「大作家先生は不快になったとき、どんな言葉を使うのか?」
「時に本能むき出しに、時にひねりを利かせて。相手を愚痴りたおして黙らせる!決め台詞の極意」
登場する明治以降の大作家先生(作品を殆ど読んでいない)が多くて、その人間関係も理解できてないので・・、解説はされているけれど、概ね、ついて行けなかった。
以下、本の趣旨とは異なるけど、メモとして。
「佐藤春夫の「秋刀魚の歌」は、谷崎の妻・千代を思ってこの時(佐藤と谷崎の絶交)つくられたものである。」
「芥川龍之介 生後九ヶ月頃、実母ふくが発狂したため・・、十年に及び発狂して廃人となった母との生活は、その後の芥川に暗い影響を与える。」
「ふるさとは遠きにありて思ふもの 犀星は・・両親の顔も知らずに育てられたという過去があった。」
「岡本かの子 漫画家の岡本一平と結婚し、・・岡本太郎を産む。」
「直木三十五 『南国太平記』・・他に書いたものとしてよく知られるものはほとんどない。ただ、人間としては、破格におもしろい人間だったのではないか。直木賞として名前が残るのは、菊池寛のお陰である。」
(20/09/29撮影)