恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2/25(日)吉緑だよりvol.11@本所地域プラザ

2018年02月25日 | 噺とか
柳家吉緑さんの独演会で、3か月に一度のペースで本所地域プラザで開催されています。
以前、偶然参加したのがきっかけとなり、その後もご本人から案内状が届きます。
二つ目さんも数多くなる中、こういう会を応援しようということで行ってきました。
この会は、落語以外にも歌だったり踊りだったりと寄席演芸以外のゲストを呼ぶのも特徴。
今回は歌手の杉原徹さんがゲストで歌とパフォーマンスを披露されました。

しん乃「猫の皿」
吉 緑「天狗裁き」
杉原 徹「歌と語りとパフォーマンス」
-仲入り-
吉 緑「茶の湯」

・前座は桂しん乃さん。この方、ご存知の方も多いと思いますが、
 もともとは「三遊亭日るね」として落語協会の二つ目さんだったお方。
 詳細は不明ですが、突如として落語家を廃業したとの情報が流れたものの、
 昨年になって芸術協会で前座から落語家生活を再開したという異例のプロフィール。
 かつて黒門亭などで何度も見ていて、今回久しぶりに拝見。
 なんでしょう、あのふわっとした雰囲気というか、独特の不思議オーラ。
 名前は変わっても人柄は変わらないなぁと。
 「猫の皿」も楽しく聞くことができました。

・吉緑さんの一席目は「天狗裁き」でしたが、マクラをたっぷりと。
 前述のしん乃さんとの思い出をいろいろと語っておられました。
 なんでも、落語協会時代は自分が2年後輩で「姉さん」と呼んでいたのに、
 今は自分が二つ目で彼女が前座という「複雑な関係」になってしまったと。
 落語の世界は上下関係が厳然としているのだから、
 遠慮することなく前座として扱えばいいという意見と、
 もともとは先輩なんだから「姉さん」として接するべきという意見、
 どちらで行くべきか悩んでいたそうな。
 とりあえず今日会うのも1年半ぶりなんだそうで、
 前座さんに渡すべき新年のお年玉を渡すことで試してみよう、という吉緑さん。 
 お年玉を渡して、いやいや、と断られればこれまで通り「姉さん」として接しよう。
 すんなり受け取ったら前座として扱おうと考えていたところ、
 しん乃さんは何のことはない、すんなりと受け取ったんだそうで。
 自分よりも年上で、本来なら入門も先の先輩との複雑な関係を見て取れました。
 肝心の「天狗裁き」も安定して楽しめましたよ。

・歌手の杉原徹さんは歌と語りでパフォーマンスを行います。
 当然、名前も顔も知らなかったのですが、ギター弾き語りで歌が始まると、
 いやいや、やはり大したもんですよ。語りも面白い。
 なんでしょう、エンターテイナーってこういう人のことを言うのでしょう。
 テレビとか舞台とかいろんな人が歌の世界で活躍しているのでしょうが、
 実力と才能のある人っているんですよねぇ。
 途中、吉緑さんがウクレレを習っているということで即興のセッションも開催。
 杉原さんの演奏もあり、吉緑さんの弾き語りが一層引き立っていました。
 噺家さんて本当に多芸なんだなぁと思います。

・トリネタはネタ出しで「茶の湯」でした。
 寄席ではあまり聞かないようにも思いますが、これも面白いですね。
 今風のくすぐりもしっかりと決まっていました。
 寄席なんかでももっとかかるといいのに、と思います。

外の気温は真冬のそれでしたが、室内は熱気にあふれておりました。
こういう小さい会を大切にしたいものです。

恐懼謹言。
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2/22(木)末廣亭昼席仲入後~夜席仲入まで

2018年02月22日 | 噺とか
仕事が早めに片付いたので、末廣亭へ。
本来ならば昼席の前半から行きたいところでしたが、あいにく仲入り後から。
平日の昼席だからそこまで混んでいないだろうと高をくくっていたのですが、
これがかなりの入りでびっくり。
シルバー世代の人たちが多いのかなぁという感じもありますが。
弁当ぱくぱく、ビニール袋ガサガサは浅草っぽい雰囲気ですね。

【昼の部】
龍 玉「強情灸」
ロケット団「漫才」
扇 遊「子ほめ」
円 丈「漫談」(スラング・大人の小言・悪い人はいない)
小 雪「太神楽」
小燕枝「猫の災難」

【夜の部】
一 猿「転失気」
ほたる「動物園」
小 菊「粋曲」
志ん好「鰻屋」
圓十郎「饅頭こわい」
ニックス「漫才」
小せん「弥次郎」
禽太夫「替り目」
正 楽「紙切り(羽生結弦・猫と美人・パシュート・雛祭)」
小袁治「初天神」
種 平「ぼやき酒屋」

・円丈師匠は落語アンケートかと思いきや、小噺のネタ帳みたいなものを広げて披露するスタイル。
 こういうのもやってるんだなぁ。

・小燕枝師匠の「猫の災難」は、洒脱な語り口でゆったりと聞かせていただきました。
 噺の中盤で前方の席のご婦人が体調を崩したようですが、そのまま進行。
 なんか、前も池袋でこんなことがあったような。

・圓十郎師匠の「饅頭こわい」は何度か聞いていますが、これがまたけっこう好きなのです。
 サゲが通常のものと違うのは知っていたのですが、
 今日の場合、ノリの悪い客席を揶揄したサゲにかわっており、それがまた面白い。

・小せん師匠は左龍師匠の代演。「弥次郎」なのですが、初めて聞くバージョン。

・種平師匠は正蔵師匠の代演で「ぼやき酒屋」でした。
 おそらく制作年代が10年ぐらい前なのでしょう。
 今からするともはや懐かしいネタになっているものもちらほら。
 若い人が聞いたら「?」となるかもしれませんが、30代の自分にはあるあるネタ。
 いつもよりオヤジギャグ満載で種平師匠曰くの「特別サービス」。
 仲入りで帰ったわけですが、最後の最後で笑わせてもらいました。

たまにくる平日の夜席の雰囲気、やっぱりいいなぁと思います。

恐懼謹言。

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2/18(日)宮元・落語の会@本駒込地域センター

2018年02月18日 | 噺とか
昨年に続き、2度目の参加になります。
寒風吹きすさぶ晴天の一日、自転車で会場までサイクリングがてら向かいます。
開場には早い時間からお客さんの姿がありました。
また、地域の方々による手作りの会ということもあり、
家族連れもちらほらと見られる、温かみのある会場です。

かな文「やかん」
文 蔵「寄合酒」
-仲入り、抽選会-
ダーク広和「奇術」
文 蔵「芝浜」

・かな文さんは、先日の会の時と同じ演目。
 前回より近い位置から見ることができましたが、
 やはり言い立てもいい感じですね。

・抽選会では、近所のカフェのドリンク券やお花、コロッケなどなど、
 これまた地元の温かさを感じることのできる商品の数々。
 残念ながら今年は当たりませんでしたよ、と。
 コロッケ10個、欲しかったなぁ。

・ダーク先生はいつもの寄席のそれよりも長めに。
 ひものマジックはいつ見ても驚かされます。

・文蔵師匠はネタ出しで「芝浜」でした。
 2年前の年末だったか、鈴本で見て以来でしたが、
 魚勝のダメさ加減がいい意味で文蔵師匠と合っているような。
 それでいて文蔵師匠の女性の描き方も妙に味があっていいものです。
 2月も半分を過ぎて、いまさらという感じも全くなく、
 笑わせるところは笑わせて、ほろっと来るところはしっかりと。
 満足の一席でした。
※Twitterによると、高座直前に鼻血を出していて、
 鼻の中にティッシュを詰めて演じていたとか・・・?!

今回の会場までの行き来で、自転車のタイヤに寿命が生じました。
帰り道、タイヤがガタガタする中でヒヤヒヤしながら帰りました。
3年ももたないのだなぁ。

恐懼謹言。
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2/13(火)如月の三枚看板 喬太郎・文蔵・扇辰@銀座ブロッサム

2018年02月13日 | 噺とか
ここのところ足繁く落語会に足を運んでいるような気もしますが、
こちらは前々からチケットを入手していたわけで、
仕事をさっさと終えて新富町まで参ります。
座席はほぼ真ん中あたりということで、少し高座までの距離を感じます。
それでもホールの構造上、見づらいということもないのが救い。
ホールは満席となっており、その人気ぶりがうかがえます。

かな文「やかん」
扇 辰「紫檀楼古木」
文 蔵「化け物使い」
-仲入り-
喬太郎「ぺたりこん」

・かな文さん、「やかん」の言い立ての部分もしっかりとこなします。
 もっと滑舌がよければいいのになぁ、というのは言い過ぎか。
 大きなホールだから真ん中の席だと聞きづらかっただけかも。

・扇辰師匠は「紫檀楼古木」でした。
 かつて池袋の寄席で聴いたことがある噺ですが、
 文蔵師匠も喬太郎師匠も到着しておらず、繋がねば、ということで、
 SuicaやらPASMOに関するマクラをたっぷりと。
 ご自宅から浅草演芸ホールまで往復で700円ちょいかかるということで、
 これで寄席の割りの1~2日分消えてしまうそうな。
 寄席の割りってどんなもんなのかわかりませんが、
 いろいろ頭を悩ませる事情がありそう。
 本題では、やはり女性の演じ方が絶妙で面白い。
 なかなか聞く噺でもないので、いい感じであります。

・文蔵師匠は「化け物使い」でした。
 1年前に本駒込の地域寄席で聞いて以来ですが、
 こちらも安定の面白さがあります。
 マクラで話した、平昌オリンピックは賭けがあればもっと盛り上がる、
 なんてのも納得してしまうなぁ。

・喬太郎師匠は円丈作「ぺたりこん」でした。
 これ、かつて聞いたことあるんだけど、円丈師匠でだっけなぁ。
 会場の都合によりマクラは短めとか言いながらあれこれと。
 昭島市に行った際、公衆電話の使い方がわからない女子中学生と出会った噺が印象的。
 そのことを楽屋で話すと、小ゑん師匠がドギツい下ネタで返したとか。
 「はんだ付けしてる場合じゃないだろ!」というのが先日の会と相まって個人的にはヒット。

ともかく、大きなホールでの落語会というのは良し悪しですなー。
目当ての噺家さんをたっぷり楽しめるんですがねぇ。
なるべく小さい規模の落語会のほうが温かみはあるなぁ。

恐懼謹言。
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2/12(月祝)清瀬けやき亭落語会

2018年02月12日 | 噺とか
本来であれば参加する予定はなかったのですが、
ちょっと時間ができたので、足を延ばして清瀬まで行ってまいりました。
天どん師匠が目当てなわけですが、前回は文蔵師匠との二人会。
今回は二つ目さんが3人、太神楽で1名という豪華な布陣です。

あおもり「饅頭怖い」
天どん「手足」
ふう丈「ライザップじゅげむ」
昇 也「壷算」
-仲入り-
笑 二「天狗裁き」
和 助「太神楽」
天どん「不動坊」

・天どん師匠は予定ではトリのみでしたが、新作と古典の2席でした。
 「手足」は寄席でも何度か聞いたことのある噺でしたが、
 古典の「不動坊」は天どん師匠では初めて。
 トリも新作でいいなーなんて思っていましたが、これはこれでよかった。
 幽霊役の噺家が林家正蔵の弟子で「林家かわいそうな蔵」だそうで。
 やっぱりいろんなキャラの演じ方が天どん師匠独特で楽しい。
 そのまんまの古典じゃないところが魅力であり、癖になります。

・ふう丈さん「ライザップじゅげむ」は寄席で聞いて以来2回目。
 若干、ライザップが旬を過ぎたっていうのと、
 会場のお客さんたちへの知名度がいまいちなのか、
 寄席ほど受けていませんでした。そんなもんかなぁ。

・昇也さんは「壷算」で、前座さんを除けば最初の古典。
 細かいところにちょこちょことくすぐりを入れてあり、会場は沸いておりました。
 風格的には真打にしてもおかしくないなーと。

・立川笑二さんは初めてお目にかかります。 
 「天狗裁き」をきっちりと演じながらも、独自のくすぐりあり。
 実力ある方なんだなーと。

次回の清瀬けやき亭落語会は5月末に白酒師匠を招いての会だそうですが、
平日の19時はきついなぁ。
こういう今日みたいな休日の昼下がりにのんびり聞く清瀬けやき亭がいいのです。

恐懼謹言。
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2/10(土)二楽劇場IN高円寺 VOL2@長善寺

2018年02月10日 | 噺とか
毎年この時期、高円寺では「高円寺演芸まつり」が開催されています。
町全体が演芸を盛り上げようと、全部で60の会場で寄席演芸を楽しめるというイベント。
二楽師匠もこのイベントの中で長善寺なるお寺で紙切りを披露されています。
夏に行われている「二楽劇場」のスピンオフ企画ということですが、
コンパクトな会場でのんびりと楽しめる長善寺でのイベントが気に入り、
私は今回で3度目の参加になります。
今回は紙に書いてのリクエスト紙切りがなくなり、
代わりに息子で弟子の林家八楽さんが紙切りを披露しました。

披露された作品は、
二 楽「花畑のアリス」「春一番」「般若湯」「平昌オリンピック」「宮本武蔵」
八 楽「ミッキーマウス」「花嫁」「シャンシャン」「戌年の初日の出」

OHPを利用しての作品は、昨夏と同様。それまでの笑いと打って変わり、しんみりとしますね。

八楽さんを見るのはこれで3度目なのですが、年齢が19歳とは。
これからの成長が期待されますね。

しかしまぁ、二楽さんが紙を切りながらよくしゃべるというのは比較によってよくわかる。
間断なくおしゃべりをするって、簡単なようで簡単じゃないんですよね。
普段の寄席では聞けないいろいろなエピソードを聞けたのもよかった。

※仕事帰りにくるまで寄った平和島PAで、
 酔っぱらいの車に当て逃げされたエピソードを紹介されていました。
 このエピソード、どこかで聴いたことあるかなと思ったら、
 文蔵師匠の襲名披露の際に二楽さんが喋っていた内容とつながるのかな、と。
 事故のあとの寄席で文蔵師匠(当時は文左衛門?)が紙切りのお題で、
 「交通事故!」と大声で客席から叫んだらしいんです。
 おそらく同じ日のことなんだろうなぁと。

恐懼謹言。
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2/9(金)小ゑん落語ハンダ付け 小ゑん・喬太郎二人会@お江戸日本橋亭

2018年02月09日 | 噺とか
小ゑん師匠の「ハンダ付け」と銘打った二人会の7回目です。
過去にも何度か見に来たこともありまして、今回のお相手は喬太郎師匠。
すでに前売りは完売となっていて、整理券を会場一時間前から配布する、
というメールまで届く盛況ぶり。恐るべし喬太郎人気。
で、仕事終わりです忙しいいで駆け付け、会場30分前には着いたわけですが、
整理券の番号は80番台でしたよ。みんなどれだけ早くから来てるんだよ、と。
結局満員の客席の中、異様な熱気に包まれることに。
オープニングトークののち、前座のあおもりさんから始まります。

あおもり 「怪獣に愛の手を」
小ゑん「顔の男」
喬太郎「結石移動症」
-仲入り-
喬太郎「ウルトラのつる」
小ゑん「卒業写真」

・あおもりさんの新作は、喬太郎師匠を前にして特撮ヒーローもの。
 ハイパーマンなるヒーローと、宇宙怪獣を守ろうとする団体とのお話。 
 こういうゆるーい感じの新作、いいですねぇ。
 白鳥師匠とのエピソードでも笑いを誘っておりました。

・喬太郎師匠「結石移動症」ですが、マクラはたっぷり20分ほど。
 お江戸日本橋亭は久しぶりだとは言いますが、
 この手の落語会でよく見るお客さんが多く、いつものマクラが使えないと愚痴を延々と。
 また、お江戸日本橋亭が楽屋を含めて禁煙なことについても毒を吐きまくり。
 おそらくは寄席では聞けないようなきわどい話も多々。
 いやはや、もうやりたい放題でした。
 本編はナンセンスな感じがしながらも、ほっこりさせる場面あり。
 初聴でしたが、満足感のある一席。

・小ゑん師匠「卒業写真」はネタ出しされていて、どんな作品かなぁと思っていたら、
 以前聴いたことのある作品でした。
 ちょっと前の時代の高校生のほんのりとした情感があふれていながら、
 ちょいちょい笑わせてくるあたりが何とも言えず温かく面白い。

両人とも「柳家」を名乗りつつも個性あふれるキャラクターであり、それがまた魅力。
自分の好きなことを熱く語る姿っていいもんだなぁと思います。

恐懼謹言。
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2/3(土)池袋演芸場 昼~夜 節分豆まき

2018年02月03日 | 噺とか
節分ということで、寄席では年に一度の豆まきが行われます。
昨年は鈴本、おととしは池袋ということで、これで3度目になります。
池袋は昼夜の入れ替えのないことや、キャパの狭いことで、
豆やら手ぬぐいやらゲットするには最適、と考えるのはみな同じですね。
まして今日は土曜日で、昼席に顔付けもいいと来ている。
余裕をもって会場一時間前には着いたものの、すでに長蛇の列。
100人弱は並んでおりましたよ。こりゃ座れるのかなーなどと思いつつ、
なんとかかんとか補助席を確保。
多くの人が立ち見になる中、本気で消防法の規定は大丈夫なのだろうかと心配に。
浅草の詰め込みもすごいけど、池袋の超満員は本当に立錐の余地がない状態でした。

【昼の部】
一 花「転失気」
一 左「子ほめ」
さん生「松山鏡」
夢 葉「奇術」
蔵之助「饅頭怖い」
文 雀「写真の仇討ち」
ロケット団「漫才」
燕 路「やかんなめ」
三語楼「ふぐ鍋」
小 猫「物まね」
さん喬「真田小僧」
-仲入り-
柳 朝「お菊の皿」
権太楼「町内の若い衆」
正 楽「紙切り(節分・パンダ・明烏・梅に鶯・招き猫)」
一 朝「明烏」

【夜の部】
寿 伴「雑排」
志ん吉「大隈家に生まれて」
志ん丸「古手買」
ホンキートンク「漫才」
小せん「野ざらし」
左 橋「親子酒」
アサダ二世「奇術」
志ん橋「出来心」
雲 助「身投げ屋」
-仲入り-
志ん五「トイレの死神」
小袁治「紀州」
小 菊「粋曲」
志ん陽 「粗忽の釘」+踊り「かっぽれ」

・文雀師匠「写真の仇討ち」は初聴き。
 なんとなく落ちが読める話でありながら面白いですね。

・昼のトリ、一朝師匠は「明烏」でした。
 直前の紙切りのお題で出たことが関係しているのでしょうかねぇ。
 中盤で立ち見客の女性が貧血の症状か、どさっと倒れるハプニング。
 噺はそのまま進行しましたが、場内一部ではざわついておりました。
 詰め込むだけ詰め込んで、熱気のある中で3時間以上立ち見ならこうなるのもやむなしか。
 女性の体調が心配なのとともに、いろいろと考えさせられてしまいます。

・志ん吉さんの新作、面白いですねぇ。
 ちょいちょい挟む鉄道ネタが駒次さんから教わったといいますが、いい感じ。
 来島恒樹の話題も出ましたが、これも日本史に詳しくないと知らないよねぇ。
 早稲田のチアのチーム名「ビッグベア」ってのも面白い。
 個人的にはいろいろヒット。

・志ん丸師匠、あまりお見掛けしないのですが、実力あると思います。
 「古手買」は初聴きですが、言い立てのあたりが見せ場ですね。
 「壷算」と「大工調べ」に似ているようにも思いますが、
 これはこれで面白い。

・志ん五師匠「トイレの死神」は、まさにトイレを我慢するあるあるネタ。
 そこにまさかの「死神」とかぶせてくるあたりがたまらない。

さすが池袋、なかなか聞く機会のない噺に巡り合えます。
とはいえ、今日は節分の豆まき目当てのお客さんが多い。私も含めて。
昼夜とも、豆まきの時の殺気は恐るべしです。
寄席は弱肉強食の世界だなぁと改めて。
ちなみに、私は豆の袋5袋を獲得で、うち1枚に手ぬぐいとの引換券。
神田京子さんの手ぬぐいをゲットしましたとさ。
いやはや、前方の席じゃ豆まきはうまくいかんですなー。
来年の節分は日曜日。
同様に混むのでしょうねぇ。
来年は鈴本かなぁ。

恐懼謹言。
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