恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

9/30(土)池袋演芸場昼席

2017年09月30日 | 噺とか
どうにもここのところの朝晩の気温差のせいで体調がすぐれません。
秋晴れの一日、どこか遠出しようにも体力が持ちません。
そこで、時間も長すぎず短すぎず、ちょうどいい池袋へ。
しかも、天どん師匠が代バネと聞いたら行かないわけにいきません。

小ごと「道灌」
ほたる「湯屋番」
おさん「猫と金魚」
菊 生「お菊の皿」
笑 組「漫才」
扇 蔵「悋気の独楽」
川 柳「ガーコン」
-仲入り-
百 栄「道具屋」
小団治「大安売」
小 菊「粋曲」
天どん「ともびき寄席」

・川柳師匠は久しぶりに拝見しました。
 やはり以前よりも痩せたなぁと。
 とはいえ、いつもの安定感は変わらず。
 いつまでも元気でいてほしいものです。

・百栄師匠の古典はあまり聴いたことがないので個人的には珍しい。
 ある意味で客席の雰囲気から選択されたのかもしれませんが。

・天どん師匠は「ともびき寄席」でした。
 過去に一度寄席で聞いたことがあるのと、Youtubeで動画が上がっているので、
 聞きなじんだ話ではあります。
 とはいえ、毎回聞くといろんなところに改良されているところがあって、
 生の演芸の醍醐味を感じさせられました。

池袋の下席はコンパクトながら、なかなか聞きごたえがあります。
さぁ、いよいよ明日から10月!

恐懼謹言。
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9/24(日)円丈全集2・落語会@お江戸日本橋亭

2017年09月24日 | 噺とか
三遊亭円丈師匠とそのお弟子さんが、円丈作品をそれぞれに披露する会です。
このたび、円丈全集2が発売になり、その収録作からお弟子さんたちが演じます。
新作落語といえば円丈師匠ですが、それらをどう演じるか、というところですが。

あおもり「八九升」
わん丈「スカイツリー心中」
彩 大「ぺたりこん」
丈 二「夢一夜」
対談:円丈・はらしょう
-仲入り-
天どん「横松和平」
円 丈「わからない」

・前座のあおもりさん。円丈師匠の孫弟子にあたりますが、
 古典で最初に円丈師匠から習ったのがこの「八九升」だそうで。
 なんでも円生一門や円丈師匠はこの話を最初に前座に教えるのだそうで。

・わん丈さんは「スカイツリー心中」。
 今日の中で一番軽い話だといいますが、テーマは心中ですからねぇ。
 スカイツリーから飛び降りたカップルのお話。
 袴を着けて演じたのはこのためではないのだろうけど・・・

・彩大師匠「ぺたりこん」は、サラリーマンのリストラにまつわる噺。
 円丈落語の闇がわかるといいますが、なるほどねぇ。
 名古屋弁を演じるのが難しいというのはのちの対談で円丈師匠が言っておられましたが、
 いろんなやり方があっていいのでしょう。
 いろいろと手を入れたようですが、ちょっと長く感じたかな?

・丈二師匠の「夢一夜」は末期癌患者を描いたお話。
 心中、リストラ、末期がんと、もう重いことこの上ないテーマですが、
 いやそれはさすがに落語の世界なので笑いでカバーします。
 丈二師匠の新作にあってもよさそうかななどと思ってしまうくらい自然。

・天どん師匠は「横松和平」でした。
 浅草での仕事を終えての参加なので、空気が読めていないとの話でしたが、
 そこはいつもの天どんワールドです。
 小さいころにニュースステーションで立松和平のレポートを見たような記憶がよみがえります。
 独特の語り口調は何となく癖になります。
 やはり演じる人によって新作も噺の雰囲気が変わるものなのでしょうねぇ。

・円丈師匠は「わからない」。
 コアなファンが集まるこの会でも3人しか聞いたことがないというレアな作品。
 お人好しな水田なる人物が殺人容疑をかけられ、あれよあれよという間に死刑になる噺。
 いやー、笑いもあるんですがいろんな意味であれこれと考えさせられます。

なんにせよ、新作落語を確立した円丈師匠はすごいですね。
昨日の白鳥師匠もそうですが、こういう才能、すごいなぁ。

恐懼謹言。
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第22回亀戸寄席 三遊亭白鳥独演会@亀戸香取神社

2017年09月23日 | 噺とか
地元からほど近い亀戸の香取神社に白鳥師匠が来るというので、勇んで参加。
9月の中席は鈴本演芸場で「ガラスの仮面」の興行で忙しく、
昨日も北海道で天どん師匠との二人会に臨んでおられたという、
とにかく忙しい中での独演会です。
神社の社務所に用意された会場はほぼ満席という盛況ぶりでした。
演目は、

「山奥寿司」
「メルヘンもう半分」
「隅田川母娘」

の3席でした。

・「山奥寿司」は寄席でも頻繁にかかるポピュラーな噺。
 白鳥師匠が初めてというお客さんも結構いたので、
 無難なチョイスといったところでしょうか。

・「メルヘンもう半分」は、古典の怪談噺「もう半分」に題材をとった噺。
 まさかこれがムーミンやらスナフキンの話になるとは思いもせず。
 元ネタを知っていないと笑えない部分もあるかもしれません。
 ましてムーミンを知らないご年配の方は・・・と思いますが。
 原作ファンからのお叱りがあったといいますが、これはこれでいいと思います。

・最後は「隅田川母娘」ですが、題名からは考えもつかないような噺です。
 4年前に同所でネタおろしして、それ以降大きく発展した話だそうで、
 今回は奉納落語的な意味合いもあるのだとか。
 4年前に作られたときの時代背景もあるのですが、ちょいちょい時事ネタが入って、
 古さを感じさせません。
 世が世なら、そして人によっては不敬なんでしょうが、そんなことどうでもいい!
 というような空気感がたまりません。

白鳥師匠の世界観とそのハチャメチャぶりが癖になった1日でした。

恐懼謹言。 
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9/17(日)若手応援町屋寄席 春風亭一之輔独演会

2017年09月17日 | 噺とか
記事を見たら2週間近く落語を聞いていなかったことに気づきました。
あれこれ忙しかったから仕方ないもんです。
で、今回は入間市の長泉寺で行われている若手落語会。
かつて2度ほど足を運んだことがありまして、
基本的には二つ目の噺家さんが出演するわけなのですが、
今回は第100回の記念ということで一之輔師匠が登場。
これ、第1回の出演者が二つ目時代の一之輔師匠だったということで、
約9年で第100回になったそうですよ。
一つのことを100回も続けるって大変なことだと思います。すごいなぁ。
で、演目。

よいち「子ほめ」
一之輔「締め込み」
-仲入り-
一之輔「笠碁」

・一之輔師匠のお弟子さんが開口一番を務めるということなので、
 きいちさんかなぁと思ったら見知らぬ顔。
 自己紹介で、二番弟子の「よいち」と名乗る。
 なんでもまだ見習いらしいですが、そうとは思えぬ落ち着きぶり。
 なんとなく師匠の語り口に似てるなぁと。
 これからが楽しみです。

・一之輔師匠1席目は「締め込み」でした。
 会の思い出を語りつつ、泥棒のマクラで入ったので、
 「夏泥」かなと思いきや、こちら。
 夫婦のドタバタ具合も去ることながら泥棒のキャラも面白い。

・2席目は外の雨模様に合わせてか「笠碁」でした。
 以前寄席で一回聴いたかな?
 オーソドックスなサゲではなく、そのあとに少し続くのがオリジナルかしら。

通常の独演会とは違って、地域寄席という色が強いためか、
いつもからすると毒は少なめで、おとなしい一之輔師匠だったかも。
台風接近にもかかわらず、お寺のホールに用意された150席は満席で埋まり、
おそらくは遠方から私のように足を運んだお客もいるのでしょうが、
終始温かい雰囲気でありました。
会の終わりの抽選会で手ぬぐいと色紙がプレゼントされていました。
当たった人はラッキーだなぁ。

恐懼謹言。
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