恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

11/10(土)大井寄席 春風亭正太郎独演会

2018年11月10日 | 噺とか
ふじみ野市で行われている地域寄席で、大井公民館の視聴覚室という、
何ともこじんまりとした、かつ地元密着な落語会に行ってきました。
その前に、同じく埼玉県内にある智光山公園でのお祭りイベントに足を運び、
林家二楽師の紙切りと江戸家小猫先生のモノマネ芸を堪能して参りました。
ある意味でのダブルヘッダーですがね。
屋外で立ったままの紙切りと、持ち時間30分の動物モノマネもレアでした。
これで無料なのだからかなりの太っ腹。

で、昼食ののちふじみ野市の中央公民館へ。
どういうわけか会場周辺に尋常ならざる人数の警察官が警戒しており、
??という感じだったのですが、同じ敷地内で某政党の演説会が行われており、
どうもそちらの警備だったみたい。
このことは正太郎さんもマクラでネタにしておられました。
15時開演で、開場は満席で札止め。
聞くところによると150回近く続く伝統的な会のようです。
木戸銭が前売り500円、当日600円というのも破格ですね。
長く続く会は地域の方からの支持が不可欠なのも頷けます。
さて、演目は、

・桃太郎
・引っ越しの夢
・二番煎じ

の3席でした。

長いこと続いている会でも、出ていない演目もあるとのことで、
1席目は軽いところの「桃太郎」。
よく聞く噺ながらも、やはり演じ手が変わると印象も変わります。
ムキになって子供を寝かしつけようとするお父さんと、
理路整然と反論する金坊の飄々とした語り口が面白く、
会場を沸かせておりました。

2席目は「引越の夢」。
こちらも出てくる登場人物の個性がしっかりと描かれており、
なんといってもその表情が面白い。
耳で聞いて、目で見て楽しめる噺ですね。

仲入りをはさんで、最後に「二番煎じ」。
そろそろ秋も深まり、冬の噺をということでしょうが、
いかんせん会場が生暖かい空気で、イマイチその季節感が・・・
とはいえ、夜回りする町人の可笑しななやりとりから、
番屋の中で酒と鍋をつつくシーンを見ると、やはりいいですね。
寒い日の鍋が恋しくなる噺です。

冬の噺がかかり始めるそんな時期、今年もカウントダウンの時期でしょうか。

恐懼謹言。
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