恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2023/04/04 四の日昼席@スタジオフォー

2023年04月04日 | 噺とか
久しぶりの四の日昼席です。
うまく仕事との調整がつけば、
是非とも足を運びたい落語会です。
コロナも収まりつつあり、
陽気もいいこともあってか大入りの満員。
もう少し遅いと座れなかったかも。
池袋の龍玉師匠のトリと迷いましたが、
こちらも大満足でした。

権助魚      左橋
ヒーローズライフ 駒治
安兵衛狐     馬石
−仲入り−
風呂敷      文菊
叩き蟹      やまと

左橋師匠はWBCの話題から権助魚。
軽い話ではありますが、
左橋師匠の演じるとぼけた権助が面白く、
楽しく聴かせていただきました。

続く駒治師匠は旅で熊本や鹿児島を巡ったエピソードから、戦隊モノの新作。
暴力戦隊ハラスメンツという、
なんともギリギリなネーミングセンスのヒーロー戦隊が登場。
華やかな戦闘とは裏腹に、
ヒーローにも家庭はあるし、
戦いの際の経費や被害弁済もある。
駒治師匠らしい新作でありました。

馬石師匠は最近コインケース?を落としたエピソードから繋がって安兵衛狐。
この噺も普段はあまり出会わないため、
こうやって聴けるのは嬉しい限り。
マクラとの繋がりの部分では場内が大いに湧きました。
池袋に足を運んでも馬石師匠には出会えたでしょうが、こちらで正解。

仲入り後に文菊師匠。
こちらもあまりお目にかからない風呂敷。
終盤に向かって行くあたりの、
ドタバタシーンが何とも面白いですね。
寄席ではどちらかというと定番ネタの多いイメージの文菊師匠ですが、
こういう噺に出会えたのは嬉しいですね。

トリのやまと師匠。
初めて聴く、叩き蟹という噺。
マクラでは魂を込める、というところから入ったので、
左甚五郎の「ねずみ」かと思いましたが。
ちなみに、マクラでは魂を込めない噺家として小三太師匠のエピソードを。
ディスっているようですが、
これはこれでいいのかなぁと。
で、本題の叩き蟹。
人情噺ではないのかもしれませんが、
笑いありほろっとくるところもあり、
45分ほど集中して聴いてしまいました。
まだまだ知らない噺がたくさんあります。
今日の収穫の一つでありました。

1時から3時半までの2時間半、
池袋に比べるとコンパクトですが、
それでもかなり濃密な時間でありました。
毎回期待を裏切らない四の日昼席です。

恐懼謹言。


コメント
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