恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

10/19(火)鈴本演芸場昼席(主任:三遊亭歌武蔵)

2021年10月20日 | 噺とか
久しぶりの鈴本演芸場は約半年ぶり。
情報としては知っていたのですが、木戸に自動券売機。
なるべく接触を少なくする工夫でしょうが、少し寂しくもあり。
感染者数が減ってきたとはいえ、
まだまだ客席での飲食や飲酒はNG。
まぁそれに慣れてしまえば純粋に落語が楽しめるのでいいのですがね。
平日の昼席は10名少々でスタート。

「道灌」    まめ菊
「権助魚」   伊織
「奇術」    美智・美登
「元犬」    馬石
「歯ンデレラ」 きく麿
「漫才」    笑組
「鈴ヶ森」   志う歌
「武助馬」   藤兵衛
「浮世節」   橘之助
「ぐつぐつ」  小ゑん
-仲入り-   
「ものまね」   小猫
「普段の袴」  一之輔
「看板の一」  文楽
「紙切り」   二楽(ジェームズボンド・選挙・芋)
「稲川」    歌武蔵

全体的に笑いが少なく、おとなしい客席だったように思います。
女性のお客さんが多かったのも印象的で、小ゑん師匠やきく麿師匠の新作もヒット。
基本に忠実な噺が多く、奇を衒った話は少なかったかも。

個人的には仲入りの小ゑん師匠がご自身のTwitterで、
仲入りならではの話をやるようなことを書かれていたので、
「アクアの男」や「鉄の男」に期待したのですが、
ここはスタンダードな「ぐつぐつ」。
寒くなってきたここ数日、この噺が出ることも予想済みでしたが、
これはこれで名作。今季初のぐつぐつを楽しませていただきました。

きく麿師匠も代表作「歯ンデレラ」ですが、これも久しぶりに聞いてやはり面白い。
数ある新作の中でもこれが代表作ですよね。
後ろに座っていたご婦人が大いに笑っておられました。

歌武蔵師匠も先日末廣亭で聞いた「稲川」で、これもまぁちょっと残念ではありますが、
定番のマクラ「支度部屋外伝」からの本題への流れはさすが何度聞いても面白い。
客席の様子を見て判断されたのかもしれませんが。

コロナ禍で、かつ平日の昼席ということもあってのんびりとした時間が流れていました。
今のところ東京でのコロナ感染者が2桁が続いており、
このまま収束に向かい、心置きなく寄席に足を運べる日が来ますように。

恐懼謹言。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする