連日の仕事で体もくたびれてくる9月初旬。
ゆっくり寝てもどうにも体の疲れがなかなか取れず、
定席などに行けば途中で意識が飛んでしまうのは必至。
コンパクトに楽しめる黒門亭があればいいのですが、
9月いっぱいはお休み。10月からは予約制で再開するらしいですが、
そんなわけでゆっくりと家を出て、連雀亭の昼席へ。
「そば清」 小んぶ
「転失気」 市若
「紺屋高尾」 只四楼
「ぞろぞろ」 らっ好
小んぶさんも連雀亭を中心にたびたびお目にかかります。
鈴本の昼席にも出ているようで、そこで顔を合わせる馬風師匠についてあれこれ。
色々な噺家さんがネタにする馬風師匠の恐怖ですが、
小んぶさんの世代になると、もうそこまで怖い姿を目にする機会もなかったようで。
先輩であっても気に食わないと平気で怒鳴り倒す、と先代の圓歌師匠とのエピソード。
そんなマクラとは一切関係なく、食べ物の話にかわって「そば清」へ。
さん喬師匠仕込みなのでしょうかね、安定の面白さがありました。
蕎麦をすする際など、ところどころに時事ネタを突っ込んでくるのも自然でいいですね。
定番の噺でありながらすっかり聞きこんでしまいました。
続く市若さん。たぶん二つ目になってからは初めて見ると思います。
前座さんの時はたびたびお目にかかっていましたが。
「転失気」をやるわけですが、キャラ設定がけっこうオリジナル。
どういうわけか登場人物がやたらとハイテンションで元気がいい。
住職も元気なら、珍念が転失気を借りに行く花屋のご主人もやたらと元気。
なんかこういう改作なのかな、なんて思ってしまうほど。
といいながらも本筋は大きく脱線せず、サゲのちょっとオリジナルを入れたぐらい。
もう少し落ち着きがあってもいいのかなぁ、なんて思ってしまったり、
あとは新作やったら面白そうかも。
かわって只四楼さん。ちょうど一年前、ここでお見掛けして以来です。
その時もなかなかの実力者だなぁと感じたのですが、
この日もなかなか驚かせてくれました。
マクラを除いて15分で「紺屋高尾」をしっかり語りこんでしまうという。
もちろん、いろんな細かいエピソードはカットされていると思いますし、
なかなかに早口な高座ではあります。
それでも、エッセンスを損なうことなく15分でこの噺をやるとは。
途中、言いよどむところもあれど、そこはご愛敬レベル。
んー、やはりこの人は只者ではないなぁ。
トリはらっ好さん。この方はおそらく初めて。好楽師匠の孫弟子なんですね。
4,5月のコロナ禍の中で食うに困り、Ubar Eatsのバイトをしていたことを告白。
いやー、噺家さんがバイトをしていることを公言するってなかなかすごいことだなと。
仮にそうだったとしてもなかなか言えることではないはず。
おまけに、配達の最中に自動車に追突してしまうという事故まで。
それを面白おかしく話すわけですが、なかなか考えさせられてしまいます。
そんな噺から、「ぞろぞろ」へ。
なお、この日の演者さんは全員マクラと本題に関連がないということをネタにしております。
もともと軽めの話ではある「ぞろぞろ」ですが、トリということもあってかけっこう丁寧に。
本来であれば「紺屋高尾」がトリネタでたっぷり、なんでしょうが、
そのあたりのバランスも考慮されたんでしょうかね。
15時ちょっと前でサゲにたどり着き、追い出し太鼓。
客の負担にならない芸でありながら、しっかりと楽しませてくれる。
そんなバランス感覚も大事なんでしょうね。
個性豊かな二つ目さんをしっかり堪能することができた連雀亭昼席でした。
恐懼謹言。
ゆっくり寝てもどうにも体の疲れがなかなか取れず、
定席などに行けば途中で意識が飛んでしまうのは必至。
コンパクトに楽しめる黒門亭があればいいのですが、
9月いっぱいはお休み。10月からは予約制で再開するらしいですが、
そんなわけでゆっくりと家を出て、連雀亭の昼席へ。
「そば清」 小んぶ
「転失気」 市若
「紺屋高尾」 只四楼
「ぞろぞろ」 らっ好
小んぶさんも連雀亭を中心にたびたびお目にかかります。
鈴本の昼席にも出ているようで、そこで顔を合わせる馬風師匠についてあれこれ。
色々な噺家さんがネタにする馬風師匠の恐怖ですが、
小んぶさんの世代になると、もうそこまで怖い姿を目にする機会もなかったようで。
先輩であっても気に食わないと平気で怒鳴り倒す、と先代の圓歌師匠とのエピソード。
そんなマクラとは一切関係なく、食べ物の話にかわって「そば清」へ。
さん喬師匠仕込みなのでしょうかね、安定の面白さがありました。
蕎麦をすする際など、ところどころに時事ネタを突っ込んでくるのも自然でいいですね。
定番の噺でありながらすっかり聞きこんでしまいました。
続く市若さん。たぶん二つ目になってからは初めて見ると思います。
前座さんの時はたびたびお目にかかっていましたが。
「転失気」をやるわけですが、キャラ設定がけっこうオリジナル。
どういうわけか登場人物がやたらとハイテンションで元気がいい。
住職も元気なら、珍念が転失気を借りに行く花屋のご主人もやたらと元気。
なんかこういう改作なのかな、なんて思ってしまうほど。
といいながらも本筋は大きく脱線せず、サゲのちょっとオリジナルを入れたぐらい。
もう少し落ち着きがあってもいいのかなぁ、なんて思ってしまったり、
あとは新作やったら面白そうかも。
かわって只四楼さん。ちょうど一年前、ここでお見掛けして以来です。
その時もなかなかの実力者だなぁと感じたのですが、
この日もなかなか驚かせてくれました。
マクラを除いて15分で「紺屋高尾」をしっかり語りこんでしまうという。
もちろん、いろんな細かいエピソードはカットされていると思いますし、
なかなかに早口な高座ではあります。
それでも、エッセンスを損なうことなく15分でこの噺をやるとは。
途中、言いよどむところもあれど、そこはご愛敬レベル。
んー、やはりこの人は只者ではないなぁ。
トリはらっ好さん。この方はおそらく初めて。好楽師匠の孫弟子なんですね。
4,5月のコロナ禍の中で食うに困り、Ubar Eatsのバイトをしていたことを告白。
いやー、噺家さんがバイトをしていることを公言するってなかなかすごいことだなと。
仮にそうだったとしてもなかなか言えることではないはず。
おまけに、配達の最中に自動車に追突してしまうという事故まで。
それを面白おかしく話すわけですが、なかなか考えさせられてしまいます。
そんな噺から、「ぞろぞろ」へ。
なお、この日の演者さんは全員マクラと本題に関連がないということをネタにしております。
もともと軽めの話ではある「ぞろぞろ」ですが、トリということもあってかけっこう丁寧に。
本来であれば「紺屋高尾」がトリネタでたっぷり、なんでしょうが、
そのあたりのバランスも考慮されたんでしょうかね。
15時ちょっと前でサゲにたどり着き、追い出し太鼓。
客の負担にならない芸でありながら、しっかりと楽しませてくれる。
そんなバランス感覚も大事なんでしょうね。
個性豊かな二つ目さんをしっかり堪能することができた連雀亭昼席でした。
恐懼謹言。