工藤純子さんの新刊がでました。
今、多様性をテーマにした本がたくさん出版されています。これもそのひとつでしょうか?
蒼太のクラスにネパールからきたエリサが転校してきます。エリサは日本語があまりとくいではないようで、先生と翻訳アプリで会話します。
最初、みんな話しかけてきましたが、エリサが答えないので、だんだん、だれも話かけなくなっていきます。
そんななか、弟子入り体験といって、商店街のお店で働く体験をする授業があり、蒼太はモモというお店に。
テーマを意識した作品ではありますが、蒼太が小学生の等身大としてよく描かれているので、気持ちがいい作品です。
エリサがどうやったら打ち解けられるか考えるうちに、蒼太自身も成長していくところがうまく書かれていたと思いました。
そして細かいところまでリアル。
きっと、たくさん取材されたんだろうなーと思いました。
作中、ネパール料理のモモがでてきます。わたしも食べたことがあります。
娘が大学生のとき、大学のそばの寮に引っ越したとき、近くにネパール料理屋さんがあって、そこで始めて食べたんです。
そのとき、ひとり暮らしをする娘の成長ぶりがまぶしくかったこともあり、そのエキゾチックなお店が強く印象に残りました。
モモがおいしかったから、よけいです。
とくにわたしは、餃子とかシュウマイとか肉まんとか、そういうたぐいが大好き。また、行ってみたいな。
最近は、カレー屋さんとか外国の人がやってるお店が増えてますよね。そのお店、一つ一つに、今回の作品のようなドラマがあるのかもしれません。
すぐそばにいる外国の方が身近に感じられる、作品かな。