かなり久しぶりの池袋。
先週鈴本で富久を聞いて落語納めのつもりでしたが、時間があって池袋へ。
例年の富Qだけではなく、
池袋を舞台とした新作が日替わりで、
この日は、「それいけ落語決死隊」。
これを逃すとしばらく聞けないだろうと、
行列覚悟で行ってきました。
案の定、開場前から長蛇の列でした。
愛を詰め替えて 青森
ピーチボーイ 桃花
やかんなめ 三五楼
漫才 ホンキートンク
不良クラブ 天どん
長屋の算術 白酒
−仲入り−
セマルハコガメ 丈二
棒鱈 圓太郎
奇術 ダーク広和
それいけ落語決死隊 白鳥
顔付から、やはり新作多め。
青森さんはいつの間にやら金髪に。
お馴染みに新作でした。
前座の頃からやってますね。
所作がもっと丁寧だといいなぁ。
人気の桃花師匠。
桃太郎と思いきや、改作?新作の噺。
出てくる時に何かを落として、
出直して再登場するハプニングあり。
三五楼師匠もご無沙汰。
この日に貴重な古典派のお方。
しばらく見ないうちに髪が伸びました。
やかんなめも久しぶりでした。
天どん師匠はマクラから昨今のパワハラ騒動をあれこれとネタにしていました。
別にこの日ばかりではないのでしょうが。
お客さんが笑わないのは演者に対するパワハラですよ、なんてセリフ、
文字にすると身も蓋もありませんが、
この師匠が言うと不思議と面白い。
ネタの不良クラブも安定の面白さ。
白酒師匠の長屋の算術は初聴。
池袋西武の閉店に関するマクラでひとしきり笑いをとった後で本編へ。
登場する長屋の人物がもう個性的。
大家さんとのやりとりもどれも面白い。
こういうネタも池袋だからこそ出会えるのでしょうかね。
仲入り後の丈二師匠は漫談。
毎度思いますが、いい新作があるので、
こちらとしてはそこを期待する所ですが、
ま、これも仕方ないですね。
ヒザ前の圓太郎師匠は見事な棒鱈。
時間の関係で侍の歌の後で終わり。
いやー、これ最後まで聴きたいなー。
ぶっ飛んだ新作トリの前に見事な一席。
トリの白鳥師匠。
今回のネタはコロナ禍を描いた作品で、
三三師匠からの要望で作ったそうな。
政府によって寄席や落語会が全てなくなった世界で、
隠れて開催される闇落語に参加すべく、
2人の女性が懸命に駆け回る噺。
所々に落語ネタは出てくるし、
噺家をネタにしたくすぐりも多数。
今日初めて寄席に来た人もいるだろうから、と断りながらも、
容赦なく落語や楽屋ネタのオンパレード。
最後にはお得意の客席を巻き込んでコロナ退散を願う呪文でフィニッシュ。
本寸法の落語ではないのでしょうが、
まぁとにかく笑った笑った。
先週の鈴本も満足でしたが、
やはり12月下席の池袋おそるべし、です。
足を運んで本当に大満足でした。
客席も超満員手前で、
立ち見はいなかったかな?
これぐらいがちょうどいいかも。
とにかく、今度こそ今年の寄席納めになりそうです。満足満足。
恐懼謹言。