恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

1/28(日)第36回つくば駒次落語会

2018年01月28日 | 噺とか
鉄道落語で知られる古今亭駒次さんの独演会です。
今秋に真打の昇進が決まっている二つ目さんなのですが、
師匠である志ん駒師匠が先日お亡くなりになるということがありました。
披露目の席まで存命でなかったことが悔やまれますが、
駒次さんはその後も引き続き会を続けておられます。
そんな中、つくばで駒次さんの会があるとの情報を聞き足を運びました。

三席あって、演目はいずれも初めて聴くものばかりでした。

1席目はタイトル不明。ローカル線のボックス席に陣取ると、
空いているところめがけてけたたましいおばさん連中が乗り合わせるというもの。
短めの軽い噺ながら、きっちり笑いどころが用意されており、楽しめました。
タイトル知っている方、ご教示ください。

2席目は、「みんなの学芸会」でした。
小学校5年生のあるクラスが学芸会で「ロミオとジュリエット」を演じる設定。
学校モノの設定ですが、これも昨今の情勢を反映しているような。
思い通りの役になれなかったからって、親が文句言ってくるなんていう、
そんなご時世なんですよねぇ。

仲入りをはさんで3席目は「キス・アンド・クライ」というフィギュアスケートのネタ。
ネタおろしをして間もないということで、確かにちょっとたどたどしいような。
キャラの演じ分けが一瞬「?」となりましたが、
噺が進行するにつれてしっかりとわかりやすくなりました。
フィギュアをよく見る人にしてみたら「あるある」で楽しめそう。
もちろん、そうでない私も楽しめました。

地元のアットホームな雰囲気のバーの中での落語も一興。
こうしていろんな人に支えられて成り立っているんですね。
打ち上げも参加すればよかったなぁと思いつつ会場を後にしました。

恐懼謹言。
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1/22(月)鈴本演芸場夜席

2018年01月22日 | 噺とか
4年ぶりの大雪警報に見舞われた関東地方では、積雪20cmを記録したとか。
当然ながら交通機関なども大混乱をきたし、夜のニュースの大部分を割くことに。
しかしながら、近年では危機管理などということが取りざたされており、
わが職場でも定時退勤を推奨され、それに従うことといたします。
いや、まっすぐ帰ればよさそうなものですが、こんな機会はめったにない、
などと思うのも一種の貧乏性なのかもしれませんが、
こりゃ、平日の寄席の夜席に滑り込むしかない、と。
都心の交通機関がすべて止まるわけもあるまいし、
仮に完全ストップしても歩けば家まで10kmの距離だと割り切って鈴本へ。
開演と同時に行くはずが、電車が遅れて18時前に到着。

翁家社中「太神楽」
志ん五「魚男」
燕 路「短命」
ホンキートンク「漫才」
歌武蔵「猫の皿」
扇 遊「厩火事」
-仲入り-
アサダ二世「奇術」
菊太楼「粗忽の釘」
二 楽「紙切り(雪景色・馬玉師匠)」
馬 玉「味噌蔵」

・ホンキートンクの漫才も、今日はたっぷり。
 普段聞かないようなネタもあったように思います。
 人が少ないと活気が少ないかなと思いつつも、こんないいことも。

・歌武蔵師匠も夜席になるとマクラ少なめですぐに本題へ。
 こういう感じが素敵だなぁ。

・扇遊師匠は「厩火事」をたっぷりと。
 これ、トリネタでもいいような感じでした。
 聞き入ってしまいますね。

・菊太楼師匠は急な代演。
 本来なら文菊師匠ですが、「雪の日の急な代演って・・・」という、
 そんな菊太楼師匠のボヤキが本当に面白い。
 実際のところ、具合悪かったんでしょうねぇ。
 白酒師匠もインフルエンザのようですし。

・馬玉師匠、本当に語り口が当代の馬生師匠に似てるなぁと。
 でもって、ひと癖ある若旦那を演じさせると抜群なイメージ。
 ネタはまさかの「味噌蔵」でした。
 いやー、一週間前に一之輔師匠で聞いたばかりでしたが、
 こちらはさすがの正統派で、いい意味で聴き比べができました。
 人数の少ない中、贅沢な時間でした。

大雪の中、ここに来てていいんですか?と、多くの出演者が述べていましたが、
帰り道は意外にすんなりと変えることができました。
とはいえ、鈴本の夜席があんなに少人数だったのは初めてのこと。
改めてですが、贅沢な空間だったと思います。
大雪やら台風の時は寄席へ、ですね。

恐懼謹言。
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1/21(日)若手応援町屋寄席 春風亭ぴっかり☆独演会

2018年01月21日 | 噺とか
土曜日ににわかの体調不良で、一日寝込んでしまいました。
感染性胃腸炎とのことですが、改めて健康の大切さを感じさせられます。
そんな中、午前中はゆっくりして、入間市の長泉寺へ。
春風亭ぴっかり☆さんの独演会です。

演目は、「動物園」「転宅」「蝦蟇の油」の3席。
仲入りの前には余興で南京玉すだれを披露されました。

・「動物園」はここのところよく当たるネタだなぁと思います。
 その中でも比較的二つ目さんがやるところにあたるような。
 余談ですが、大阪繁昌亭では二つ目さんのほとんどが「動物園」をやるため、
 動物園禁止令が出たことがあったとかないとか・・・。

・色っぽい女性を演じてみたい、というのが今年のぴっかり☆さんの目標らしく、
 その通り色っぽい、というかやり手の女性のが出てくる「転宅」でした。
 なるほど、女性が演じるとこういう風に雰囲気が変わるもんだなぁと。

・時間の関係か、3席目は「蝦蟇の油」で短めに。
 噺に入る前に、手ぬぐい争奪じゃんけん大会が行われました。
 んー、残念ながら手に入れられず。

恐懼謹言。

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1/17(水)末廣亭夜席

2018年01月17日 | 噺とか
正月二之席の末廣亭へ行ってきました。
夜の部は人間国宝小三治師匠がトリを取るわけですが、それも前半の話。
後半はさん喬師匠がトリを取っています。
良し悪しは別にして、その時のほうが落ち着いて見られるわけですが・・・。

小はだ「たらちね」
喬の字「動物園」
ホンキートンク「漫才」
甚語楼「花色木綿」
左 橋「権助魚」
しん平「漫談(尿管結石と座薬)」
美登・美智「奇術」
喬太郎「綿医者」
雲 助「勘定板」
小さん「子ほめ」
にゃん子・金魚「漫才」
小里ん「親子酒」
小満ん「粗忽長屋」
-仲入り-
太神楽社中「寿獅子」
小袁治「初天神」
南 喬「壷算」
一 朝「幇間腹」
正 楽「紙切り(勧進帳・幇間腹・綿医者)」
さん喬「笠碁」

・しん平師匠の漫談は毎度笑わせてもらいます。
 頭の回転が速いんだろうなぁと思います。
 それにしても尿管結石の痛さ、経験したくないものです。

・小満ん師匠の「粗忽長屋」は初めて聞きました、いいですねぇ。

・さん喬師匠は「笠碁」でした。雨が降る中でちょうどいい。
 人物描写が非常によくできており、コミカルなところもあり笑いもしっかり。
 サゲのところがちょっと通常とは違う感じで興味深い。

平日の中で時間を作っていく夜席、のんびりしていていいものです。

恐懼謹言。
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1/14(日)鈴本演芸場昼席

2018年01月14日 | 噺とか
正月二之席ということで、寄席ではまだまだこの時期はお正月です。
高座の横には正月飾りがあり、おめでたい雰囲気であります。
初席は顔ぶれこそ豪華ながら、しっかりとした噺は期待できないので、
顔ぶれもよく比較的噺を楽しむことのできる二之席はいいですね。
昨年に続き、鈴本演芸場の昼席は一之輔師匠がトリです。

乃ゝ香「元犬」
一 蔵「猫と金魚」
ダーク広和「奇術」
はん治「妻の旅行」
馬 玉「幇間腹」
米粒写経「漫才」
三 三「釜泥」
歌武蔵「支度部屋外伝」
のだゆき「音楽」
燕 路「安兵衛狐」
-仲入り-
ニックス「漫才」
歌 司「漫談」
扇 遊「たらちね」
二 楽「紙切り(パンダ・帆船)」
一之輔「味噌蔵」

・歌武蔵師匠はいつもの漫談かなぁと思いつつ、途中から時事ネタへ。
 先日、不祥事を起こした式守伊之助についてあれこれ。
 かつて相撲業界にいたからこそわかる話なのかもしれません。
 また、今の相撲業界にあって、昔ながらの徒弟制度は崩壊しており、
 相撲部屋は芸能プロダクションのようなものだとおっしゃる。
 落語家の弟子入りは頼み込んで師匠のもとに入るわけだが、
 相撲業界では近年、親方衆がスカウトに出かけると。
 ここのところで力関係が逆転してしまい、
 いうことを聞かない力士が増えて、手を焼くんだそうな。なるほどねぇ。

・一之輔師匠のトリネタは「味噌蔵」でした。
 いやはや、すんなりと終わりにならないところが一之輔師匠ですねぇ。
 二番番頭がマルセイユの出身で、革命歌である「ラ・マルセイエーズ」が十八番とか・・・。
 先日の「芝浜の由縁」を思い出してしまいます。
 アメリカンドッグやらヤングコーンやらカツ煮のくだりも何とも言えず可笑しい。

立ち見も出る盛況ぶりでした。
夜の部は喬太郎師匠ですが、こちらも大行列になっていました。
今年も落語人気はおとろえず、ですね。

恐懼謹言。
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1/8(月祝)連雀亭 昼席

2018年01月08日 | 噺とか
昨日の朝にカンボジアから帰国、その疲れもあって今朝はゆっくりと寝てしまいました。
鈴本の初席でも見に行こうかなと思いつつも時間が遅くなってしまい、
久しぶりに連雀亭にでも、と思い足を運びました。
昨年の休みの期間もあったのもあるのですが、本当に久しぶり。

鯉 津「動物園」
竹千代「鈴ヶ森」
好 吉「寄合酒」
喬の字「幾代餅」

・鯉津さんは「動物園」。子供が客席にいたのもあるのかな。
 サゲの部分がいつも聞くパターンではなく、
 園長さんがトラの中に入っているという内容。
 聴きなじんだ話ですが、安定感もあり、くすぐりもあり楽しいですね。

・竹千代さん「鈴ヶ森」でした。
 いや、なんか羽織の家紋に見覚えがあるなーと思ったら、やはり。
 大学の後輩なんですね。学部・学科が同じとは・・・。
 こりゃひょっとすると在学中にあっている可能性も・・・おそろしや。

・好吉さん、好楽師匠と競馬に行くときの話をマクラで振っておられました。
 朝食に、と皿の上に乗せたパンを出されて・・・「サラブレッド」とは。
 入る師匠を間違えたか?などと述べられておられましたが・・・。

・喬の字さんは大ネタ「幾代餅」でした。
 聞いたのは2回目で、前回は吉緑さんの「幾代餅」。
 なんだか二つ目さんで聴くことが多いのですねぇ。

連雀亭にくると協会の別なくいろんな噺家さんが見られるので、
いろいろな発見がありますね。

恐懼謹言。
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1/2(火)新年一般参賀から国立名人会

2018年01月02日 | 噺とか
新年一発目は、運動不足の解消もかねて自転車で国立演芸場へ。
片道1時間程度のサイクリングにはちょうどいい距離なんですね。
ただ、開演が15時30分からというちょっと中途半端な時間なこともあり、
皇居の一般参賀へ足を運んでみることにしました。
天皇陛下の譲位が来年に決まるなか、多くの人が集まっていました。
帰宅してニュースを見ると、平成に入って最多の12万人が集まったとか。
実際私も11時半に到着して、2時間並びましたからね。
こんなにも人が次から次へと並ぶものかと。
開演前の寄席と比べちゃいけませんが、驚きました。

で、国立演芸場での国立名人会です。
昨年は3日の日に来た記憶がありますが、その時も市馬師匠がトリ。
1年たつのは早いなぁ。

若山胤雄社中「寿獅子」
白 酒「ざる屋」
紋之助「曲独楽」
正 雀「鴻池の犬」・踊り「松づくし」
小 菊「粋曲」
小満ん「あちたりこちたり」
-仲入り-
おぼん・こぼん「漫才」
金 馬「子なさせ地蔵」
二 楽「紙切り(駅伝・宝船・出初式)」
市 馬「時そば」

・白酒師匠は縁起を担いで「ざる屋」。
 雲助一門だとよくこの噺を聞くような気がします。

・紋之助師匠の曲ゴマはお正月と戌年ということもあって特別バージョン。
 いやー、あのテンション、素敵です。

・おぼん・こぼん師匠、漫才は初めてでした。
 小中学生のころ、ニュースのグルメ特集でレポーターやってたなーという思い出が。

・金馬師匠の「子なさせ地蔵」は初耳。
 開拓時代の北海道が舞台なのですが、聞き終わってみると何ともしんみり。
 親孝行しなきゃいけませんなぁ。

・市馬師匠は例によって呼び出しの物まねと相撲甚句で会場を温め、「時そば」へ。
 時そばもいろんなバージョンを聞きますが、スタンダードなのもいいよなぁ。

さ、今年も始まりました。
明日からカンボジアへ旅立ちます。

恐懼謹言。
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