恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2024/10/27 柳家小袁治 出前寄席

2024年10月27日 | 噺とか
葛飾区の地区センターで行われる地域寄席に行ってきました。
木戸銭無料のありがたい落語会。
参加するのははじめてですが、
既に10回以上続いているそうな。

公民館の小ホームは8割程度の入り。
高齢者を対象とした健康相談もあり、
客層は高めといった感じ。
地域のお偉方に続いて葛飾区長の挨拶も。
なかなか気合が入っています。
そんな挨拶に続いて小袁治師匠登場。

プログラムには仲入りを挟んで二席、
とありましたが実際は続けて下記の二席。

紀州  小袁治
ねずみ 小袁治

本日が衆議院選挙の投票日ということで、
談志師匠の参議院選挙にまつわるエピソードから始まって、
総理大臣になりたくてもなれない人、
というところから本題の紀州へ。
余計な入れ事もなくスタンダードな形式。
軽めの一席ながらマクラと合わせて30分。

ここで下りるのかと思いきや、
話題は旅の話へと続きます。
奥様が山形の出身という話題から、
東北にまつわるあれこれ。
ネタはねずみで、久しぶりに聞きました。
たっぷりのネタは無料では勿体無いクオリティで、
ありがたく聞かせていただきました。

紀州もねずみも余計に足さず、引かず、
それでいて十分に楽しいものでした。
無料の地域寄席でこれだけ聞けるのは嬉しい限り。
日曜の午後、満足の地域寄席でした。

恐懼謹言。

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2024/10/23 連雀亭昼席(主任:三遊亭兼太郎)

2024年10月23日 | 噺とか
時間ができたので連雀亭へ。
鈴本昼席の小ゑん師匠の芝居も気になりつつ、長丁場を避けての連雀亭でした。
落語協会、芸術教会、立川流、圓楽一門会の4派が揃うのはなかなか珍しいかも。

初音の鼓    一猿
転宅      うぃん
つる      茶光
荒大名の茶の湯 兼太郎

一猿さんはかなりご無沙汰。
最近パーマを当ててイメチェンした枕、
てっきり床屋の話に行くのかと思いきや、
道具屋の話になって初音の鼓。
この噺もそこまで多く聞くわけでなく、
久しぶりに聴きました。
一猿さん、こんな人なんだなーと、
良い意味で気づく一席でした。
幸先のいい開口一番。

続く立川うぃんさんは初めまして。
前説からなかなかいい感じで飛ばしつつ、
2人目ながらもそこそこ大きめのネタ。
文蔵師匠でよく聞く印象ですが、
こちらもなかなか芸達者。
手玉に取られる泥棒とがいい感じ。

上方の茶光さんはこの日1番のヒットかも。
演題は定番のつるですが、
上方由来のネタというより、
かなりの改作を交えながらも違和感なく爆笑をさらうあたり、さすがでした。
不覚にも目に涙を浮かべて笑ってしまいました。
つ離れしていない客席も大いに沸きます。

トリの兼太郎さん。
師匠の兼好さんを先日亀戸で拝見。
話し方とか意識しているのか、そっくり。
客先をいじりつつ、講談と落語の違いに触れつつ、荒大名の茶の湯へ。
以前、小朝師匠で聞いて以来ですかね。
地噺である良さを生かしながら笑いを取りながら話が展開。
茶光さんのおかげで客先も温まっており、
終始笑いの溢れる楽しい一席でした。

平日の昼下がり、連雀亭ののんびりしながらもレベルの高い4人の芸に触れられて、
なんとも得した気分。

やはり連雀亭はいいですね。
ちなみに今年で10周年なんですって。

恐懼謹言。

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2024/10/04 亀戸梅屋敷寄席(主任:三遊亭竜楽)

2024年10月04日 | 噺とか
先週に続いて亀戸へ。
先週は人気者の兼好師匠でしたが、
この日は気になっていた竜楽師匠がトリ。
先日とは違って、人数もそこそこ。
のんびりと楽しみます。

新聞記事   愛二郎
野ざらし   ぽん太
佐々木政談  楽之介
−仲入り−
愛楽
竜楽

ぽん太さんは連雀亭でもたびたび。
先日、新婚さんいらっしゃいに出演者されたそうで、そのときのエピソード。
奥様は浮世絵に関する学芸員とか。
さらに、来年度の大河ドラマにも出演されるそうで、収録のエピソードを。
2月の回はもう収録してるんですね。
そんなところから本題は野ざらしへ。
とても楽しい一席でした。

続く楽之介師匠は初めまして。
ベテランらしい抑えめの口調でとても聞きやすい佐々木政談でした。
圓楽一門もなかなか奥が深いですね。
この佐々木政談も久しぶりでした。
目立つ笑いどころは少ないながらも、
聞き込んでしまいますね。

仲入りあとの愛楽師匠、
先ごろ26年続けた商店のアシスタントを卒業したという話題がありましたが、
そのあたりのマクラから小噺あれこれ。
少し客席への圧がありながらも、
本題の辰巳の辻占はとても良い一席。
特に師匠のキャラクターがお玉ととてもマッチしていて面白い。
人物描写に優れた一席でした。

トリはこの日の目当て、竜楽師匠。
2008年からヨーロッパなど海外公演をされていて、8ヶ国語を駆使して現地で落語を披露されているんだそうで。
漫画あかね噺が海外でも人気だそうで、
海外にも着実に落語が広まっているのを感じるそうです。すごいもんです。
そんな中でも共感が得やすいのは食べ物の話、というところから、ちりとてちん。
決して大ネタではないのですが、
これまた人物描写がたくみで、
何度も聞いた噺ながら、ついつい引き込まれてしまいます。
できることなら大きなトリネタを、
とも思っていましたが、
夏の名残を感じるこんな日はこの噺もいいですね。

2週連続の亀戸梅屋敷、
先週と趣は随分異なりましたが、
とても満足して会場を後にしました。

恐懼謹言。

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