恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

第22回亀戸寄席 三遊亭白鳥独演会@亀戸香取神社

2017年09月23日 | 噺とか
地元からほど近い亀戸の香取神社に白鳥師匠が来るというので、勇んで参加。
9月の中席は鈴本演芸場で「ガラスの仮面」の興行で忙しく、
昨日も北海道で天どん師匠との二人会に臨んでおられたという、
とにかく忙しい中での独演会です。
神社の社務所に用意された会場はほぼ満席という盛況ぶりでした。
演目は、

「山奥寿司」
「メルヘンもう半分」
「隅田川母娘」

の3席でした。

・「山奥寿司」は寄席でも頻繁にかかるポピュラーな噺。
 白鳥師匠が初めてというお客さんも結構いたので、
 無難なチョイスといったところでしょうか。

・「メルヘンもう半分」は、古典の怪談噺「もう半分」に題材をとった噺。
 まさかこれがムーミンやらスナフキンの話になるとは思いもせず。
 元ネタを知っていないと笑えない部分もあるかもしれません。
 ましてムーミンを知らないご年配の方は・・・と思いますが。
 原作ファンからのお叱りがあったといいますが、これはこれでいいと思います。

・最後は「隅田川母娘」ですが、題名からは考えもつかないような噺です。
 4年前に同所でネタおろしして、それ以降大きく発展した話だそうで、
 今回は奉納落語的な意味合いもあるのだとか。
 4年前に作られたときの時代背景もあるのですが、ちょいちょい時事ネタが入って、
 古さを感じさせません。
 世が世なら、そして人によっては不敬なんでしょうが、そんなことどうでもいい!
 というような空気感がたまりません。

白鳥師匠の世界観とそのハチャメチャぶりが癖になった1日でした。

恐懼謹言。 
コメント
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