恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

はじめての裁判傍聴

2008年09月08日 | 日記とか
今日読了した『裁判官の爆笑お言葉集』を読んで、実際に裁判を傍聴してみたいなぁ、
などと思っていたら、偶然にも今日は午後が半休の日だったわけで、
思い立ったら吉日、霞ヶ関の東京高等裁判所・地方裁判所へいってきました。
仕事柄、こういうことはもっと早めに見ておくべきだったのかもしれませんが、
なにぶん法学部卒でなく文学部卒なもんで。

裁判所に入る前に空港さながらの手荷物・ボディーチェックが行われ、
中に入ると正面の守衛所のところに本日の公判予定なる冊子がおかれています。
特に大きな裁判でなければ傍聴券なしでも公判が見られるので、
時間の都合と気になる裁判を選んで法廷に行けば問題なし。意外にお手軽。

で、実際に都合のいい時間に始まる裁判を傍聴に行きます。
しかしまぁ法廷に入って一番感じたのはこれぐらいの大きさなのかぁと。
テレビなんかでちょいちょい映し出される映像は見たことがありますが、
今日見た裁判はどれも学校の教室程度の大きさ。
傍聴席も20ちょいあるかないかぐらいのもんでした。
大きな事件で傍聴人が殺到しなければこれぐらいで十分なんでしょうね。

そして、最初に見たのは傷害事件の判決言い渡し。
裁判官の説明によると、酔った勢いで知人と口論になり、
刃物で腹部を突き刺してしまったんだとか。
しかし、ドラマやなんかでこういうシーンは見たことありますが、
実際に目の前に刑務官につれられ、手錠をつけられた人を見ると、
またけっこう違った雰囲気だったりします。場の張り詰めた空気とか。

その後、公務執行妨害事件の審理と、
万引き常習者に対する判決を含め、全部で3件の裁判を見てきましたが、
これが実際の裁判なんだなぁと、テレビの前で見ているだけではわからない、
そんな「人間」の姿がそこにあるんだなぁと感じました。
執行猶予判決が出て深々と頭を下げる被告人や、
その判決を聞いて涙する被告人の親族、
裁判官が退廷した後で親族に声をかける弁護人の姿。
判決に不服なのか、いろいろとあわただしく書類をあさる検察官の姿。
新聞記事にしてみれば数行で終わることも、
たかだか10数分でも同じ場にいてみているといろんなことを感じさせられます。

そして、来年から賛否両論ある裁判員制度が施行されると、
私たち自身もこうした裁判を否応なしに身近に感じるようになるわけで、
そういった意味ではこういう裁判の空気は知っておいても損はないな、と。

世間じゃ裁判傍聴が徐々に趣味として認知されつつあるようですが、
そういうのもあながちわからんでもないな、というのが今日の感想。
んー、来週も足を運んでしまうかも。

恐懼謹言。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする