前回からの続きのような。
4月に入ってからというもの、
新年度というだけあって忙しいのなんの。
耳の治療のための鍼も、ほとんど通えず。
暖かいときこそ治療にもってこいの時期のようですがうまくいきません。
ゴールデンウィークも治療院は休み。
こういう時に治療には専念したいものの、
やっていないのは仕方ない。
で、あれば精神的な休暇、ということで、
末廣亭へ行ってきました。
友の会チケットの期限が4月末。
前回は耳のことで入院、治療していたこともあって失効させてしまったので、
今回はきちんと使うことにします。
とはいえ、家のこともあるので開演からというわけにもいかず、
昼の部の仲入りから昼トリまで。
-仲入り-
「湯屋番」 柳枝
「漫才」 ロケット団
「熊の皮」 柳朝
「プリン」 しん平
「太神楽」 仙志郎・仙成
「鉄の男 全篇」 小ゑん
柳枝師匠は真打になってから初めて。
二つ目の正太郎さんの時には、
独演会にも足を運んでいたのですが、
本当に久しぶり。
湯屋番は色々な人から聞いていますが、
柳枝師匠のものはけっこう独自性が強いのかな?と。
いろんな型があるんでしょうけどね。
漫才のロケット団は相変わらずの安定。
際どい時事ネタを入れてくるのもさすが。
一之輔師匠の代演は兄弟子の柳朝師匠。
末廣亭のプログラムではしん平師匠の代演ととあり、ここはミスだったのかな?
日頃からブログを拝見している師匠で、
熊の皮のような軽い噺でもきちんと仕上げてくれて心地よい感じ。
しん平師匠はいつものごとく漫談のような楽しい話をあれこれと。
甘味を中心とした味覚に纏わるあれこれ。
パステルのとろけるプリンの由来は、
本当にそんなもんなのかなー、と。
トリの小ゑん師匠、「鉄の男」でした。
この噺、序にあたる部分は何度も書いているのですが、
今日この日に全篇が聞けたのはラッキー。
時間の関係で序と中で終わるパターもあるようで、
今回の末廣亭の芝居でもそんな時があったようです。
ご本人のTwitterを見ると、端折った部分もあるようですので、
本当の意味での全篇ではないにしろ、
前々から聴きたいなと思っていた噺だったので、とにかく幸運でした。
お子さんが客席にいたのと、雨で肌寒い1日だったので、
ぐつぐつでくるかなー、なんて思ったりもしましたが。
鉄道ネタに造詣が深くなくても、
おそらくは楽しめる作品で、
知っていればなおのこと楽しめる作品。
しかしまぁゴールデンウィーク初日とはいえ、会場は満席でした。
仲入りから運良く良席を確保しましたが、
久しぶりにすごい熱気でした。
座席の左右を空けたり、最前列を空席にするような制限もなく、
ある意味でコロナ前の寄席の姿でした。
感染数が減ってきたとはいえ、
まだまだ油断は禁物です。
マスクなしでも寄席を楽しめるその日を、
心待ちにしている次第です。
耳の状況はこの後も続きます。
恐懼謹言。