恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

鎌倉 鶴岡八幡宮の大銀杏

2010年04月05日 | 所感とか
鎌倉をめぐっている中で、そういえば先日のニュースで、
鶴岡八幡宮の大銀杏が折れてしまったというニュースを思い出し、
はどうなったんだろうと思い、見に行ってみました。
すると、本当に見事に太い幹が折れてしまって、
見るも無残な姿になっているわけです。

かつて鎌倉3代将軍源実朝が暗殺されたとされる史跡。
訪れるたびにそのイチョウを見ては過去に思いを馳せることができたわけですが、
それが見るも無残に折れてしまっている。
史実かどうかははっきりとしていないようですが、
イチョウが折れてしまったことによって、現在と過去をつなぐ、
何か大事なものが失われてしまったような気がして、
なんか、こう、物悲しい気持ちになりました。
別に八幡宮の大銀杏に格別な思いがあるわけではないんですがね。

すべての歴史は過去のものへと過ぎ去ってしまい、
特別に保存された史跡以外はどんどん過去のものになって朽ちていくものです。
文物は常に新しいものへと変わっていくのですが、
それでもやっぱり古いものが消え去っていくのはさびしい。
そういうものなんじゃないのかなぁと。
うまくいえないのですが。

後日、ニュースで見たら折れた幹から新しい目が吹き出てきたんだそうな。
んー、生命力おそるべし。
ふたたび元のような大銀杏になるまで何年かかるんでしょうか。
歴史と自然の悠久さを感じずに入られません。

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第一番 杉本寺

2010年04月05日 | 坂東三十三箇所とか
鎌倉をめぐる足で三十三箇所の第一番の寺となっている杉本寺へ。
本来はここから三十三箇所の巡礼を開始し、
ここで最初にご朱印をいただくと、「発願」の印がいただけるとのことですが、
残念ながら私はこの順にはめぐっておりませんので、この例にはあたらず。

とはいえ、鎌倉でもっとも歴史のあるお寺ということで、期待も高まります。
鎌倉の駅からけっこうな距離を雨の中、歩いてまいります。
巡礼といえば、かつての旅人は歩いてめぐったわけですから、
私のように車やら電車でめぐるのは本当は筋から外れるのかもしれませんがね。
とは思いながらも、雨が激しくなる中、30分程度歩くのはけっこう・・・でしたが。

山門をくぐって長い石段を登っていくと趣のある茅葺きの本堂が。
平日の雨の夕方、参拝者は私以外になく、本堂内に入ると「どうぞご本尊の前まで」と。
中に入っていくと、必要最低限の照明が用意されており、
雨音とその独特の暗さがあいまって、非常に神秘的な空間になっていました。
なるほど、こういうところで雨音を聞きながら静かな気持ちで目をつぶると、
なんとも言いようのない不思議な落ち着いた気持ちになるもので。
日常の喧騒を忘れることができたような気がします。
そして、これも晴れた日では経験できないことなのかも。

●基本情報●
名称:大蔵山 杉本寺(杉本観音)
宗派:天台宗
本尊:十一面観世音菩薩
開基:行基菩薩
創立:天平六年(734)
住所:神奈川県鎌倉市二階堂903

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第四番 長谷寺

2010年04月05日 | 坂東三十三箇所とか
さて、残りの神奈川県内の三十三箇所霊場は鎌倉周辺に集中しており、
狭い路地の多い鎌倉に行くのなら、車を使っていくのは不便この上ありません。
ってことで、新年度の始まる狭間にあたるこの日に、
思い切って鎌倉フリー切符を購入して、雨の鎌倉を目指します。
本来なら、フリー切符を有効に使うともっと楽しめるんですがね。
この日は単純に霊場巡礼の目的メインで使用します。

フリー切符では江ノ電も全線乗り放題なのですが、
普段鎌倉を周遊するときにはだいたい鎌倉と江ノ島ぐらいしか往復することがなく、
江ノ島から藤沢までは未踏破だったので、この日は藤沢経由でいきます。
で、まず訪れたのは江ノ電の長谷駅の駅名の由来にもなっている長谷寺へ。
ここは中学校や高校での遠足はもちろん、大学時代にも訪れたことがあります。
それぐらい鎌倉観光の定番になっている高名なお寺ですが、
巡礼という目的で着てみるとまた感慨も違ってくるものです。

あいにくの雨ではありましたが、春を感じさせる庭園の趣と、
本堂前の桜も見事なものでありました。
ただ、参拝客のほとんどは外国人観光客の皆さんだったのは少しびっくり。
平日ということもあるんでしょうかね。
ちょっとしか国際観光都市、といった感じでした。
さすが観光名所となるお寺だけのことはあります。

本来なら高台から相模湾や江ノ島が一望できるはずなのですが、
あいにくの天気で海すらよく見えなかったのと、
本堂の傘置き場で新品のビニール傘が取り間違えられてしまい、
ボロ傘になってしまったのは少し残念でしたが・・・

●基本情報●
名称:海光山 長谷寺(長谷観音)
宗派:単立(浄土宗)
本尊:十一面観世音菩薩
開基:徳道上人
創立:天平八年(736)
住所:神奈川県鎌倉市長谷3-11-2

恐懼謹言。
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