柳家吉緑さんの独演会で、3か月に一度のペースで本所地域プラザで開催されています。
以前、偶然参加したのがきっかけとなり、その後もご本人から案内状が届きます。
二つ目さんも数多くなる中、こういう会を応援しようということで行ってきました。
この会は、落語以外にも歌だったり踊りだったりと寄席演芸以外のゲストを呼ぶのも特徴。
今回は歌手の杉原徹さんがゲストで歌とパフォーマンスを披露されました。
しん乃「猫の皿」
吉 緑「天狗裁き」
杉原 徹「歌と語りとパフォーマンス」
-仲入り-
吉 緑「茶の湯」
・前座は桂しん乃さん。この方、ご存知の方も多いと思いますが、
もともとは「三遊亭日るね」として落語協会の二つ目さんだったお方。
詳細は不明ですが、突如として落語家を廃業したとの情報が流れたものの、
昨年になって芸術協会で前座から落語家生活を再開したという異例のプロフィール。
かつて黒門亭などで何度も見ていて、今回久しぶりに拝見。
なんでしょう、あのふわっとした雰囲気というか、独特の不思議オーラ。
名前は変わっても人柄は変わらないなぁと。
「猫の皿」も楽しく聞くことができました。
・吉緑さんの一席目は「天狗裁き」でしたが、マクラをたっぷりと。
前述のしん乃さんとの思い出をいろいろと語っておられました。
なんでも、落語協会時代は自分が2年後輩で「姉さん」と呼んでいたのに、
今は自分が二つ目で彼女が前座という「複雑な関係」になってしまったと。
落語の世界は上下関係が厳然としているのだから、
遠慮することなく前座として扱えばいいという意見と、
もともとは先輩なんだから「姉さん」として接するべきという意見、
どちらで行くべきか悩んでいたそうな。
とりあえず今日会うのも1年半ぶりなんだそうで、
前座さんに渡すべき新年のお年玉を渡すことで試してみよう、という吉緑さん。
お年玉を渡して、いやいや、と断られればこれまで通り「姉さん」として接しよう。
すんなり受け取ったら前座として扱おうと考えていたところ、
しん乃さんは何のことはない、すんなりと受け取ったんだそうで。
自分よりも年上で、本来なら入門も先の先輩との複雑な関係を見て取れました。
肝心の「天狗裁き」も安定して楽しめましたよ。
・歌手の杉原徹さんは歌と語りでパフォーマンスを行います。
当然、名前も顔も知らなかったのですが、ギター弾き語りで歌が始まると、
いやいや、やはり大したもんですよ。語りも面白い。
なんでしょう、エンターテイナーってこういう人のことを言うのでしょう。
テレビとか舞台とかいろんな人が歌の世界で活躍しているのでしょうが、
実力と才能のある人っているんですよねぇ。
途中、吉緑さんがウクレレを習っているということで即興のセッションも開催。
杉原さんの演奏もあり、吉緑さんの弾き語りが一層引き立っていました。
噺家さんて本当に多芸なんだなぁと思います。
・トリネタはネタ出しで「茶の湯」でした。
寄席ではあまり聞かないようにも思いますが、これも面白いですね。
今風のくすぐりもしっかりと決まっていました。
寄席なんかでももっとかかるといいのに、と思います。
外の気温は真冬のそれでしたが、室内は熱気にあふれておりました。
こういう小さい会を大切にしたいものです。
恐懼謹言。
以前、偶然参加したのがきっかけとなり、その後もご本人から案内状が届きます。
二つ目さんも数多くなる中、こういう会を応援しようということで行ってきました。
この会は、落語以外にも歌だったり踊りだったりと寄席演芸以外のゲストを呼ぶのも特徴。
今回は歌手の杉原徹さんがゲストで歌とパフォーマンスを披露されました。
しん乃「猫の皿」
吉 緑「天狗裁き」
杉原 徹「歌と語りとパフォーマンス」
-仲入り-
吉 緑「茶の湯」
・前座は桂しん乃さん。この方、ご存知の方も多いと思いますが、
もともとは「三遊亭日るね」として落語協会の二つ目さんだったお方。
詳細は不明ですが、突如として落語家を廃業したとの情報が流れたものの、
昨年になって芸術協会で前座から落語家生活を再開したという異例のプロフィール。
かつて黒門亭などで何度も見ていて、今回久しぶりに拝見。
なんでしょう、あのふわっとした雰囲気というか、独特の不思議オーラ。
名前は変わっても人柄は変わらないなぁと。
「猫の皿」も楽しく聞くことができました。
・吉緑さんの一席目は「天狗裁き」でしたが、マクラをたっぷりと。
前述のしん乃さんとの思い出をいろいろと語っておられました。
なんでも、落語協会時代は自分が2年後輩で「姉さん」と呼んでいたのに、
今は自分が二つ目で彼女が前座という「複雑な関係」になってしまったと。
落語の世界は上下関係が厳然としているのだから、
遠慮することなく前座として扱えばいいという意見と、
もともとは先輩なんだから「姉さん」として接するべきという意見、
どちらで行くべきか悩んでいたそうな。
とりあえず今日会うのも1年半ぶりなんだそうで、
前座さんに渡すべき新年のお年玉を渡すことで試してみよう、という吉緑さん。
お年玉を渡して、いやいや、と断られればこれまで通り「姉さん」として接しよう。
すんなり受け取ったら前座として扱おうと考えていたところ、
しん乃さんは何のことはない、すんなりと受け取ったんだそうで。
自分よりも年上で、本来なら入門も先の先輩との複雑な関係を見て取れました。
肝心の「天狗裁き」も安定して楽しめましたよ。
・歌手の杉原徹さんは歌と語りでパフォーマンスを行います。
当然、名前も顔も知らなかったのですが、ギター弾き語りで歌が始まると、
いやいや、やはり大したもんですよ。語りも面白い。
なんでしょう、エンターテイナーってこういう人のことを言うのでしょう。
テレビとか舞台とかいろんな人が歌の世界で活躍しているのでしょうが、
実力と才能のある人っているんですよねぇ。
途中、吉緑さんがウクレレを習っているということで即興のセッションも開催。
杉原さんの演奏もあり、吉緑さんの弾き語りが一層引き立っていました。
噺家さんて本当に多芸なんだなぁと思います。
・トリネタはネタ出しで「茶の湯」でした。
寄席ではあまり聞かないようにも思いますが、これも面白いですね。
今風のくすぐりもしっかりと決まっていました。
寄席なんかでももっとかかるといいのに、と思います。
外の気温は真冬のそれでしたが、室内は熱気にあふれておりました。
こういう小さい会を大切にしたいものです。
恐懼謹言。