代休で久々の平日休みでした。
ひと月ほど足の遠のいていた鍼治療の後、
末廣亭昼席へ向かいました。
ちなみに、突発性難聴発症から5ヶ月、
聴力はほぼ固定されてしまっています。
低音域はほぼ回復したものの、
中音域はそこそこ、高音域に至っては、
ほとんど聞こえていない状況です。
正直、この聴力にも慣れつつあり、
鍼治療もどこまで継続するか考えもの。
いかんせん保険が効かないのでねぇ。
さて、そんな中での末廣亭。
客席はゆとりのある感じで、
耳のこともあるので前の方の席を確保。
「ん廻し」 さん光
「寿限無」 小ふね
「漫才」 ニックス
「熊の皮」 志ん陽
「猫の皿」 伯楽
「ジャグリング」ストレート松浦
「ざる屋」 白酒
「桃太郎」 歌る多
「奇術」 アサダ二世
「普段の袴」 一之輔
「馬のす」 小満ん
-仲入り-
「短命」 海舟
「漫才」 ロケット団
「松山鏡」 正蔵
「浮世床〜夢〜」扇遊
「禁酒番屋」 小里ん
前座の八楽さんは11月より二つ目?
というか紙切りの本業デビューですかね。
落語協会HPに記載がないんだそうで。
あとわずかで八楽さんの落語もある意味貴重なものになるかもしれませんね。
5月下席から二つ目になった小ふねさん。
ネットなどではかなりの評判で、
どんなもんかなーと思っていたら、
本当に驚きました。
芸人としてのフラというやつでしょうか、
朴訥ながらもすごい面白さを秘めた、
そんな御仁のように拝察。
寿限無だけでなく、色んな噺を聞いてみたくなりました。
伯楽師匠は本当に久しぶり。
歩く足取りを見ると不安はあれど、
高座が始まるともうそんな不安は消滅。
過去の志ん生師匠とのエピソードから、
お馴染みの猫の皿へ。
もっと聞いていたい噺家さんです。
一之輔師匠は安定の普段の袴。
手堅いところでしっかりと笑いをとる。
仲入り前の小満ん師匠の馬のす、
文蔵師匠で聞くイメージが強いのですが、
飄々とした小満ん師匠もいいですね。
食いつきの海舟師匠、おそらく初めて。
小ふねさんの師匠ということでこの出番?
正蔵師匠はお馴染みの小噺から松山鏡。
扇遊師匠の浮世床もいいんですが、
どういうわけかここで短時間寝落ち。
なんだかもったいない。
トリの小里ん師匠、酒にまつわるマクラをあれこれ。
本題は禁酒番屋で、禁酒に至るまでのストーリーから丁寧に。
無駄な入れ事なく、そして淡々と進むように感じさせつつも、
要所要所でしっかりと笑いをとるあたり、
熟練の技だなと思います。
色んな師匠からこの噺を聞きましたが、
小里ん師匠の今日の型こそ、
スタンダードなのかなーと思わせる一席。
夜のトリは龍玉師匠でそのまま居残るお客さんも大勢。
時間さえ許せば私もそうしたい所ですが、
昼席のみで撤収。
経営難が囁かれ、クラウドファンディングの取り組みなどが話題となる末廣亭。
私は友の会の会員ということもあり、
クラファンではなく、友の会の継続、
という形で末廣亭を支援させて頂きます。
難聴のこと、寄席のことはまた続きます。
恐懼謹言。