミアイヌ)の初のホールコンサートが2020年1月31日(金)渋谷区文化総合センター大和田6F 伝承ホールにて開催される。
出演は、奄美民謡の第一人者・朝崎郁恵、アサンカラ(旭川)アイヌの血を引く、カラフト・アイヌの伝統弦楽器トンコリ奏者・OKI、阿寒湖・アイヌコタン出身のウポポを歌う姉妹ユニット・Kapiw & Apappo、旭川出身でアイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに精力的に活動する女性ボーカルグループMAREWREWのメンバー・Rekpo。
チケットは、11月28日(木)よりイープラスにて一般発売がスタートする。
ライブ情報
AmamiAynu(アマミアイヌ)
日 程| 2020年01月31日(金)
会 場| 渋谷区文化総合センター大和田6F 伝承ホール
開 場| 18:00 開 演| 19:00
出演者| AmamiAynu(アマミアイヌ) 朝崎郁恵、OKI、Kapiw & Apappo、Rekpo
Mixing| 内田直之
料 金| 前売 3,800円(全席自由/未就学児入場不可)
▶︎先行メール予約受付はこちら:メール予約:amamiaynu2020@gmail.com
チケットご予約の際は、1、お名前(フルネーム) 2、連絡先 3、枚数を明記の上、上記アドレスに送信してください。
▶︎ e-plus一般発売11月28日(木)~ https://eplus.jp/sf/detail/3157410001-P0030001
リリース情報
Amamiaynu『Amamiaynu』
発売中
UBCA-1066 / 2,315+Tax
発売元:Chikar Studio / Tuff Beats
[収録曲]
01. Ikyabiki no yaysama / イキャビキのヤイサマ
02. Ito / イトゥ
03. Kyuramun rimse / キュラムン リムセ
04. Chijurihama no kamome / チジュリャハマのカモメ
05. Eumi rimse / エーウミ リムセ
06. Makya makya upopo / マキャ マキャ ウポポ
07. Miturasanmae kamuy samada / ミティラシャンマエ カムイシャマダ
08. Sengromui menoko / セングロムィ メノコ
https://spice.eplus.jp/articles/261781

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ウポポイ、アイヌ文化施設網羅 登別市「周遊マップ」刷新へ

2019-11-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/26 05:00
 【登別】市は25日、市内の周遊ガイドマップ「湯の国登別」をリニューアルし、来年4月に白老町に開業するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」と、市内のアイヌ文化関連施設のPRを盛り込む方針を明らかにした。日本語と英語、中国語、韓国語の計5万部を作成し、年度内に配布を始める予定。
 同日の市議会観光・経済委員会で示した。現在配布しているガイドマップに、ウポポイへのアクセスや施設の概要を加え、地図などで市内にあるアイヌ民族の関連施設も紹介することを想定。年間100万人来場を目標とするウポポイとの相乗効果を期待する。登別温泉町の観光案内所や宿泊施設に設置し、市外のイベントでも配布する計画。
 ほかにも登別ブランド推奨品や市内の飲食店の紹介を強化し、これまで以上に市内の周遊に活用しやすくする考え。(久保耕平)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/368284

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日本一の広さを誇る野生のすずらんの群生地は圧巻! 温泉&グルメも満喫できる北海道平取町の旅へ

2019-11-27 | アイヌ民族関連
ビックローブ 2019年11月26日 15時00分
北海道の日高地方にある平取町(びらとりちょう)。広大な大地に、小さくて可憐なすずらんが無数に白い花を咲かせる初夏の風景は実に見事です。びらとり温泉の露天風呂で大自然を満喫し、上質な「びらとり和牛」などの特産グルメを味わう充実の旅。北海道旅行で平取町を訪れてみてはいかがでしょうか。
Text:小林優子
歴史と文化が息づく北海道・平取町

北海道にそびえ立つ日高山脈の西側に位置する、自然豊かな平取町。源義経ゆかりの伝説が残るほか、先住民・アイヌ民族の精神を受け継ぐ文化の拠点としても広く知られています。特に二風谷(にぶたに)エリアは“アイヌ文化の発信地”と呼ばれており、アイヌ工芸の技術を体験できる「アイヌ工芸伝承館ウレㇱパ」などがあります。
また、平取町と新冠(にいかっぷ)町にまたがる幌尻岳(ほろしりだけ)は、日本百名山にも名を連ねる日高山脈最高峰の山で、登山上級者にも人気。
札幌の中心地には車で約90分で行けて、北海道の空の玄関口、新千歳空港からは車で60分ほどの場所にあり、アクセスのよさも魅力です。
平取町の初夏の風物! 日本一を誇る野生のすずらん群生地
幌尻岳のふもとにある芽生(めむ)には、北海道の初夏の訪れを告げる野生のすずらん群生地があり、日本一の広さを誇ります。鈴のように揺れる真っ白い可憐な花が、約15haもの広大な敷地一面に広がる光景は圧巻。鼻をくすぐる甘い香りが漂います。毎年5月中旬~6月中旬の約3週間のみ一般公開され、5月末から6月初めは“すずらん観賞会”と称して、特産品の「びらとり和牛」などが期間内の土曜日、日曜日の4日間限定で楽しめるバーベキュースペースを設置。毎年、初夏の光景として楽しみに待つ地元の方々はもちろん、遠方からわざわざ訪れる旅行客でにぎわいます。
町を象徴する特産品、甘みに富んだ「びらとりトマト」
豊かな自然に恵まれた平取町では農業も盛ん。トマトは北海道随一の出荷量を誇ります。2012年に商標登録された特産品「びらとりトマト」は、甘みと酸味のバランスがよい「桃太郎」系の品種。温暖な気候のもと、肥沃な大地で真っ赤になるまで大切に育てられ、糖度の平均が5〜6度と甘みに富み、実も堅く、日持ちするのが特徴です。選果場では糖度4%以下のものは出荷しない厳しい基準を設け、信頼のブランド力を築いています。
トマトジュースなど、「びらとりトマト」の加工品は『ニシパの恋人』と名付けたブランド名で販売。“ニシパ”とはアイヌ語で、「紳士・旦那・金持ち」を意味します。ビタミン、ミネラルが豊富でヘルシーなトマト本来の味わいと栄養分、風味を生かした『ニシパの恋人』は、お土産にもぴったりです。
日帰り湯も楽しめるびらとり温泉の宿
芽生すずらん群生地に行った際に立ち寄りたいのは、温泉も楽しめる「美味い宿 ゆから」。日帰り入浴(大人500円)もでき、柔らかく透明な泉質の温泉で、体の芯まで温まると地元の人たちからも評判です。大浴場のほか、銘石の幸太郎石に囲まれた開放感のある露天風呂や貸切家族風呂、サウナも完備しています。
夏期シーズンは大自然を満喫できる敷地内でのグランピングもおすすめ。レストランでは地元食材をふんだんに使った料理を味わえ、「びらとり和牛」の直売所もあります。
「びらとり和牛」は、平取町を代表する特産品のひとつです。気候条件に恵まれた大自然の中で育った上質な黒毛和種で、柔らかく口の中でとろける食感が特徴。濃厚な旨みの赤身肉はもちろん、霜降肉も甘み・旨みが凝縮されてジューシーな味わいです。「びらとり和牛」を扱うレストランもあるので、平取町を訪れたら必ず食べたい逸品ですね。
北海道の豊かな自然環境で育まれた和牛やトマト、かわいらしいすずらんの花、そして温泉と、ゆったりと時間が流れる平取町へ、日頃の疲れを癒しに行ってみませんか?
◆北海道平取町
電話:01457-3-7703(平取町観光協会)、01457-3-7703(平取町役場観光商工課)
平取町公式サイトはこちら
https://beauty.biglobe.ne.jp/news/spot/tap_191126_7231236225/

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日本の先住民族 アイヌ

2019-11-27 | アイヌ民族関連
読売新聞 2019/11/27 05:20

 北海道を中心に暮らしてきた先住民族アイヌ。来年春にアイヌ文化を発信する拠点として北海道白老町に民族共生象徴空間「ウポポイ」ができます。アイヌを始めとする世界の先住民族は風習や文化を否定されてきましたが、最近ではその文化を尊重しようという考えが広まっているんですね。
 「アイヌ」は「人間」、「ウポポイ」は「みんなで歌う」という意味なんですが、そんなふうにひとつひとつ言葉を知っていくと同じ国に住む者同士、分かり合えるのではないかと思えてきます。
 というわけで、今週号は1~3ページでアイヌと先住民族を大特集!
ほかには…
★柔道 激しい代表争い
★ローマ教皇来日
★国連職員の働きぶり
★体験! ユーチューバー
☆まんが「いろはにほへと新聞部」 本当に火の鳥現る!?の巻
https://www.yomiuri.co.jp/kodomo/fromeditor/latest/20191126-OYT8T50043/

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米農務省、産業用大麻(ヘンプ)の生産規制に関する暫定最終規則を公表(米国)

2019-11-27 | 先住民族関連
ジェトロ 2019年11月26日
米国農務省(USDA)は10月29日、国内での産業用大麻(ヘンプ)生産に関する暫定の最終規則を発表した。この規則は官報掲載日の10月31日から2021年11月1日まで効力を有する。最終規則の公表に先立って2019年12月30日までパブリックコメントを受け付けるとしている。
2018年度改正農業法によって1946年農産物マーケティング法が改正され、物質管理法(Controlled Substance Act)の規制下にあった産業用大麻については、乾燥重量ベースで0.3%以下のデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(大麻の向精神成分、以下、THS)を含有するものは当該規制の対象から除外され、USDAの所管となった。これを受けて、USDAが産業用大麻の生産規制に関する暫定最終規則を定めたものだ。
規則では、州または先住民族居住地域の政府が産業用大麻の製造に関する規制当局となることを希望する場合、これら政府が監視や規制の計画を作成してUSDAの承認を得る規定や、こうした計画のないエリア(USDAが対応)で産業用大麻を生産する場合の規定を定める。
これらの計画では、(1)生産場所、(2)収穫日以前かつ15日以内に麻薬取締局(DEA)に登録された施設でのTHS濃度に関するサンプリング試験の手続き、(3)基準(0.3%以下のTHC濃度)に適合しない産業用大麻の廃棄手続き、(4)法令順守のための措置手続きなどについての記載を求めており、個々の生産者は、これらの計画の下でライセンスなどを得た上で産業用大麻の生産を行うことが求められる。なお、州間の輸送に当たって、大麻を違法としている州(現在、サウスダコタ、アイダホ、ミシシッピ、ニューハンプシャーの4州)内を輸送することは認められている。
今回の規則に対しては、産業用大麻の生産に関する規制が明確になることから、おおむね評価されている。しかし、産業用大麻は2018年に物質管理法(Controlled Substance Act)の適用対象外となったにもかかわらず、サンプリング試験が義務付けられることへの疑問や、その試験が収穫日以前かつ15日以内といった期間がタイトだとの声も出ている。
産業用の麻の生産は2017年から2018年にかけて約3倍の7万7,844エーカー、2019年にはさらにその2倍になると見込まれている。そのうち、生産者が高い収益を期待しているのは、産業用大麻の花から精製される化学物質〔カンナビジオール(CBD)〕だ。USDAは、産業用大麻製品の販売による生産者の収益は2018年の約3億ドルから2022年には約6億ドルとなると見込んでいる。一方で、CBDに関しては、食品などへの添加に関する規制がいまだ連邦食品医薬品局(FDA)から明らかになっていない。(藤本富士王)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/11/2fd8b88e06b043f6.html

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