恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2024/10/23 連雀亭昼席(主任:三遊亭兼太郎)

2024年10月23日 | 噺とか
時間ができたので連雀亭へ。
鈴本昼席の小ゑん師匠の芝居も気になりつつ、長丁場を避けての連雀亭でした。
落語協会、芸術教会、立川流、圓楽一門会の4派が揃うのはなかなか珍しいかも。

初音の鼓    一猿
転宅      うぃん
つる      茶光
荒大名の茶の湯 兼太郎

一猿さんはかなりご無沙汰。
最近パーマを当ててイメチェンした枕、
てっきり床屋の話に行くのかと思いきや、
道具屋の話になって初音の鼓。
この噺もそこまで多く聞くわけでなく、
久しぶりに聴きました。
一猿さん、こんな人なんだなーと、
良い意味で気づく一席でした。
幸先のいい開口一番。

続く立川うぃんさんは初めまして。
前説からなかなかいい感じで飛ばしつつ、
2人目ながらもそこそこ大きめのネタ。
文蔵師匠でよく聞く印象ですが、
こちらもなかなか芸達者。
手玉に取られる泥棒とがいい感じ。

上方の茶光さんはこの日1番のヒットかも。
演題は定番のつるですが、
上方由来のネタというより、
かなりの改作を交えながらも違和感なく爆笑をさらうあたり、さすがでした。
不覚にも目に涙を浮かべて笑ってしまいました。
つ離れしていない客席も大いに沸きます。

トリの兼太郎さん。
師匠の兼好さんを先日亀戸で拝見。
話し方とか意識しているのか、そっくり。
客先をいじりつつ、講談と落語の違いに触れつつ、荒大名の茶の湯へ。
以前、小朝師匠で聞いて以来ですかね。
地噺である良さを生かしながら笑いを取りながら話が展開。
茶光さんのおかげで客先も温まっており、
終始笑いの溢れる楽しい一席でした。

平日の昼下がり、連雀亭ののんびりしながらもレベルの高い4人の芸に触れられて、
なんとも得した気分。

やはり連雀亭はいいですね。
ちなみに今年で10周年なんですって。

恐懼謹言。

コメント
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